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険悪になってしまった母娘対談。その空気を一変させた贈り物とは? 天才ギフトコンシェルジュの提案が、新米編集者の初企画を救う!【書評】

  • 2026.5.29

【漫画】本編を読む

贈り物は、単なるモノのやり取りではない。相手の生活や好みを想像しながら、こちらの思いを形にして伝える行為だ。『おくりものコンシェルジュ』(メクチハナ/KADOKAWA)は、そんな贈り物の持つ可能性を伝えてくれる作品だ。

編集長から「センスなし」という烙印を押された新米編集者・美瑠町やす子が、天才ギフトコンシェルジュ・永禮カオルと出会ったことで少しずつ成長していくストーリー。第2巻『おくりものコンシェルジュ2』では、その変化がよりはっきりと感じられる。

第2巻の中心となるエピソードは、やす子が初めて自分で考えた「ギフトについての対談」企画が通るところから始まる。新米編集者にとって大きな挑戦となるこの企画で迎える最初のゲストは、ファッション界の大物デザイナーとその娘。しかし順調に進んでいた対談は、親子の確執によってぎこちない空気に包まれてしまう。結果、仕切り直しとなってしまい、次の対談に向けてどんな差し入れがふたりの心をほぐせるのかと、やす子は頭を抱え、再び永禮を頼るのだ。果たしてその結果は?

永禮が提案するのは、高価な品でも流行のアイテムでもなく、相手の過去や関係に寄り添い、その人にしか意味を持たない贈り物である。その一品が言葉だけでは埋められなかった距離をしっかりと縮めてくれるのだ。加えて、作中で登場した商品は現実に販売されているものなので、それらを紹介するページが収録されているのも嬉しいポイントだ。実際に見て購入できることで、作品がぐっと身近に感じられるだろう。

相手を思う時間も贈り物の一部なのかもしれない。やす子は失敗して落ち込みながらも、相手のことを考え続ける姿勢を変えない。そのひたむきさが少しずつ結果につながっていく姿を見ると応援したくなる。そして読み終えたときには、お世話になっている人、感謝の気持を伝えたい人の顔が思い浮かんでいるはずだ。

文=ゆくり

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