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タワマン38階を購入も「想像以上に億劫に」30代夫婦が梅雨入りして気づいた、思わぬ誤算【一級建築士は見た】

  • 2026.6.18
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※ChatGPTにて作成

「38階からの眺めは最高でした。でも梅雨に入って、毎日の外出が想像以上に億劫になったんです」

そう話すのは、都内のタワーマンション(45階建て・38階・約78㎡)を約1億2,000万円で購入したJさん(30代夫婦・子ども1人の3人暮らし)です。眺望の良さに惹かれ、思い切って高層階を選んだといいます。

ところが6月の梅雨に入ると、晴れていた時期には気にならなかった「地上までの距離」を意識するようになりました。傘を持ち、レインカバー付きのベビーカーを押しての移動、雨で増える宅配便の受け取り…。

Jさんは「高層階は移動がワンクッション多い。雨の日は、それがじわじわ効いてきました」と振り返ります。

高層階の暮らしには「地上との距離」がつきまとう

タワーマンションの高層階には、眺望や日当たり、静けさといった大きな魅力があります。一方で、地上に出るまでにエレベーターでの移動が必ず挟まるという特徴があります。

晴れた日は気になりにくいのですが、梅雨はこの「地上との距離」が意識されやすくなります。雨具の準備、子どもの雨対策、濡れた荷物の扱いなど、外出のたびに手間が増えるからです。ちょっとした買い物や子どもの送り迎えでも、玄関を出てからエレベーターを待ち、ロビーを抜けて外に出る、という流れを一日に何度も繰り返すことになります。

タワーマンションにおけるエレベーターの待ち時間は、一般的に数分程度とされますが、朝の通勤・通学が重なる時間帯はもう少しかかることもあります。荷物を持っていたり、子どもを連れていたりして両手がふさがっていると、この数分が負担に感じられることがあります。

梅雨は「宅配便」も動線のボトルネックになりやすい

梅雨に意外と増えるのが、宅配便の受け取りです。雨で買い物に出るのが億劫になり、食品や日用品をネットスーパーや通販で済ませる家庭が増えるためです。

最近のタワーマンションには宅配ボックスが備わっていますが、戸数が多いと梅雨の繁忙期には埋まってしまうこともあります。ボックスが空いていなければ再配達となり、結局は在宅時に受け取ることになります。高層階では、配達員もエレベーターで上がってくるため、住戸への到着までに少し時間がかかる場合もあります。

こうした一つひとつは小さなことですが、雨の日が続く梅雨には、積み重なって「外出が面倒」という感覚につながりやすいのです。

Jさん夫婦はどう対応したのか

梅雨の動線ストレスに直面したJさん夫婦は、外出と荷物の受け取り方を見直しました。

まず、雨の日の買い物はネットスーパーや通販にまとめ、外出の回数自体を減らすように。宅配は、宅配ボックスが空いている時間帯を把握しつつ、置き配や時間指定を活用して、受け取りの手間を減らしました。

子どもの送り迎えなど、どうしても外出が必要なときは、玄関を出る前に雨具をすべて準備し、エレベーター内で慌てないよう段取りを整えるようにしたといいます。「移動にワンクッションある前提で、出かける準備を一度で済ませるようにしたら、ぐっと楽になった」とJさんは振り返ります。

高層階は「雨の日の動線」まで想像して選ぶ

タワーマンションの高層階を検討する際は、眺望や日当たりだけでなく、雨の日や荷物が多い日の動線まで具体的に想像することが大切です。とくに以下の点を意識してみてください。

・総戸数に対するエレベーターの基数(少ないと待ち時間が延びやすい)
・低層用・高層用などエレベーターが分かれているか
・宅配ボックスの数と、繁忙期の埋まりやすさ
・エントランスから住戸までの動線の長さ(雨の日に荷物を運ぶ距離)

「高層階の暮らし」が合う人もいる

ここまで雨の日の動線を中心に紹介してきましたが、高層階の暮らしが心地よくフィットする人もいます。

眺望や静けさを最優先する人、在宅勤務中心で通勤ラッシュの時間帯に移動しない人、ネットスーパーや宅配を上手に使える人にとっては、高層階のデメリットはほとんど気になりません。エレベーターの基数が多く、宅配設備が充実したマンションを選べば、雨の日の負担もぐっと軽くなります。

「眺望の良さ」だけで決めるのではなく、「雨の日に、荷物を持ち、子どもを連れて毎日その移動をこなせるか」まで想像すること。それが、梅雨の高層階で後悔しない住まい選びの第一歩です。


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
地方自治体で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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