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「私の写真撮らないよね」と拗ねた彼女に、隠し撮りの数枚を覚悟して送った夜

  • 2026.5.28
ハウコレ

彼女から「写真撮らないよね」と責められた日。撮らないのではなく、構えた彼女より自然な彼女が好きで、こっそり撮り溜めていただけでした。送った数枚で、全部を白状する夜になりました。

構えた顔より、自然な彼女が好きで

彼女は、こちらが「撮るよ」と声をかけた瞬間、ぴしっと表情を固めるタイプでした。本当はもっと自然に笑うのに、カメラを向けた途端、少し硬い笑顔に変わってしまうのです。俺が好きなのは、構える前の彼女でした。

本を読みながら少し首をかしげる横顔。ラーメンを冷ましながら笑う瞬間。空を見上げて何かを考えているようなぼんやりした顔。そういう、彼女が自分を気にしていない時の表情が、誰よりも魅力的に見えました。だから「撮るよ」と言わずに、そっとスマホを向けることが増えていきました。フォルダにはいつの間にか、声をかけずに撮った彼女の写真ばかりが溜まっていったのです。

「私の写真撮らないよね」のメッセージ

ある夜、仕事から帰ってスマホを見ると、彼女から珍しいトーンのメッセージが届いていました。「私の写真撮らないよね」。なんとなく拗ねた空気が伝わってきました。そんなことはないと言いたかったけれど、説明するのは少し恥ずかしくて、文字に起こすのをためらいました。「撮ってる」と言うなら、証拠を見せるのが一番早いと思いました。フォルダから数枚を選んで送ることにしました。喫茶店の横顔、笑った瞬間、空を見上げる顔。なんでもないようでいて、自分にとっては大切に撮ってきた一枚一枚です。「撮ってるよ」と短く打って、画像を送信しました。

覚悟して送った数枚

送ったあとで、これは結構な告白になるなと気がつきました。気づかれずに撮っていたという事実が、ちょっと気持ち悪く思われたらどうしようと、少し怖くなったのです。「いつの間に撮ったの」とすぐに返事が届きました。深く考えずに「お前が気づかない時に」と返し後とで、自分でも恥ずかしくなって、頬を赤くした絵文字をひとつ添えました。「一言言ってくれれば構えないのに」と続く彼女のメッセージ。普段なら飲み込んでしまうような本音を、なぜかそのまま打ち込んでいました。「構えた顔より自然なほうが好き」。送信ボタンを押すまでに、少しだけ間がありました。

そして...

彼女からの返信には、笑顔の絵文字が並んでいました。それから少しだけ、お互いに照れたようなやりとりが続きました。撮らないんじゃなくて、撮っていることを伝えるのが照れくさかっただけだったのだと、自分でも改めて気がつきました。

彼女がアルバムを開いて寂しがる前に、ちゃんと「撮るよ」と一言かけられるようになりたい。そう思うようになりました。最近は、構えた笑顔の写真もきちんと残しています。気づかれずに撮った写真と、二人で並んで撮った写真。どちらも、彼女と過ごした時間の記録として、大切に増やしていきたいと思っています。

(20代男性・営業職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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