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アン王女が最も愛するブローチとは? 50年以上公務を共にする「ゴールド・リボン・ブローチ」に隠された秘密

  • 2026.5.28

イギリス王室といえば、きらびやかな戴冠式用の宝飾品から、プライベートコレクションに眠るセンチメンタルな逸品まで、数多くのジュエリーを所有していることで知られる。これほど選択肢が多いと、自身のお気に入りを選ぶのも一苦労かもしれない。しかしアン王女は、すでに心に決めた最愛のブローチがあるようだ。

先日、ギリシャを訪問したアン王女は、たびたび愛用しているブローチ「ゴールド・リボン・ブローチ」を身につけて登場。彼女が半世紀以上にわたって愛用し続けるこのピースには、実に興味深い歴史が隠されている。

同ブローチは、緩やかな結び目をモチーフにしたゴールド製で、12石のダイヤモンドが配された美しいデザインが特徴だ。アン王女は過去50年間にわたり、公務の場でこれを定期的に着用してきた。2020年の70歳の誕生日に公開されたポートレートでも、このブローチをセレクトしており、数あるジュエリーコレクションの中でも1番のお気に入りであることを証明している。

ギリシャを訪問したアン王女。 Milos Bicanski

王室の女性たちが身につけるジュエリー、特にブローチの多くは、その象徴性や重要性を考慮して選ばれる。例えば、ダイヤモンドの「メープルリーフ・ブローチ」は、エリザベス皇太后、エリザベス2世、そしてキャサリン皇太子妃が、カナダを訪問する際やカナダに関連するイベントで着用してきた。メープルリーフはカナダの国章であるため、これらのオケージョンにおいて完璧なチョイスとなるからだ。

故エリザベス女王が「メープルリーフ・ブローチ」を身につける様子。 Getty
「メープルリーフ・ブローチ」を身につけたキャサリン妃。 Getty

一方で、アン王女の「ゴールド・リボン・ブローチ」はより汎用性の高いスタイルで、幅広いオケージョンに調和し、長年にわたって頻繁に活躍している。そして、このブローチにまつわる最も驚くべきエピソードは、初めて公の場に登場した1969年まで遡る。その日、アン王女はNASAの宇宙飛行士、フランク・ボーマン大佐と面会。ボーマン大佐は、人類初の月周回ミッションを達成した「アポロ8号」の船長を務めた人物である。

Anadolu

大佐は妻のスーザンとともにバッキンガム宮殿に招待され、故エリザベス2世とフィリップ殿下に面会。当時まだ若かったアン王女と弟のエドワード王子も両親とともに宇宙飛行士を歓迎した。当時の白黒写真には、幼いエドワード王子がボーマン大佐に話しかけ、一同が楽しげに笑い合っている姿が写し出されている。

1969年、フランク・ボーマン大佐と妻のスーザンが、バッキンガム宮殿でエリザベス女王、フィリップ殿下、アン王女、エドワード王子と対話をする様子。 Monti Spry

それは、訪ねてきた友人を家族でもてなすかのような、思いがけずリラックスしたムードの面会だった。写真の中のアン王女は、当時のトレンドを反映した60年代スタイルのドレスに、あの「ゴールド・リボン・ブローチ」を飾っている。

そして現在、アン王女はギリシャの大統領官邸でコンスタンティノス・タスラス大統領と会談した際にも、当時とまったく同じブローチをジャケットに添えていた。夫のティモシー・ローレンスとともにギリシャを訪れた彼女は、クレタ島の戦いから85周年を記念する式典に出席し、タイムレスなロイヤルスタイルを体現した。

Translation: Harper's BAZAAR JP From Good House Keeping

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