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「最近これにハマってる」毎日“美容ドリンク”を飲み続けた30代女性→“肌にいい”かと思いきや…管理栄養士が明かす“意外な落とし穴”

  • 2026.7.7
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

スポーツジムの管理栄養士として、栄養面からダイエットや健康維持のサポートをしている工藤まりえです。

美容のためにコラーゲンドリンクや美容ゼリー、マルチビタミンサプリなどを取り入れる人は少なくありません。実際に私の同僚にも、SNSで話題の商品を積極的に試している人がいます。

ある日、彼女が飲んでいた美容ドリンクの成分表示を見ていて、ふと気になることがありました。主成分ばかりに目が向きがちですが、実はビタミンAなどの栄養素が添加されている商品も少なくありません。

美容のための習慣が思わぬ栄養の偏りにつながらないよう、今回はビタミンAの特徴や摂り方の注意点について管理栄養士の視点から解説します。

ビタミンAの美容効果と「重複」の落とし穴

SNSで美容情報を収集するのが大好きな30代同僚のSさん。

ある日、彼女が「最近これにハマってるの!」と、おしゃれなパッケージの美容ドリンクを見せてくれました。

話を聞くと、毎日のマルチビタミンサプリに加え、話題の美容ゼリーやこのドリンクも毎日欠かさず取り入れているとのこと。

「美容への意識が高くて素敵だな」と思う反面、管理栄養士としての職業病でしょうか、思わず裏面の成分表示に目がいってしまいました。 

コラーゲンやヒアルロン酸などの主成分に加え、肌の調子を整えるために「ビタミンA」が添加されている商品が多く、驚きました。

ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を保ち、ターンオーバーを促す美容の強い味方。しかし、複数のサプリやドリンクを重ねて摂る習慣は、思わぬ「栄養の重複」を招きます。 

ビタミンAは脂溶性で体内に蓄積されやすく、サプリとドリンクを併用すれば過剰摂取のリスクが高まります。美容のための習慣が身体の負担になっては本末転倒です。

大切なのは成分を闇雲に「足し算」することではなく、自分に必要な量を見極めること。まずは商品の裏面を確認し、重複がないかチェックする「引き算」の視点です。

美容ドリンクやサプリを併用すると何が起こる?

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「肌にいいなら、多少多く摂っても大丈夫なのでは?」と思われるかもしれませんが、実はその考え方こそが一番の落とし穴かもしれません。

私たちが普段の食事で摂るビタミンAと、美容ドリンクやサプリに含まれるビタミンAは、どちらも体内に入れば同じように働きます。つまり、サプリやドリンクをいくつも重ねることは、いわば「同じ栄養素を何重にも重ね塗りしている」ような状態なのです。

ビタミンAは「脂溶性」のため、水溶性のビタミンと違って尿として排出されにくく、肝臓などに蓄積されやすいという特徴があります。毎日何気なく飲んでいるドリンクやゼリー、サプリのパッケージをすべてひっくり返して見てみてください。そのすべてにビタミンAやレチノール(ビタミンAの別名)が含まれていたら、その合計量はあなたが想像しているよりもはるかに多いはずです。

特に注意したいのが、ビタミンAの過剰症です。

短期的には頭痛や吐き気、めまい、食欲不振、皮膚の乾燥といった不調が現れます。

さらに怖いのは、自分では「美容のために頑張っている」つもりなのに、体の内側では肝臓に過度な負担がかかっていたり、長期間の摂取で骨の健康が損なわれていたりする可能性があること。美容を目的とした習慣が、知らず知らずのうちに体を追い込んでしまう……これほど悲しいことはありませんよね。

ビタミンAとどう付き合うのが正解?

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

では、私たちはビタミンAとどう付き合うべきでしょうか。まずは「食事」を主役に据え、サプリはあくまで「補助」と考えるのが鉄則です。

実は、ビタミンAには大きく分けて2種類あり、一つは緑黄色野菜に含まれる「β-カロテン」で、これは体内で必要な分だけがビタミンAに変換されるため、過剰になる心配はほぼありません。注意が必要なのは、「レチノール」です。これらは効率よく吸収される反面、蓄積しやすいため、過剰摂取のリスクがあるのです。

厚生労働省が定めるビタミンAの推奨量は、成人女性で1日あたり「レチノール活性当量」で650~700μg RAE 程度。一方で、上限量は2,700μg RAE と設定されています。サプリやドリンクをいくつも併用すると、この上限にあっという間に達してしまう危険性があるのです。

特に注意したいのが、レバーを好んで食べる方や貧血対策で積極的に摂る方です。レバーは非常にビタミンAが豊富で、豚レバー100gに含まれるビタミンAは、約13,000μg RAE です。豚レバー100gで上限量をすぐに超えてしまうことになります。

サプリメントや美容ドリンクを取り入れる際にも、しっかりと成分表示を確認して、レチノールが重なりすぎていないかチェックするようにしてください。

Sさんにも伝えると、「野菜のβ-カロテンは安心だけど、サプリのレチノールは重ねすぎに注意が必要なんだね」と納得していました。美容への投資は、成分の足し算ではなく、自分に必要な量を見極める「引き算」の視点で、健やかな美しさを育んでいきましょう。


※特に、妊娠初期の女性がレチノール(ビタミンA)を過剰に摂取すると、胎児に奇形を起こすリスクが高まることが知られています。妊娠中、または妊娠の可能性がある方は、サプリメントやレバーの摂取量に細心の注意を払いましょう。

監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。

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