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「ローンの審査を通過しませんでした」営業から1本の電話が→原因を確認すると…判明した“過去のやらかし”に「まさかあの時の…」

  • 2026.8.26
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。リユース業界で数多くの査定に携わってきた、たるみくまおです。

欲しいものを、欲しいときに手に入れられる時代になりました。

スマホ、家電、ファッション。後払いや分割払いの選択肢は、今や日常のあちこちにあります。特に、スマートフォンの端末代金を分割払いにしている方は、少なくないのではないでしょうか。

しかし、その気軽さが思わぬ落とし穴になることがあります。スマートフォン端末の分割払いは、割賦販売法に基づく信用取引の一種です。滞納が一定期間を超えると、信用情報に「異動」として記録され、その後の人生設計に予期せぬ影響をおよぼすことがあるのです。

今回は、身近な親戚が経験した話をお伝えします。「まさかあの時の携帯代が……」彼がそうつぶやいた理由とは、一体何だったのでしょうか。

住宅購入の夢を抱いた日

その日、彼が妻に誘われてオープンハウスに足を運んだのは、ほんの気まぐれでした。

「暇だし、見るだけなら」

そんな軽い気持ちで訪れたのは、ヨーロッパ風の外観を持つ新築戸建てが立ち並ぶ住宅展示場です。煉瓦調の外壁、手入れの行き届いた小さな庭、こだわりのインテリアに広々としたリビング。気づけば彼の頭の中には、まだ見ぬ暮らしの風景が広がっていました。

巧みな営業トークも相まって、「見るだけ」のつもりが、いつしか「買いたい」に変わっていたといいます。見積もりを取り、仮契約の話も進みました。新生活への期待が膨らむなか、営業担当者から1本の電話がかかってきます。

「残念ですが、ローンの審査を通過しませんでした」

晴天の霹靂でした。収入は人並み以上にあるし、ほかに借り入れもない。困惑する彼に、営業担当者はこう続けました。

「携帯の分割払いが滞ったことなどは、ありませんでしたか?」

その一言で、記憶が蘇りました。

数年前、新型iPhoneに買い替えた際のこと。下取りを使って大半は払ったものの、残りの約5万円を分割にしていた時期がありました。あの時、何度か支払いが遅れたことがあったのを思い出したのです。

「たった5万円」が住宅購入を阻んだ理由

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

携帯端末の分割払いが、なぜ住宅ローン審査に影響するのでしょうか。

端末の分割払いは、割賦販売法に基づく「割賦契約」です。携帯キャリアは信用情報機関(CIC)に加盟しており、支払い状況を登録する義務があります。そして支払いが61日以上滞ると、信用情報に「異動」として記録されます。この「異動」こそが、住宅ローンや自動車ローンの審査で致命的なマイナス評価となるのです。

彼の場合、月々2,000円ほどの支払いを何度か忘れ、気づいたときには61日を超えていました。やがてキャリアから強制解約の通知が届き、残債は債権回収会社(サービサー)へ譲渡されたり、保証会社による「代位弁済」などの処理がなされる場合があります。この債権譲渡や代位弁済といった処理の事実もまた、信用情報に重大なマイナス情報として記録されます。

CICでは、異動情報は完済(または解約等による契約終了)後5年以内保有されます。注意が必要なのは、滞納分を完済しない限り5年間のカウントダウンが始まらない点です。未払いのまま放置している間は期間が経過せず、たとえ延滞を後から解消したとしても、すぐに記録が消えるわけではありません。

彼が住宅購入の夢を描いた時点では、その記録はまだ信用情報に残っていたのです。

5万円の滞納が招いた、数百万円の代償

「あのとき買えていればなあ」

この話になるたびに、彼の言葉はそう結ばれます。

長引く円安や海外情勢の影響を受け、新築住宅の価格は値上がりに次ぐ値上がりを続けています。当時の予算では、もはや同じ家は買えません。たった5万円の分割払いの滞納が、数百万円規模の損失につながったとも言えるのです。

信用情報の「異動」は、自分では気づきにくいものです。住宅購入を検討し始めたら、まずCIC(指定信用情報機関)に自分の信用情報を開示請求することをおすすめします。

開示はオンラインで完結し、手数料は500円ほど。審査に進む前に自分の「信用の状態」を把握しておくことが、思わぬ落とし穴を避ける第一歩です。

携帯端末の分割払いの滞納、信用情報に登録されるタイプの後払いサービスの支払い遅れ──小さな支払いの積み重ねが、人生の大きな買い物に影を落とすことがあります。

「たかが携帯代」と思わず、分割払いの管理は丁寧に。彼の話は、そんな教訓を与えてくれました。


ライター:たるみくまお

リユース業界での買取窓口業務を経て、現在は技術商社に勤務する現役ビジネスマン兼Webライター。古物商許可証を保有し、ブランド品・高級時計の査定現場で数多くのお客様と向き合ってきた経験を持つ。現職では技術商社の最前線に身を置き、ITをはじめとする幅広い分野の知見を日々積み重ねている。また、過去に借金を抱えた経験から、マネーリテラシーの重要性を痛感し、現在も金融知識の習得を続けている。二次流通市場の裏側から、お金のリアルな話まで、現場で得た実体験をもとに等身大の言葉で発信中。

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