1. トップ
  2. エピソード
  3. 「俺、唐揚げ一個しか食べてないからね」と支払いを拒む男。だが、私の皮肉で状況が一変

「俺、唐揚げ一個しか食べてないからね」と支払いを拒む男。だが、私の皮肉で状況が一変

  • 2026.5.21
「俺、唐揚げ一個しか食べてないからね」と支払いを拒む男。だが、私の皮肉で状況が一変

先輩に誘われた合コンの席

職場の先輩に誘われ、クリエイティブ業界の男性陣との合コンに参加した時の話です。

隣に座ったのは都内の有名な美術系大学を出たというフリーのデザイナーで、ミステリアスな雰囲気のイケメンでした。

最初に名刺を差し出した手つきも、堂に入っていて格好よく見えたのです。

最初は普通に「どんなデザインをしてるんですか?」なんて楽しく話していました。

けれどお酒が進むにつれて、彼の雰囲気は少しずつ変わっていきます。私が普通の事務職だと伝えた瞬間、彼は鼻で笑ったのです。

「誰でもできる仕事って、楽でいいですね」

「自分たちはゼロからイチを生み出す選ばれた人間だから、精神的なプレッシャーが違うんだよ」

そう言って自分のクリエイティビティをやたらと強調し、他の仕事を貶める発言を繰り返してきました。

私は表情を変えずに聞き流しましたが、内心では一緒にいる時間を後悔し始めていたのです。

会計の瞬間に露わになった本性

決定的だったのはお会計の時でした。先輩が「男性陣多めで、適当に割ろうか」と提案した瞬間、彼は急に真剣な顔になり、伝票を覗き込みながら指で計算を始めたのです。

「ちょっと待って。俺、カシスオレンジは飲んでないし、唐揚げ一個しか食べてないからね」

選ばれた人間と高飛車に語っていたはずなのに、10円単位の割り勘に必死になっている。その矛盾した姿に、場の空気は一瞬で冷えました。誰も声を発さない数秒間が、やけに長く感じられたのです。

彼は計算を続け、私の方を向いて勝ち誇ったように告げました。

「君の分は1850円ね」

私は笑顔のまま、静かに口を開きました。

「その計算した貴重な時間、クリエイティブな仕事に回した方が良かったんじゃないですか?」

そして先輩に「この方の分もまとめて払います」と言って、財布から多めの現金を取り出しました。

最後に彼に向かって深々と頭を下げ、こう言い残したのです。

「ゼロからイチを生み出すクリエイター様も、10円単位を数えてドヤられるんですね。本当に勉強になりました」

彼は何かを言い返そうとして口を開きかけましたが、結局言葉は出てきませんでした。

そのまま二次会へ移動し、先輩から「よくやった」と労われました。

あの時の自分のテンポ感は今思い出しても気持ちがいいくらいで、これからも自慢の体験談として残り続けると思っています。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる