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クラブをうまく振るには?クラブの重心を意識すること!

  • 2026.5.19

杉原拓プロが、ビギナーから上級者までスピーディにボールを正確にとらえる方法を教えてくれます!

全ゴルファーがボールをキレイに飛ばせるメソッド「重心管理」で振ってみよう

ゴルフに関しての試行錯誤が大好きな杉原拓プロが、ビギナーから中級者、ゴルフ歴が長い人も「共通してスピーディにボールを正確にとらえる方法はないものか」と、幾年も心底考えた末に出た答えがコレ!

ゴルフはクラブを振るものだが、その構造が特殊なために、ボールを打ったことがない初心者だけでなく、10年以上の経験がある人でも正しく振れていない場合がある。その問題を解決し、「クラブをうまく振る」ことができれば、ボールを上手にとらえられる。

そのために杉原が着目したのが「クラブの重心」(以下「重心」はすべて「クラブの重心」)で、その重心をアドレスからフォローまで操る。”重心管理”のメソッドを唱えている。重心を管理し続けることで、はじめてクラブを振る人でもすぐにボールをキレイに飛ばせる、アベレージゴルファーはミスショットが激減する。

Q「重心管理」ってなに?

A空中にある“クラブの重心”を管理して振る!

クラブをうまく振るには?クラブの重心を意識すること!
重心位置

ゴルフクラブは単なる“棒”ではなく、シャフトの延長線上にヘッドがついている。そのためクラブの重心はグリップエンドからヘッドの中心(ヘッド重心)を結んだ線上の"空中"にある。その重心位置を意識、管理しながら振るのが「重心管理」メソッドの核となる。

「ヘッドを動かす」が大きな弊害

クラブを振るとなると、ヘッドを動かそうとする人が多いが、じつはこれが大きな弊害!とくにクラブの先、トゥを動かしてしまうとフェースと軌道のズレが起こりやすくなってしまう。これを防ぐため杉原は、トゥ側にテープを張ってクラブの先を支点にヒール側を動かし、重心を管理させる自作練習器具を生徒に振らせている

クラブを指先で支え、地面と平行にする。その指先の下、丸印の位置がクラブの重心(写真右)。その重心をアドレスのときから意識してクラブを動かし続ける(写真左)

極端な話 重心を持てばクラブは上手に操れる

物体は重心を持てば容易に操れる。それはクラブも同様で重心位置を持てば思ったように振りやすくなる。しかし、それはゴルフでは現実的ではないので、重心を意識して振る”重心管理”で振りやすさを向上させよう

重心で円を描いてから打つとボールを拾い上げられる!

クラブをうまく振るには?クラブの重心を意識すること!
ボールを中心に「重心」を動かして円を数回描く。その後、ポールに向かってヘッドを入れていくと、ボールをフェースに乗せて飛ばせる。本番のスイングでもこういうインパクトを作りたいものだ

「クラブは上げて下ろすだけ」。

そのシンプルさが、ときには大事なこともある。しかし、それがミスヒットの原因になっているほうが圧倒的に多いと杉原はいう。

「ビギナーの生徒さんには、まずスイングは円、丸く振る、と教えます」

杉原はそこでおもしろいデモンストレーションを行なう。地面にフラフープを置いて、その中心にボールをセット。フラフープの形状に沿って、クラブで円を描くが、その際に動かしているのはクラブの重心!フラフープをガイドラインにしているので、ヘッド軌道のズレは起こりにくいが、フェースの開閉も”自然に”起こっていない。

そして、ここからが本番。杉原は数回、円を描いたあとにボールをヒット。わずか数十センチの助走でボールを拾い上げて真っすぐ高く飛ばした。

「重心を動かして円を描いて打てば、みなさんもできますよ」と杉原。これができないのは重心が管理できていないからだ!

クラブで円を数回描いたあと、杉原にはボールをカメラの左側(カメラ位置からは右側)に飛ばしてほしいとリクエスト(使用クラブはPW)。きちんとボールを拾い上げ、狙ったところに高い球で飛ばした

重心管理を行わずにボールを打つ、または、拾い上げようとした人に多いパターン。ボールがフェースに乗らず、打球に高さや飛距離が出ない。飛んでいく方向もズレてしまう

重心を意識して丸く振るのは同じ!丸(円)を斜めに立てたのがゴルフスイング

クラブをうまく振るには?クラブの重心を意識すること!
描いた円に沿って重心を動かす!丸い円が斜めに立った状態になったのがゴルフスイングの軌道。円がタテ方向に近くなっただけで、その円に沿って重心管理で振るイメージをもてばクラブを正しく操作できる

次に、杉原は直立した状態で体の正面でクラブを右手1本でグルグルと回してみせた。

「右手1本で円を描くときも、もちろん意識するのは空中にあるクラブの”重心”で、右側の肩甲骨を支点にクラブを回しています。すると、グルグル回している最中のクラブ軌道が安定するし、フェースの向きも暴れません」(杉原)

そして、このときはタテになっている円が、上体を前傾させるなどゴルフ用の構えをとり、斜めに傾いた円になるのがゴルフスイング。円が斜めになっても重心を動かして丸く振る。

また、杉原は「右足の前までクラブが下りてきたら、ヘッドを走らせて、腕とクラブが右サイドで一直線になるイメージをもってください」といい、これが理想のインパクトへとつながっていく。

クラブを「引き戻し」右サイドを一直線にするイメージがインパクト

右手1本で振り上げたクラブを振り下ろすときは、円を描きつつ、クラブを「引き戻す」ようにして右サイドで肩からヘッドまでが一直線になるイメージをもとう。この位置がインパクトではないが、実際のスイングでダウンスイング時にヘッドの加速や左足への踏み込みが行なわれると、ジャストミートした形ができる(写真下)。ミート率が上がる「低く長いインパクト」ができるのもメリットだ

クラブをうまく振るには?クラブの重心を意識すること!
右サイドを一直線にするイメージで、アマチュアに多い悪癖の「右肩が下がる」(×写真)打ち方も防げる

右側の肩甲骨を大きく動かしてクラブを回す

右側の肩甲骨を支点にクラブを回しているときの杉原の背中の右側は、ウエアにシワができたり伸びたりするほど肩甲骨を大きく動かしている。右側の肩甲骨を大きく動かすと実際のスイング時にはバックスイングの捻転が深くなり、フォローでは右腕が伸びてフォローが大きくなるので、右手1本で丸く振るときも右側の肩甲骨を大きく動かそう。

正しい円軌道は思ったよりもアウトサイド・イン!スイング軌道はループしている

「じつは右手1本で丸く振っているときも、切り返しでループを入れています」(杉原)

杉原の本番同様に振ってもらったスイングのクラブ軌道を見ると、バックスイングはややアウトに上がり、切り返しでループして、ダウンスイングはバックスイングの軌道よりインを通り、そしてインパクト後はまたややアウトに上がっている。その軌道は”重心管理”によって、ヘッドが円から1度も外れていないところにも注目してほしい(写真上)

「多くのアマチュアは、クラブをインに引きすぎる傾向が強い。それは重心を管理せず、手先でクラブを操作しているからです。重心を動かそうとすると自然に体の捻転が入り、クラブが振れる。すると、テークバックやインパクト後はヘッドがアウト気味に上がっているように感じますが、それでOKです」

ルーブする理由については、「振り下ろすときは脱力して、クラブの自重にまかせる。それで振り上げた軌道よりもインへとループしていきますが、クラブがインから入ると強い力を発揮できます。自分でボールを打ちにいってしまうと、クラブは円からズレてしまいます(×写真)」

とにもかくにも、スイング中に”重心管理”で振り続ける。すると、フェースの向きや軌道が円からズレることで起こるミスショットがなくなるのだ!

フォロー後は左ヒジをたたんでフィニッシュへ

フォローをややアウトに出したあとは「左ヒジのたたみ」でクラブをタテ方向に振り上げる。体もしっかり回し切っていけば、腕やクラブがフィニッシュまで胸の前から外れない。

クラブをうまく振るには?クラブの重心を意識すること!
アウトからインへと、切り返しでループする円を描く

始動とインパクト後のクラブは外側に動いている感覚でOK

クラブをうまく振るには?クラブの重心を意識すること!
テークバック(左写真)インパクト後(右写真)

重心は手先ではなく、体の回転で動かす。それを体感できるグリップエンドをお腹につけた状態で体を回してみよう。きちんと前傾をとった体勢から体を回すと、テークバックもフォローもクラブは外側に上がっているように感じるが、これが正解、斜めに傾いた円軌道内に重心が収まったスイングになる。

いかがでしたか? クラブの重心が大切です!

レッスン=杉原拓
●すぎはら・たく/1984年生まれ、京都府出身。ジュニア時代から頭角を現し、世界ジュニア選手権に出場。国内競技でもタイトルを獲得。ティーチングプロ資格取得後は、屋内外の練習場やラウンドレッスンをほぼ毎日行ない、2020年に地元京都でOliveGolfSchoolをオープンし、代表を務める。

写真=田中宏幸

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