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男子プロがアイアンショットの曲げ方を解説!「真っすぐ打たなくていい」

  • 2026.5.18

ボールを真っすぐ打つのは実は難しい。しかし、曲げ方を知っていれば、グリーンの狙い方もかなり変わってきます。

誰でも真似できるアイアンの曲げ方を小井戸コーチが伝授します!

どうせ曲がるならわざと曲げよう

男子プロがアイアンショットの曲げ方を解説!「真っすぐ打たなくていい」
こんな景色ならフェード!

球を曲げるのは難しいと思っている人は多いですが、ゴルフは真っすぐ打つほうがよほど難しい。真っすぐ狙っても球はなかなか真っすぐ飛んでくれず、右にも左にも行きますが、曲げる前提で狙えばミスの方向をワンサイドに限定できるのでむしろ戦略を立てやすいのです。

とくにアイアンでは、球を曲げて狙うことでグリーンを広く使えるため、ピンに寄りやすいですし、視覚的なプレッシャーを避けて打つこともできるので意図しないミスも出にくく、安全性も高くなる。

曲げて狙うといっても、技術的にはそんなに難しくありません。意図しなくても曲がってしまうなら、その曲がりをコントロール下に置く程度の感覚でいいのです。真っすぐにこだわることをやめれば、絶対にグリーンオンの確率が上がりますよ。

【POINT1】グリーンを広く使う

曲げて狙う場合は、グリーンの広いサイドから曲げていくのがセオリー。右ピンならフェード、左ピンならドローで打てば曲がったぶんだけ寄っていく。

【POINT2】空間を広く使う

打ち出し方向の空間が広いほうから曲げていくとミスしにくい。左が開けていればフェードで左から、右が開けていればドローで右から狙っていこう。

じつは「真っすぐ」狙うのは不安定

真っすぐ狙って球が曲がるとピンから遠ざかってしまうが、最初から曲げて狙えば曲がる方向は一定で、球筋なりにピンに寄っていくので結果がよくなる。

”構え“知っておけば球を曲げるのはカンタン!

スイング軌道に対するフェースの向きがカギ

球の曲がりはスイング軌道とフェースの向きの関係で物理的に決まるので、それさえ理解すれば曲げるのはカンタン。特別な技術は必要なく、狙った球が出る構えを作りさえすれば誰でも球は曲げられます。

ドローはスイング軌道に対してフェースが閉じていること、フェードは反対に開いていることが必須条件。そのため、ドローを打ちたければフェースをかぶせ、そのぶん右を向いて構える。フェードはフェースを開き、そのぶん左を向く構えを作って、あとは普通にスイングすればいいのです。

スイングはスタンスなりに普通に振るだけですが、フェースの操作を誤ると逆球が出ることがあるのでそこだけは注意。ドローならフェースをしっかり返す、フェードなら返さない意識で保険をかけましょう。

【注意点1】ボールを中心に回り込んで立つ

スタンスの向きはボールを中心に回り込んで変える。こうすればボールと体の位置関係は変わらないので、あとはスタンスなりに振ればOK。

【注意点2】目標はピンでなく打ち出し方向

左記「目標方向」の線は最終目標のピンではなく、打ち出したい方向。これが基準線となり、それに対してさらにスタンスの向きを変える。

【注意点3】フェースはスタンスと目標の間

フェースはスタンスに対して閉じる/開く。基本的にはスタンスの向きと目標の間のゾーンならOKで、開閉度が強いほど大きく曲がる。

スイングで気をつけるのはフェース向きだけ!

男子プロがアイアンショットの曲げ方を解説!「真っすぐ打たなくていい」
フェードの場合は返さない

フェースを閉じすぎないように返さない意識で振り抜く。卓球やテニスでボールをカットするように右手のひらを上に向けて振る感覚。

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ドローの場合は返す

フェースを確実に閉じて打つために、フェースを返す感覚を強めにもつ。卓球やテニスでドライブをかけるように手を返そう。

【練習法】まずは大きく曲げて少しずつ小さくする

まずはフェースの向きやスタンスを極端にし、大きく曲げるところからスタート。確実に曲がるようになったら向きを小さくし、曲がり幅を抑えていく。

「50点」のナイスミスをつねに想定しておこう!

男子プロがアイアンショットの曲げ方を解説!「真っすぐ打たなくていい」
×逆球が出ると大ピンチ〇曲がらなくてもグリーンオン

完璧を求めないが逆球だけはNG

曲げ方の理屈はわかっても、コースで実際に曲げて狙うのは難しく感じるかもしれません。

実戦で大事なのは、まずは向きの設定です。目標となる基準線を、もし球が曲がらなくても大ケガをしないセーフティなところに設定しましょう。

そして、完璧を求めすぎないこと。曲がらなくても曲がりすぎても50点の「ナイスミス」だと想定し、それを許しましょう。ただし、逆球は赤点!反対方向に曲がるミスだけは打たないように注意してください。

また、必要以上に保険をかけて、スイングで曲がりをアレンジしようとすると大きなミスになります。正しいアドレスで正しい方向に構えられたら「ちゃんと曲がる」と信じて、スタンスなりにシンプルに振り抜く。この成功体験を重ねていくことがとても大事なのです。

曲がらなくてもセーフな狙い方をする

曲がらなくても大ミスにならないように目標設定する。ピンを向いて構えるのも、ナイスショットがミスになってしまうのでNG。

“振り方”を歪めないことが大事!

アウトサイド・イン、インサイド・アウトを意識しすぎず、肩の面を水平に振る動きを前傾しながら行なう。インパクトの手元の位置とフェースの向きだけ変える感覚だ。

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ドローのNG

インサイド・アウトを意識しすぎるのはNG。クラブが寝てダフリやすくなってしまう。

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フェードのNG

アウトサイド・インを意識しすぎると、コスリ球になって右に曲がりすぎてしまう。

いかがでしたか? アイアンの苦手を克服していきましょう!

レッスン=小井戸峡太
●こいど・きょうた/1997年生まれ、長野県出身。179㎝、90㎏。東北福祉大ゴルフ部出身。ドラコン競技で活躍するとともに、PGAティーチングA級を取得し、東京ゴルフスタジオでレッスンも行なっている。

構成=鈴木康介
写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC

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