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撮影現場でのメリルは“ミランダそのもの”だった!? 共演者が語る『プラダを着た悪魔』の裏側

  • 2026.5.7
Gareth Cattermole / Getty Images

働く女性のバイブルとして長年愛されてきた映画『プラダを着た悪魔』。先日、シニアアシスタントのエミリー役を務めたエミリー・ブラントが、ミランダ役を演じたメリル・ストリープとの最初の撮影について語り、彼女は「役に入り込みすぎていた」と明かした。

撮影現場でのメリルは“ミランダ”そのものだった!?

20年の時を経て制作され、再び世界中で注目を集める続編『プラダを着た悪魔 2』。長年、働く女性たちのバイブル映画として愛され、多くの人が出版社で働くことに憧れるきっかけとなった作品のひとつに。

先日、キャストであるアンディ役のアン・ハサウェイ、ファッション誌『ランウェイ』の編集長であるミランダ役のメリル・ストリープ、エミリー役のエミリー・ブラント、そしてアソシエイトエディターのナイジェル役のスタンリー・トゥッチは、アンディ・コーエンがホストを務めるSiriusXMの特別番組『Front Row』に出演。

ホストのアンディが、撮影現場でメリルが威圧的に感じられることはあったかと尋ねると、エミリーは当時のことをこのように語った。

「最初の作品のときは少し怖かったんです。あなたが完全に役に没入しているように感じたので」

20th Century Fox

するとメリルは、「ええ、確かに。あのときは完全に役に入り込んでいました」と返答。エミリーは、「彼女は“ミランダ・ゾーン”に入っていたの」と語り、同作に登場する『ランウェイ』の編集長ミランダ・プリーストリーに触れた。

「近寄りがたいわけではないけど、私たちが近づいて面白い話をしても、いつも聞いていたようなあの特別な笑い方はしなかったんです」

ホストのアンディがメリルに対し、「メソッド演技(役柄に徹底的に入り込む演技法)をするのは大変でしたか?」と質問すると、彼女は「いいえ」と答え、こう振り返った。

「最初の3日間はカメラの近くで監督と一緒に過ごしていました。その後シーンに入ると、私はこうして…と演じて、相手もそれに応じるような感じで。とにかく少し距離のある状態でした。わずかな距離感といいますか、権威のようなものですかね」

Barry Wetcher/20th Century Fox/Kobal/Shutterstock

またメリルは、監督のグレタ・ガーウィグと「メソッド演技になりすぎること」について意見を交わした際、現場では役に入り込みすぎることで周囲との間に適度な距離が生まれるという考えで一致していたと告白。

撮影現場では役としての存在感や緊張感を保つため、キャスト同士のパーティなどにあえて深く関わらないときもあるといい、そのような“距離感”が結果的にうまく機能していたと振り返った。

メリルが解釈した“ミランダ像”に圧倒された制作陣

冷酷な編集長ミランダを演じるため、スクリーンの外でも役に入り込んでいたというメリル。ミランダの冷たい一言や冷静な佇まいは、彼女の圧倒的な存在感を支える要素となっているが、その抑制された演技はメリル自身による意図的な選択で、実は脚本段階で想定されていたものではなかったという。

2016年の『Variety』によるキャストインタビューでアンは、当初キャスト陣がイメージしていたミランダ像は、一般的に“厳しい上司”といえば連想されるような、強い口調で怒鳴るタイプのキャラクターだったと明かしている。アンは、メリル、そしてエミリーが揃った台本の読み合わせのときを振り返り、メリルがセリフを読み上げた瞬間に、一気に静まり返ったと語った。

「私たちはみんな、ミランダの声はこうだろうというイメージを持っていたと思います。強くて命令口調で怒鳴るような声です。でもメリルが口を開き、ほとんどささやくように話したとき、部屋中にいるみんなが一斉に息をのみました。本当に予想外でしたし、見事でした」

Aflo

またメリルは自身の演技について、特定の男性たちから着想を得ていると語っていたが、その詳細は長らく明かされておらず、同インタビューで「声はクリント・イーストウッドから着想を得ました」と告白した。

「彼は絶対に声を荒らげないのに、皆が聞くために身を乗り出さざるを得なくなり、結果的にその場で最も権力のある人物になる。でも彼はユーモラスではないので、その部分はマイク・ニコルズからヒントを得ました」

「どんなに冷酷で鋭い一言でも、ほんのわずかな皮肉や自分を楽しんでいるようなニュアンスを加えることで、最も効果的な“伝え方”になり、最も記憶に残るやり取りになるのです。なぜならばみんなが笑ってしまうから。たとえそれを言われた本人であってもね」

注目を集める『プラダを着た悪魔 2』は現在公開中。——「That’s all(以上よ)」。

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