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既読をつけたまま家を飛び出した俺に届いた、彼女からの「心配してくれないの?」

  • 2026.5.2
ハウコレ

「体調悪い」というメッセージを見た瞬間、返事を打つより先に靴を履いていました。返信しなかったのではなく、する暇がなかった。でも彼女にとっては、どちらも同じだったのかもしれません。

動いた理由

スマホに通知が光りました。「体調悪い」。彼女は普段、体調のことをあまり口にしない人です。わざわざ送ってきたということは、よほどつらいのだろう。そう思った瞬間、返事を打つ指より先に体が動いていました。財布とスマホだけ持って家を出て、彼女の家の近くのコンビニに向かいました。スポーツドリンク、冷却シート、ゼリー飲料。とにかく使えそうなものを片っ端からカゴに入れていきます。返信はあとでいい、まず動く。それが俺のやり方でした。

レジで見たメッセージ

コンビニのレジに並んでいたとき、スマホが鳴りました。画面に表示された文字は「心配してくれないの?」。胸のあたりがぎゅっと詰まりました。心配していないわけがない。心配しているから今ここに立っている。でも彼女にはそれが見えていない。俺は既読だけつけて放置する冷たい男になっている。「今向かってる」と一言打てばよかったのかもしれません。でもそのひと手間を惜しんだのではなく、本当にその余裕がなかったのです。

言葉が足りない自覚

会計を済ませて外に出て、袋ごと写真を撮って送りました。「あと3分で着く」と短いメッセージを添えて。でもきっと彼女が知りたかったのは、俺が来るかどうかではなく、心配しているかどうかだったのだと思います。「大丈夫?」のひと言で済んだ話でした。それはわかっています。でも目の前にやれることがあると、俺はどうしても手を動かすほうに向かってしまう。言葉にする前に行動で示そうとする。それが伝わらないもどかしさを、もう何度も味わってきました。

そして...

玄関先で彼女が「なんで先に言ってくれないの」と言いました。「言うより来たほうが早いと思った」と答えたけれど、本当は少しだけ悔しかったのです。息を切らしてここまで来ている。それでも「心配してくれないの?」と言われる。俺の気持ちは、行動だけでは届かないのかもしれません。でも「大丈夫?」と打つあの3秒が、いつも遠い。言葉を飛ばして走ってくる俺と、まず言葉がほしい彼女。このすれ違いを、どうすれば埋められるのかはわかりません。ただ次もきっと、俺は返信より先に走り出してしまうのだと思います。

(20代男性・自営業)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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