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1滴で31種の炎症シグナルを一括定量! Cloud-Clone「マルチプレックス検出によるサイトカイン網羅解析」

  • 2026.4.27

記事ポイント

  • 微量サンプル1点からAREG・TNF-αなど12種類のサイトカインを同時定量
  • 主流2プラットフォームで回収率80〜120%・線形R²0.97以上を達成
  • ELISA法では安定検出が難しいIL-1βの極低濃度域(0.37〜7.62 pg/mL)も精密に捉える

炎症反応や免疫調節に関わるタンパク質群「サイトカイン」の複合的な解析は、2型糖尿病・肝臓がん・乾癬といった多因子性疾患の研究において欠かせない手がかりです。

Cloud-Cloneは、一滴の微量サンプルから複数のサイトカインを同時定量できる「マルチプレックス検出技術」の最新性能検証結果を2026年4月27日に発表しました。

創薬・精密医療・免疫プロファイリング分野のハイスループット解析を支える基盤技術として、研究現場での活用が広がっています。

 

Cloud-Clone「マルチプレックス検出によるサイトカイン網羅解析」

表1 xMAPおよびCBAマルチプレックス検出プラットフォームにおけるマルチプレックス検出試薬の比較

 

  • 発表日:2026年4月27日
  • 発表元:Cloud-Clone Corp.
  • 対応プラットフォーム:Luminex xMAPシステム/流式細胞計CBAシステム
  • 検証サイトカイン:AREG、GM-CSF、IFN-γ、IL-10、IL-12、IL-13、IL-17、IL-1β、IL-22、IL-5、IL-6、TNF-α(計12項目)

Cloud-Clone(クラウドクローン)が今回発表したマルチプレックス検出技術は、蛍光コード化マイクロスフェアとフローサイトメトリーの原理を組み合わせた多項目同時定量の技術です。

Luminex xMAPおよび流式細胞計CBAという業界の主要2プラットフォームにおいて、AREG・GM-CSF・IFN-γ・IL-1βをはじめとする計12種類のサイトカインの同時検出を検証し、両プラットフォームともに回収率80〜120%・線形相関R²0.97以上という高精度基準を達成します。

マウス血清や組織洗浄液といった採取量に制限のある微量サンプルから、複数の定量データを一度に取得できます。

従来のELISA法は1回の測定で検出できる標的が1種類に限られ、多因子解析では測定回数・サンプル消費量・コストがすべて積み重なる構造的な非効率があります。

マルチプレックス検出は同一の懸濁液中で複数の標的を同時に識別することでこの課題を解決し、2型糖尿病・肝臓がん・乾癬などの多因子性疾患に関わるサイトカインネットワーク全体の変動を一度の操作で体系的に捉えます。

 

高感度検出とELISA法との比較

 

外部研究において、良性気道狭窄の線維化プロセスに関わる検体をマルチプレックス検出技術で解析したところ、31種類のサイトカインを同時検出し、従来のELISA法との高い相関性が確認されます。

さらに、ELISA法では安定した計測が難しいとされるIL-1βの極低濃度域(0.37〜7.62 pg/mL)における精密な変動の捕捉にも成功しています。

1回の操作で多項目の定量データが得られるため、単一項目ずつ順番に測定するシングルプレックス法と比べてサンプルの使用量を大幅に抑えられます。

 

蛍光マイクロスフェアによる検出の仕組み

図1 マルチプレックス検出の標準曲線例(27サイトカインアッセイ)

 

検出の核となるのは、蛍光物質APCとAPC-Cy7を異なる濃度で内部に標識した「蛍光コード化マイクロスフェア(ビーズ)」です。

励起光を当てると各ビーズが固有のシグナルを発し、表面に共有結合で固定された捕捉抗体がサンプル中の各標的分子と特異的に結合します。

その後ビオチン標識の検出抗体が結合し、PE標識ストレプトアビジンによってシグナルが増幅されることで、同一の懸濁液内の複数の標的を高感度かつ同時に定量します。

上のグラフは27サイトカインアッセイの標準曲線例で、各サイトカインが広い濃度域にわたって右肩上がりの線形相関を描いており、測定の精度と再現性の高さを示しています。

 

xMAPとCBAの特徴

 

Luminex xMAPプラットフォームは、2種の蛍光色素をそれぞれ10段階の強度で組み合わせることで理論上最大100項目の同時検出を実現する、高通量検出の業界標準です。

専用機器(Luminex 200など)がデュアルレーザーシステムでビーズの識別と蛍光強度の定量を同時に処理するため、多項目スクリーニングを手がける大規模研究プロジェクトや中核研究所での活用に適しています。

流式細胞計CBAプラットフォームは、NovoCyte D2060RやBD™ FACSArrayなどすでに実験室に設置されている汎用フローサイトメーターでマルチプレックス検出を実行できます。

専用装置の追加導入が不要なため導入コストを抑えられ、学術研究から臨床研究まで幅広い場面での採用が進んでいます。

 

サイトカインネットワーク全体を少量の検体から一括で捉えられる解析環境は、多因子性疾患の研究アプローチを大きく前進させます。

精密医療・創薬分野での本格活用に向けた技術基盤が整っています。

Cloud-Cloneのマルチプレックス技術の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. マルチプレックス検出技術はどのような疾患領域の研究に応用されていますか

 

A. 2型糖尿病・肝臓がん・乾癬など複数の炎症因子が関与する多因子性疾患の研究に応用されています。

良性気道狭窄の線維化プロセス解析など、複雑な免疫ネットワークが関わる幅広い疾患領域での活用が進んでいます。

 

Q. 捕捉抗体とマイクロスフェアの結合工程はどの段階で実施されますか

 

A. 捕捉抗体をマイクロスフェアに共有結合させる前処理工程は、通常メーカー側で事前に完了した状態で試薬が提供されます。

ユーザーはサンプルや検出抗体の添加から操作を開始します。

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