1. トップ
  2. 駐車場2台の戸建てにGWの親族3台が襲来→隣家前に路上駐車した30代夫婦の末路

駐車場2台の戸建てにGWの親族3台が襲来→隣家前に路上駐車した30代夫婦の末路

  • 2026.5.14
undefined
出典:PhotoAC ※画像はイメージです

皆さま、こんにちは。大手不動産会社で10年以上現場経験を積み、現在は不動産ライターとして活動する宅地建物取引士のT.Sです。戸建てを購入する際、駐車場の台数をどうするか悩む方は多いのではないでしょうか。

今回は車1台の所有だから駐車場は2台分で十分と判断したものの、入居後に来客スペースの不足に悩まされたご家族のエピソードを紹介します。

子どもの誕生で一変した駐車事情と路上駐車への苦言

30代後半のIさん夫婦は、土地45坪で延床32坪の戸建てを購入しました。駐車場は2台分を確保しています。購入時は夫婦で車1台のみを所有しており「来客があっても1台空きがあれば大丈夫だろう」と判断していました。

ところが購入して3年目に長男が誕生すると、状況が一変します。車で1時間圏内に住む両家の親が、孫の顔を見に頻繁に来訪するようになったのです。ゴールデンウィーク中には両家の親に加えて夫の兄弟家族も同日に集合し、Iさんの車と合わせて合計4台が集まりました。

空きスペース1台分では当然足りず、仕方なく隣家前の道路に2台を路上駐車する形になりました。すると隣家から「お宅のお客さんの車、うちの車を出すときに切り返しがしづらくて困っているんですけど」と直接苦言を呈され、Iさんは慌てて謝罪に駆けつけました。

コインパーキングの誤算とご近所トラブルへの対応

住宅街での路上駐車は、道路交通法に抵触する場合があります。とくに第45条第2項では、原則として駐車車両の右側に3.5m以上の余地がない場所での駐車(いわゆる「無余地駐車」)を禁止しており、警察に通報されるリスクも伴います。

Iさんは「申し訳ありません。すぐに移動させます」と隣家に謝罪しましたが、近隣のコインパーキングは徒歩10分以上離れた場所にしかありません。高齢の両親や、幼い子どもを連れた兄弟家族にそこから歩いてきてもらうのは、現実的ではありませんでした。購入時に不動産会社からは「来客は近隣のコインパーキングで」と説明されていましたが、実際の生活動線とは大きく乖離していたのです。

連休明けにIさんは、菓子折りを持参して隣家へ謝罪に向かいました。その後は家族会議を開き、親族の来訪日程を分散して調整する方針へ切り替えています。

将来を見据えた外構計画と駐車場シェアリングの活用

戸建ての駐車場は、後から拡張しようとしても敷地に余裕がなければ物理的に困難です。購入時には自分たちの所有台数だけでなく、近隣のコインパーキングまでの距離や、月極駐車場の空き状況もあわせて確認しておくのが安心です。親族の来訪が多い家庭であれば、購入時から3台分を確保できる土地を視野に入れておく選択肢もあります。

また、住宅街で月極駐車場やコインパーキングが乏しい場合は、個人宅の空き駐車場を一時貸しする駐車場シェアリングサービスを活用する手もあります。akippaや特Pといったサービスが周辺で利用できるか、購入前にリサーチしておくと安心です。家づくりの際は将来の家族の動線を含めて、余裕を持った外構計画を立ててください。

参考:道路交通法(e-Gov法令検索)



ライター:T.S(宅地建物取引士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして、住宅購入や戸建ての外構計画に関する読者目線の記事を執筆している。

の記事をもっとみる