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「ミシミシ…」地震の揺れを感じない湾岸タワマンで響いた“異音”…専門家が目撃した“意外な正体”

  • 2026.5.13
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産業界歴15年で宅地建物取引士や防災士の資格を持つ、ライターの西山です。2026年4月20日16時53分頃に発生した三陸沖地震で被害に遭われた皆さまへ、心よりお見舞いを申し上げます。

今回は都内の湾岸タワーマンションに住む私が、地震発生時に揺れを感じなかった体験と、それでも徹底している室内の地震対策についてお話しします。本記事はあくまで震源から500km以上離れた都内の居住者としての体験であり、被災地の状況とはまったく異なる環境下での話です。

料理中で気づかなかった揺れとミシミシ音の正体

地震が発生した時刻、私は自宅におり、ノイズキャンセリングイヤホンを装着した状態で料理をしていました。作業に集中していたためか、揺れをまったく感じることなく、地震が起きていることに気づきませんでした。イヤホン越しに「ミシミシ」と力強く軋むような音が聞こえ、最初は電子機器の異常かと周囲を探したほどです。

その後、外で仕事をしている妻から「けっこう揺れたね」とLINEの通知が入り、テレビをつけて初めて大きな地震が起きたと認識しました。このミシミシという音は、制震構造の建物内部にあるダンパーが揺れを吸収する際に発生する音だと考えられます。建物がわずかにずれ動くことに伴う接合部や内装材の音であり、構造が正常に機能している証拠だといえるでしょう。

揺れの感じ方は条件次第で大きく変わる

今回まったく揺れに気づかなかった大きな要因として、制震構造による揺れの吸収効果が挙げられます。建物内部のダンパーが揺れのエネルギーを吸収するため、震源から離れた地点では体感震度が大きく下がる傾向があります。

ただし制震構造は万能ではなく、震源に近いエリアや直下型地震では揺れ方が大きく異なります。建物の構造は揺れを軽減してくれますが、家具が動くリスクをゼロにするわけではないのです。

そのため私は、もっとも無防備になる寝室にはベッド以外の家具を一切置かないルールを徹底しています。

大型家電のビス固定と家族で共有しておきたい防災意識

地震対策で意外と見落とされがちなのが、大型冷蔵庫の固定です。わが家では冷蔵庫専用の耐震ワイヤーを使用し、下地補強済みの壁面にビスで直接固定しています。持ち家であっても壁にビスを打つことに抵抗感を持つ方も多いと思いますが、メーカーや自治体の防災情報でも推奨されている方法です。

一般的な家具の場合、突っ張り棒や粘着式の固定具のみだと、震度6強クラスの揺れでは外れる可能性があります。ワイヤーとビス固定を組み合わせると、より高い転倒防止効果が期待できます。本棚や食器棚にL字金具を取り付けたり、システムキッチンの扉に耐震ラッチを採用したりするのも有効です。

最後に大切なのは、家族間で防災意識を共有することです。緊急地震速報の通知設定や、災害発生時の連絡手段、集合場所などを日頃から話し合っておくと、有事の際も落ち着いて動けるでしょう。

参考:地震から命を守る家具転倒対策(東京消防庁)



筆者:西山雄介(宅地建物取引士・マンション管理士・防災士などの資格所有)
不動産業界歴15年。新卒で東証プライム上場のマンションデベロッパーに入社後、計2社で新築・中古販売および管理業務に従事。実務現場を経て管理職も歴任し、組織運営にも携わる。現在はその多角的な視点を活かし、実務解説から不動産投資、法律事務所案件まで、専門性の高いコンテンツ制作・ディレクションを行っている。


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