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GWに入った途端、朝から晩まで自宅前が"地獄の大渋滞"…30代夫婦「失敗でした」と反省した“大誤算”

  • 2026.5.16
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出典元m:PIXTA(イメージです)

「内見の日は本当に静かで、車もほとんど通らなかったんです。なのにGWに入った途端、朝から晩まで車の音が止まりませんでした」

そう話すのは、都内近郊の中古住宅(築15年・延床32坪・4LDK)を約5,500万円で購入したMさん(30代夫婦・子ども1人の3人暮らし)です。住宅街の中の落ち着いた一角で、「子育てに良さそう」と即決したといいます。

ところが入居後初めてのGW、家の前の道路は車の通り抜けで大渋滞。スマートフォンの地図アプリを見ると、近くの幹線道路の渋滞を避けるための迂回ルート(抜け道)として案内されていることが分かりました。

「平日の内見だけで決めたのは失敗でした」とMさんは振り返ります。

カーナビが「抜け道」を作り出す時代

近年、ほとんどのドライバーがカーナビやスマートフォンの地図アプリを使っています。これらのシステムやアプリはリアルタイムで渋滞情報を取得し、迂回ルートを自動的に提示します。その結果、本来は地元住民しか使わなかった生活道路が、「抜け道」として広く認知されるケースが増えています。

平日の朝夕や、GW・お盆・年末年始など交通量が増える時期には、こうした抜け道の利用が一気に増えます。普段は1時間に数台しか通らない道路に、休日は50台、100台と車が押し寄せることも珍しくありません。

問題は、こうした抜け道として使われる道路は、もともと通り抜けを想定して設計されていない点です。道幅が狭い、歩道がない、見通しが悪いといった条件で、車と歩行者・自転車が混在することになります。

「抜け道リスク」は内見では見抜きにくい

抜け道として使われている道路かどうかは、平日の内見では分かりにくいのが実情です。住宅街の中であれば、見た目は静かで落ち着いた立地に映ります。

確認の手がかりになるのは、以下のようなポイントです。

・地図アプリで自宅付近のルート検索をしてみる:
周辺の幹線道路から目的地(駅・商業施設など)へのルートを複数検索すると、自宅前の道路が候補に挙がるかが分かります。

・道路の幅員と交通規制:
道幅が狭いのに通行止めや一方通行の規制がない道路は、通り抜けに使われやすい傾向があります。

・路面の状態:
通過車両が多い道路は、轍(わだち)や路面のひび割れが目立ちやすくなります。

・周辺住民への聞き込み:
可能であれば、近所の方に「この道、車多いですか?」と直接聞くのが最も確実です。

Mさん夫婦はどう対応したのか

GW明け、Mさん夫婦は地域への働きかけに取り組みました。

自治会を通じて自治体の道路課に相談し、安全対策(カーブミラーの増設、路面標示の更新)を要望。すぐには大きな改善は見込めないものの、「声を上げ続けることが大事」と感じたそうです。

「家を買うときは『建物』ばかり気にしていましたが、『道路』のことをもっと考えるべきでした」とMさんは話します。

内見時に「車の流れ」まで見る

住宅を検討する際、建物の状態や間取りに目が行きがちですが、家の前の「道路の使われ方」も同じくらい大切です。

確認しておきたいのは、以下の点です。

・平日朝・夕方の交通量と通学時間帯の歩行者数
・休日と連休中の通過車両数
・地図アプリで抜け道として表示されるかどうか
・道路の幅員と歩道の有無
・近隣の幹線道路の渋滞状況(混雑時に迂回ルートが発生するか)

「静かな住宅街」という印象は、いつ・誰が見るかで大きく変わります。とくに連休中の状態は、平日の内見では分かりません。「家の前の道路」がどう使われているかを多角的に確認することが、入居後の後悔を防ぐ第一歩です。


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
地方自治体で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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