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高級タワマン購入も…「ホテルみたい」と喜んだ妻がGWに限界…深夜2時に響く「ザーッ」の大誤算

  • 2026.5.16
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※ChatGPTにて作成’(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

「高級タワーマンションなら、静かで快適に暮らせる」

そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。内廊下やラウンジ、高層階からの眺望など、タワーマンションには“ホテルライクな暮らし”への憧れがあります。

しかし実際には、高級マンションだからといって必ずしも静かとは限りません。間取りや配管の位置によっては、深夜の生活音に悩まされるケースもあります。

今日は、都内のタワーマンションを購入した30代夫婦が深夜のある“音”に悩まされ、最終的に住み替えを決断するまでに追い込まれたケースをご紹介します。

「静かな暮らし」のはずだったタワーマンション購入

今回のエピソードは、私の親戚でもある30代後半のAさんご夫婦のお話です。Aさん夫婦は以前から「いつかタワーマンションに住みたい」という憧れを持っていました。

購入したのは、都心部にある高級タワーマンション。内廊下仕様で、ラウンジも完備。内見時は非常に静かで、奥さまも「ホテルみたいですね」と嬉しそうに話されていたのを覚えています。

しかし入居後まもなく、夫婦は毎晩ある“音”に悩まされることになります。

深夜2時に響く「ザーッ…」という排水音

最初は「気のせいかな?」程度の違和感だったそうです。

しかし夜になると、寝室の壁側から

“ザーッ…”
“ゴォー…”

という音が聞こえるようになりました。しかも音は、深夜1時、2時でも続きます。

原因は、寝室横に配置されていた「PS(パイプスペース)」でした。PSとは、給排水管などを通すための配管スペースのことです。タワーマンションでは、多くの住戸の排水管が縦方向につながっているため、上階住民のトイレや浴室、洗濯機の排水音が響くケースがあります。

特にAさん宅は、寝室の壁一枚隣がPSになっていました。

GWの大型連休で“排水音地獄”に

状況が悪化したのが、5月の大型連休でした。来客や連泊が増え、マンション全体の生活時間が不規則になります。

深夜2時でもシャワー。深夜3時でも洗濯。タワーマンションは戸数が多いため、誰かしらが常に生活しています。その結果、排水音が断続的に続く状態になったのです。奥さまは慢性的な睡眠不足になり「また始まった…」と夜中に何度も目が覚めるようになったそうです。

一方、上階住民に悪気はありません。当然ながら「普通に生活しているだけ」という認識でした。

Aさん夫婦は管理会社へ相談しましたが、返ってきたのは「生活音の範囲内です」という説明。さらに、PSの配管自体は共用部分扱いのため、個人で勝手に防音工事をすることはできません。

完全な改善は難しい状況でした。

住民トラブル化し、最終的には住み替えへ

その後、マンションの掲示板には「深夜の洗濯は控えてください」「生活音にご配慮ください」といった注意文が増えていきました。

しかし、根本的な解決にはならず、マンション内の空気だけが悪化していきます。Aさん夫婦も次第に音に敏感になり「また水流した…」「今の絶対上の階だよね…」という会話が毎晩続くようになったそうです。

最終的にAさん夫婦は精神的な負担に限界を感じ、住み替えを決断します。Aさんは最後に「眺望や共用施設ばかり見て、肝心の“音環境”を確認できていなかった」と話されていました。

タワマン含む集合住宅では“PS位置”まで確認することが重要

タワーマンションは、高級だから静かとは限りません。特に注意したいのが「寝室横のPS」です。間取り図を見る際は、次の点まで確認するのが理想です。

  • PSが寝室の近くにないか
  • 上下階の水回りがどこに配置されているか
  • 夜間の音環境に問題がないか

間取り図の見方が分からない場合は、遠慮せず管理会社や不動産会社へ確認しましょう。また、可能であれば以下の点までチェックできるのが理想です。

  • 夜の時間帯に現地を確認する
  • 管理会社へ騒音トラブルの有無を聞く
  • 掲示板の注意文を確認する

タワーマンションは魅力的な住まいですが、見た目の高級感だけで判断すると今回のように日々の生活ストレスにつながるケースもあります。

だからこそ、眺望や共用施設だけでなく、実際の住み心地まで踏み込んで確認する視点が重要なのです。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。

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