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孫と「シール交換」しただけなのに──思わぬ一言にハッとした話

  • 2026.4.28

子ども同士のやり取りは、時に大人が思っている以上に繊細なものです。
今回ご紹介するのは、姪っ子たちとの何気ない“シール交換”を通して、子どもの本当の気持ちに気づかされたエピソードです。
「同じものがあるから大丈夫」と思っていた大人の考えが、実は子どもの気持ちとは少し違っていた。そんな出来事でした。

画像: 孫と「シール交換」しただけなのに──思わぬ一言にハッとした話

「ばあばとも交換したい」何気ない一言

姪っ子たちは、シール交換が大好きです。
4歳差の姉妹で好みがはっきり分かれているため、普段は欲しいシールが被ることはほとんどありません。

そんなある日、上の姪っ子がぽつりとこう言いました。

「シール交換楽しいけど、ばあばともシール交換したいな」

何気ない一言でしたが、その言葉を母に伝えると、母は
「ばあばシール持ってないのに、買わなあかんかな」
と笑いながら流していました。

しかしその後、母が「このシール可愛いから欲しい」と言い出したことで状況が変わります。
私も母と同じものを購入したため、同じシールが2セット揃っている状態。

母は「これで孫たちとシール交換ができる!」と大喜び。

これで、姪っ子たちが同じシールを欲しがっても、母か私のどちらからでももらえるので、喧嘩にならず安心してシール交換ができます。

「これなら揉めないから大丈夫」
そう思っていたのです。

「先に選んでずるい」思わぬ一言

ところが、ある日事件が起きました。

下の姪っ子が卒園式の日に早く帰宅し、母がお祝いに、と先にシールを見せて選ばせてしまったのです。

その約1時間後、上の姪っ子が帰宅。
そして静かにこう言いました。

「先に選んでずるい……」

私は慌てて「私のも選べるよ? 同じやつ欲しくても私のシールあるから大丈夫だよ!」とフォローしましたが、納得はしていない様子。
さらにその後、珍しく姉妹で同じシールを欲しがり、空気が一気に不穏になります。

普段は絶対に被らないのに。
その違和感が、ずっと心に残りました。

本当に欲しかったのは“シール”じゃなかった

その日の夜、ふと思い出したのは、あの一言でした。

「ばあばともシール交換したいな」

もしかして……と気づきました。

上の姪っ子が本当に楽しみにしていたのは、
“シールをもらうこと”ではなく、
“ばあばとシール交換をする時間”だったのではないか、と。

それなのに、最初にその時間を与えられたのは妹でした。
その悔しさが、「ずるい」という言葉や行動として表れたのかもしれません。

私たちは「同じシールがあるから大丈夫」と思っていました。
でも子どもにとって大切なのは、“物”ではなく“誰とどう関わるか”だったのです。

子どもの気持ちに気づけた瞬間

後日、母と話し合い、私が持っているまだ見せていなかったシールを“ばあばのシール”として用意しました。
そして今回は、上の姪っ子から先に見せることに。

下の姪っ子にも事情を話すと、あっさりと
「いいよ!」
と笑顔で受け入れてくれました。

その後、上の姪っ子は嬉しそうに母とシール交換をしていました。

その姿を見て、強く思いました。

子どもの何気ない一言には、その子なりの大切な気持ちが詰まっていることがある。
大人が思っている以上に、子どもは“誰と過ごすか”を大切にしているのかもしれません。

すべてを理解することはできなくても、
ふとこぼれた言葉を見逃さないこと。

それが、子どもとの関わりの中でとても大切なのだと感じた出来事でした。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Anne.R
看護師として9年間、多くの人生に寄り添う中で「一人ひとりの物語を丁寧に伝えたい」とライターの道へ。自身の家づくりやご近所トラブルの実体験に加え、現在は周囲へのインタビューを通じ、人間関係やキャリアなど女性の日常に寄り添った情報を発信している。

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