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彼女のスタンプを3週間、勝手に送り続けた俺。「なんで黙ってたの」と聞かれて、言葉に詰まった

  • 2026.4.25
ハウコレ

彼女のスマホに触れたのは、正しいことだとは一度も思えませんでした。それでも、あのまま何もしないでいることもできなかったのです。

通知を開かなくなった夜

3週間前から、彼女の様子が変わりました。仕事から帰ってきても表情が薄く、スマホの通知が鳴っても画面を伏せたまま。以前は友人たちとのグループチャットで楽しそうにやりとりしていたのに、ある日を境にぴたりと止まりました。

「大丈夫?」と聞くと、「うん、大丈夫」とだけ返ってきます。それ以上踏み込めない空気が、毎晩リビングに漂っていました。食事中も目が合わない日が増えて、俺のほうが先に視線をそらすようになっていたのです。

最初の1回

ある夜、彼女が先に寝た後、スマホの画面に友人からのメッセージが光っていました。

「最近返信ないけど、元気?」

このまま放っておいたら、彼女が大切にしてきた友人との関係が壊れてしまう。そう思って、彼女のスマホを手に取りました。送ったのは、うさぎのスタンプひとつ。「了解!」の意味を持つ、彼女がよく使っていたものです。

既読がついたのを確認して、スマホを元の位置に戻しました。1回だけのつもりでした。でも翌週も、その翌週も、彼女が返信しない夜が続いたのです。

「なんで黙ってたの」

帰宅した彼女の表情を見た瞬間、気づかれたとわかりました。「なんで黙ってたの」その声に責めるような鋭さはなく、ただ困惑だけがにじんでいました。何も言えませんでした。

彼女のためだったのか、友人関係が壊れるのを見ていられなかった自分のためだったのか。もうわからなくなっていたからです。ただうつむくことしかできませんでした。

そして...

友人の何気ない一言で、彼女が自分の記憶を遡るきっかけになったのだと、後から知りました。俺が選んでいたスタンプが、彼女の習慣から少しずつズレ始めていたことにも気づかなかったのです。

彼女のスマホに触れるべきではなかった。それはわかっています。俺がすべきだったのは、スタンプを代わりに送ることではなく、「大丈夫じゃなくてもいいよ」とちゃんと伝えることでした。でも「うん、大丈夫」と返されるたびに、それ以上何も言えなくなる自分がいて。

彼女を助けたかったんじゃない。彼女が遠くへ行ってしまうのが、ただ怖かっただけなのかもしれません。

(20代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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