1. トップ
  2. 恋愛
  3. 大学受験、令和の新スタイル『総合型選抜』は“上位校合格”のチャンス!

大学受験、令和の新スタイル『総合型選抜』は“上位校合格”のチャンス!

  • 2026.4.18

小学校や中学校受験とは異なり、高校・大学受験は子どもが主体となって行う入試だと考えている保護者は多いのではないでしょうか。だからといって子どもや学校に丸投げは許されないはず。なぜなら現在の日本の大学入試は、私たちwith class 読者世代が大学を受験した頃とは受験方法や時期、試験の内容まで大きく様変わりしているから。そして今や大学入試も、情報戦! 大学受験の変化は高校や中学の指導内容にも影響してくるので、お子さんの年齢に関係なく今すぐ大学受験情報をアップデートしておきましょう。

大逆転が狙える入試制度

令和の大学入試、特にこの十数年で大きく変化したのは学校推薦型選抜・総合型選抜による大学への入学者が、全体の半数を超えたことです。そこで昨年、『行ける大学から行きたい大学へ 総合型選抜で最初に読む本 AO入試・推薦入試・小論文の基本から対策まで』(ダイヤモンド社)を刊行したLoochs志塾代表の嶺井祐輝氏に話を伺いました。Loochs志塾は総合型選抜入試において、難関大学中心に計3000人以上の合格者を出している予備校です。

 (1687777)

「総合型選抜が入学者全体の半分をこえたというニュースがありますが、そのうちの半分は指定校制の学校推薦型選抜による入学者なので、公募で出願できる総合型・学校推薦型は全体の4分の1程度です。学校推薦型選抜とは、出身高校の学校長からの推薦を受け、大学への出願が可能となる選抜方式です。指定校推薦と公募制のふたつの方式があり、そのうち指定校制はいわゆるかつての指定校推薦入試のことです」──以前はAO入試と呼ばれていたものが総合型選抜と名称を変え、国公立大学、私立大学のどちらでも総合型選抜の実施大学、募集人数は年々増加していますね。「学校推薦型、総合型選抜は秋に実施されるので、年内受験と呼ばれたりもしますが、総合型選抜と従来のように筆記試験が基本の一般選抜、どちらかしか受けられないという規則はないので、両方とも受験する学生が増えています。単純に考えると自分が行きたい大学に進学できる可能性を最大化することができるわけですから。上位校を目指すのであれば、2回チャンスがあったほうがいいよねと考えて挑戦する学生もいます。これは、ルークス志塾において最終的に難関大進学率が高い秘密のひとつの要因でもあります」──ふた通りの選抜方式に挑戦できるほど、総合型選抜というのは例えば思い立ったらすぐに受けられるようなものなのでしょうか。「正直、7、8年前までは付け焼き刃の対策でも挑戦できましたが最近は難しいです。極端な話、出願書類をAIに書かせたとしても、それを大学側は見極められるようになっていますし、出願書類の内容を大学教授が面接の場で多角的に評価します。自分の強み、大学で学びたいことを明確に言語化できている生徒であればすぐに総合型選抜対策に取り掛かれるのですが、それをイチから考えるとなると時間も必要ですね」

大学は学生のポテンシャルを評価する

──総合型選抜では何を問われるのですか。「総合型選抜では、出願大学に入学して何をやりたいか、卒業後にどうなりたいのかが問われます。そもそもどうして大学に行くのだろう?何を基準に大学を選ぶんだろう?大学に行って何をしたい?大学は学生の能力や努力をどう評価し選抜するのか?それらをよく考えた学生が、大学の理念に一致し、大学が求める人材かと多様な観点から直接的に評価されます」──実際にどういった試験なのですか。「一般選抜が学科テストの点数で合否が決まるのに対し、総合型選抜では選抜方式は出願書類、小論文、面接、プレゼンテーションなど大学や学部によって適した様々な方法が設けられています」

 (1687783)

──総合型選抜の対策は何から取り組めば良いのでしょうか。「総合型選抜は情報戦の一面があります。合格の確率が高い枠を見極めるために、出願のポートフォリオをまずは組みましょう。弊塾で学生の合否を予測する際、まずは学校の評定と英検のスコアを確認し、その上で学生のキャラクター、つまり実績や人柄、熱意を引き出していきます」──具体的な実績がない学生は多いと思うのですが……。「総合型選抜において、大学は具体的な特技や実績よりも、学生の持つポテンシャルを見ています。特にチャレンジしようという気概や、自分の人生を良くしたい、苦しんでいる人を救いたいといった熱量を持った学生を評価する傾向があります。その熱量を伝えるにはきらびやかな実績よりも、ひとつのことに実直に頑張ってきたエピソードトークが重要となります。そのため、実績よりも体験が重要です。これまでの体験の事実は変えられませんが、それをどう解釈し、物語として言語化するかは、高校3年生のタイミングでも可能です。ただし語れる材料がないと狭まってしまうため、幼い頃の旅行体験など、一見特別とは思えなくても体験実績が必要ですね」

幼いうちから大学受験に向けて取り組むべきことは

──その点では、幼少期のうちから大学受験を意識して保護者ができることがありそうですね。「幼稚園児や小学生の段階では、好きなことや好奇心のおもむくままに自由に行動させることが良いと思います。ただ、言語化する力、特に疑問を立てる力を養うことはできるかもしれません。家庭で、その日に何があったか、何が面白かったかなど対話を通じて深掘りすることが、この能力の育成に役立つのではないでしょうか。また、幼いうちから英語力を早めに高めることは総合型選抜への対策にもなります。目安は、高校3年生で英検準一級に到達するレベル。英語は皆がやっているため、第二外国語や、短期でも英語圏以外の外国を訪れ珍しい経験を積めると強いですね。理系の場合は、基本情報技術者試験や統計学検定といった情報系の国家資格や検定が強く、AIを作る側のポテンシャルを示すことができます」──他の学生との差別化もポイントになるのですね。「例えば、地方の学生の方が総合型選抜の通過率が高い傾向があります。これは、大学側、特に関東圏の大学が多様性などの観点から地方の学生を求めているからです。地方で総合型選抜に積極的に取り組む学生がまだ珍しいことも一因にあります。私は、地方学生の非認知能力は都市部の学生に見劣りしないと感じています」──総合型選抜は対策によっては大逆転が起きやすいのでしょうか。

 (1687784)

「総合型選抜は、一般選抜と比較して求められる能力に違いがある点が特徴のひとつです。そもそも学力偏差値がすでに十分足りている大学、間に合いそうな学部には一般選抜で進学すれば良いのであって、総合型選抜はそうではない大学を狙える入試だと言えます。つまり、自分にとってより良い大学へ挑戦するのなら、総合型選抜は一般選抜以上に活用すべき絶好の機会だということです。実際にルークス志塾でも、評定平均2.7から慶應義塾大学に合格した塾生もいますし、学校では無理と言われた難関大学に逆転合格する事例は毎年多発しています。そして私のこれまでの経験上、総合型選抜に取り組んだ学生は、偏差値や志望校の合否に関係なく、間違いなく大学生活を有意義に過ごしています」総合型選抜の対策は、受験という短期的な目標のためだけではなく、大きく変化する時代のなかで自分を分析し、理解し、その先の人生を豊かに生きるための力も育むのかもしれませんね。取材・文/小和野薫子

元記事で読む
の記事をもっとみる