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銀行窓口で、70代女性「こんなに引き出した覚えはありません!」→話を聞くと 発覚した“真犯人”に絶句…

  • 2026.4.24
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。くまえり銀行員です。

今日は、「犯人はまさかの“身内”」――口座トラブルの意外な結末についてお話しします。

銀行窓口には、毎日のように「身に覚えのない引き出しがある」というご相談が寄せられます。

多くの方がまず疑うのは、不正利用や詐欺。しかし、現場で何度も経験している私たちが最も警戒するのは、実は“もっと近い存在”です。

不審な引き出しから始まった違和感

ある日、70代の女性が通帳を握りしめて来店されました。
こんなに引き出した覚えはありません

記帳された履歴には、数回に分けた現金引き出し。金額は大きすぎないものの、頻度が不自然でした。

ここで私たちが確認するのは、感情ではなく事実です。
・引き出し方法(ATMか窓口か)
・利用時間帯
・カードや通帳の管理状況
・暗証番号の共有有無

冷静に積み上げていくと、ある共通点が浮かび上がります。

調査で見えてきた“盲点”

履歴を追うと、引き出しはすべて自宅近くのATM。時間帯も日中。

そして決定的だったのは「暗証番号」。

私はお客様に尋ねました。「家族には教えていませんか?」そう伺うと、少し間があり「息子に、念のために…」

この時点で、外部不正の可能性は一気に下がります。

銀行のルール上、「正しい暗証番号での取引」は原則として本人意思とみなされます。つまり、たとえ家族であっても、責任の所在は非常に曖昧になるのです。

判明した“まさかの関係性”

後日、事実が判明しました。
引き出していたのは同居の息子さん。理由は「生活費の補填」。

悪意というより、「少しくらい大丈夫」という認識のズレ。しかし、口座の名義はあくまでご本人。

これは明確な“無断利用”です。ここで窓口が直面するのは、法律と感情の板挟みです。
・被害を訴える親
・生活に困る子ども
・家族関係を壊したくない葛藤

私たちは“正しさ”だけで切り分けることができません。

銀行員が守っているもの

このようなケースで銀行が重視するのは、単なる返金ではありません。
・口座の安全確保(カード停止・再発行)
・再発防止(暗証番号変更・管理見直し)
・本人の意思確認(今後の利用方針)

そして何より、「これ以上のトラブルを防ぐこと」です。

ときには、お客様にとって耳の痛い説明も必要になります。
「ご家族でも、口座は別人格です」この一言が、関係性を揺らすこともあるからです。

読者へのアドバイス:家族間リスクの現実

「身内だから大丈夫」は、金融の世界では通用しません。むしろ最もトラブルが起きやすい領域です。

今すぐ見直してほしいポイントは以下です。
・暗証番号は絶対に共有しない
・通帳及びカードの保管場所を明確にする
・代理利用が必要なら正式な手続きを取る
・定期的に記帳や明細確認を行う

“信頼”と“管理”は別物です。ここを曖昧にすると、今回のような問題は誰にでも起こり得ます。

どの家庭でも起こりうる

今回のケースは、特別な話ではありません。
むしろ、どの家庭でも起こり得る“静かなリスク”です。

銀行窓口で見ているのは、お金の動きだけではありません。
その裏にある人間関係と、崩れかけた信頼です。
「まさか、うちが」

そう思った時点で、対策は遅れているかもしれません。

一度、ご自身の管理状況を冷静に見直してみてください。


ライター:くまえり銀行員
金融機関の窓口業務に携わり、日々さまざまなお客様対応を経験。忙しい日常の中で起こりがちな銀行手続きの行き違いやトラブルを、窓口の内側から見た視点で、読者に寄り添いながら伝えています。「知らなかった」が「なるほど」に変わる瞬間を大切に執筆中。


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