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彼女の誕生日を知りながら何もしなかった俺が、あの夜言われた言葉

  • 2026.4.8
ハウコレ

5月に毎年届く誕生日メッセージを、俺はずっと当たり前のように受け取っていました。心のどこかで、そのぬくもりに甘えていたことも知っていた。彼女への気持ちに迷い始めたのは、あの9月よりもずっと前のことでした。

毎年もらっていた誕生日メッセージ

日付が変わった瞬間に届く「誕生日おめでとう!素敵な一年になりますように」を、俺は毎年楽しみにしていました。社会人になってからも変わらず送ってくれる彼女のことを、大切に思っていたのはほんとうです。

ただ、付き合いが長くなるにつれ、俺の中に漠然とした息苦しさが生まれていました。彼女は優しい。だからこそ、別れを切り出せなかった。関係を終わらせる踏ん切りがつかないまま、時間だけが過ぎていったのです。

知っていて、何もしなかった

彼女の誕生日が9月であることは、当然知っていました。その日が近づくにつれ、メッセージを送るべきかどうか、ひとりで何度も考えました。送れば、また何かが続いていく気がした。送らなければ、何かが終わるかもしれない。

結局、俺は何もしませんでした。その夜、送ったのは

「週末どうする?」の一文だけ。誕生日を忘れたからではなく、どう向き合えばいいかわからなかったのです。臆病な判断だったと思います。

「そんな怒ること?」と打った夜

翌日、彼女から「昨日、私の誕生日だったんだけど」とメッセージが届きました。その一文を目にした瞬間、胃の奥がじわりと重くなりました。わかっていた。ずっとわかっていた。

それでも俺は「あ、そうだったっけ?ごめんごめん」と返してしまいました。

嘘をついた自分が嫌でした。でも本当のことも言えなかった。しばらくして「私だけ祝う関係だったんだね。もう続けられないと思う」という言葉が届いたとき、「え、そんな怒ること?」と打った俺は、きっと動揺を誤魔化していたのだと思います。

そして...

数日後、正式に別れを告げられました。引き止めませんでした。引き止める資格が自分にはないと、わかっていたからです。

誕生日を忘れたわけじゃない。でも、知っていて何もしなかった。そのことのほうが、ずっと重い。あの夜、彼女がスマホを何度も確認していたのかもしれないと想像するたびに、胸の奥が鈍く痛みます。

(20代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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