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桜の開花はいつ?北海道の春の景色から「わたしらしく咲く!」背中を押してくれる写真絵本

  • 2026.3.29

子どもだけでなく大人も楽しめる絵本を、絵本セラピスト協会認定「大人に絵本ひろめ隊員」、そして2児の母でもある、HBCアナウンサーの堰八紗也佳(せきはち・さやか)がご紹介します。

新生活の始まりは、緊張の連続。周りのペースについていけず疲れがたまったり、自分と他人を比べて不安を感じたりしていませんか?

今月の絵本通信は、自分の『ものさし』を捨てて、「マイペースに、私らしく歩んでいこう!」という前向きな気持ちになれる一冊をご紹介します。

主人公は、北海道の幌加内町に実際に生えている桜の木、『さくらちゃん』。

冬から春に移り変わる静かな風景に、物語が添えられた “写真絵本 となっています。

あなたは満開のさくらちゃんを見て、何を思うでしょうか。

『さくららら』(アリス館)文・升井純子 写真・小寺卓矢

Sitakke

主人公は、チシマザクラのさくらちゃん。
旭川市の西隣に位置する幌加内町・朱鞠内(しゅまりない)の湖畔に実在しています。

「今年の桜開花も早いかな?」

そんな会話が聞こえてくる北海道の3月。
豪雪地帯にいるさくらちゃんはまだまだ雪の下。

4月になっても雪の下。

5月になっても、硬いつぼみ…。

でもこれがさくらちゃんなのです。

Sitakke
写真提供:アリス館

どんなに周りのシラカバたちから急かされても、さくらちゃんは、 「わたしがさく日は、わたしがきめる」 という意志を持ち、そのときが来るのを待ちます。

そしてついに…… 「わたし さきました」!!

青空に向かって両手を広げているように咲き誇る見開き1ページの写真は、圧巻。

Sitakke
写真提供:アリス館

周りの声に惑わされず自分らしく咲いたさくらちゃんに、拍手を送りたくなる、感動の瞬間です。

初めての写真絵本に大興奮!

小学2年生になる7歳の息子は、 「すっごーい!きれい!!」 と、初めての『写真絵本』に大興奮!

「この写真はどうやって撮ったんだろう?」と、アングルにも興味津々。

さらに 「4月なのに、なんでこんなに雪が積もっているの?!」 と、豪雪地帯・朱鞠内の景色に驚いたようす。
子どものリアクションって、本当にストレートで面白いですね。

Sitakke

すべてひらがなで書かれているので、子どもも読みやすく、ちゃんと心に届いたようです。
北海道内では、小学4年生の道徳の副読本としても使用されています。

創作のきっかけは?

『さくららら』を創作するきっかけとなったのは、この絵本の文を担当している升井純子(ますい・じゅんこ)さんが、たまたま目にした新聞記事。

升井さんは、札幌出身の児童文学作家です。

あるとき、 「桜前線の終着点である根室市から2週間遅れで、朱鞠内の桜がようやく咲いた」 という新聞記事の、 『ようやく』 という言葉に、ふと疑問を感じました。

升井さんが思ったのは「開花が早いとか遅いと騒いでいるのは人間の勝手ではないか。それぞれ咲いたときが咲きどきでしょう?」ということ。

そのとき、 「おそくたって これがわたし」「ちいさくたって これがわたし」 という絵本のフレーズが浮かんだそうです。

升井さんとタッグを組んだ芽室町在住の写真家・小寺卓矢(こでら・たくや)さんは、2シーズンに渡って朱鞠内湖に通い続け、着想の原点となった『さくらちゃん』を撮り続けました。

絵ではなく、 写真だからこそ伝わるさくらちゃんの真の強さ が、確かにあります。
美しいだけでなく、心にもしっかり届く、ドキュメンタリーのような絵本。

子どもだけでなく、大人のみなさんにも読んでいただきたい作品です。

【参考】
北海道新聞夕刊 記事『升井さんと小寺さん 写真絵本』(2021年3月17日)

【取材協力】
ちいさなえほんや ひだまり

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「連載コラム・今月の絵本通信」

文|HBCアナウンサー 堰八紗也佳
HBCラジオ「清かなる朗読」(月曜あさ4時30分~)、Instagramも更新中!

編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は2026年3月の情報に基づきます。

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