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国際女性デーに考える、カルチャーが拓く多様な未来。東京エディション虎ノ門でトークセッションを開催。

  • 2026.4.6

東京エディションでは、毎年国際女性デーに合わせてトークセッションを開催している。2026年は「Give to Gain」をテーマに、クリエイターら12名がジェンダー意識や次世代への想いを語り、議論を繰り広げた。

courtesy edition tokyo

2026年3月7日、東京エディション虎ノ門にて、国際女性デーを記念した特別トークセッションが開催された。“ニュー・ジェネレーション・オブ・ラグジュアリー”を掲げるホテル「エディション」は、2023年より国際協力NGO JOICFP(ジョイセフ)とともに、多様な価値観が共存する社会の実現を目指した取り組みを続けている。ジョイセフは、すべての女性が健康で、どこにいてもSRHR(性と生殖に関する健康と権利)が尊重され、自分の人生を自分で選択できる世界を目指す国際NGO団体だ。

今年のテーマは「Give to Gain―与えてこそ得られる」。ファッション、音楽、アートなど、カルチャーの最前線で活躍する12名の登壇者が集い、自身の経験をもとにジェンダー観の更新や次世代への機会提供について議論を展開した。

「声を上げる勇気」が次の世代の選択肢を広げる

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セッションの冒頭では、カルチャーが社会のジェンダー意識に与える影響が取り上げられた。デジタルクリエイターのkemioは、自身のカミングアウトや、教育では得られなかった自己肯定感を音楽や海外カルチャーから得た経験を振り返った。また、ブランドディレクターのミエ・アントンは、ストリーミングサービスの普及により多様な生き方に触れやすくなった環境が、社会の固定観念を打ち破る土台になっていると指摘。

議論は、自身の違和感を言葉にする「可視化する勇気」へと波及。モデル・DJとして活動するエリーローズは、かつての男性中心的な音楽シーンでの経験を明かしつつ、「自分の感じている違和感を発信することが、カルチャーを変える力になる」と語った。

コンテンツクリエイターの植野有砂は、母となった現在の視点から、育児とキャリアの両立にまつわる偏見に言及。海外出張へ行くことが批判にさらされる現状に対し、「どちらも楽しく両立できる姿を体現し、伝えていきたい」と、自らがロールモデルとなる決意を示した。

アーティストのNiinaは、批判への恐怖を乗り越えるために知識を増やし、体を鍛えることでメンタルを強化してきた歩みを共有した。登壇者たちの言葉からは、批判を恐れず発信し続けることが、やがて誰かの勇気となり、次世代の選択肢を広げるという強い信念が伝わってきた。

コミュニティの力とロールモデルの重要性

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ビューティークリエイターのキム・ギュテは、コンプレックスの解消をきっかけに始めたメイクが、ノンバイナリーであることを公表した際もファンからの支持を集め、寛容なコミュニティの存在を実感したエピソードを披露。性別や国籍を問わず楽しめるメイクの発信を通じて、新しいつながりを生んでいる。

一方で、社会課題への視点も提示された。ジョイセフの小野美智代は、日本の政治が多様性の流れに逆行している懸念を示しつつも、地域からアクションを生み出すコミュニティの重要性を強調。プロデューサーの沙羅・ジューストーは、日本における女性のロールモデル不足を指摘し、「多様なロールモデルを増やすことが、想像力を育む教育につながる」と提案した。

誰もが自分らしく生きられる未来へ

セッションの締めくくりとして、東京エディションの白川麻美は、「自分たちの活動を通じて次世代に種をまくことが、社会意識を変える力になる」と総括。

エディションが掲げる「本物であること」「力を与えること」「個性を称えること」という哲学は、単なる宿泊施設の枠を超え、真のインクルーシビティを持つ環境づくりへと向かっている。

「“自分らしく生きること”を何よりも大切にし、女性であることを特別視しない社会を作ることが、エディションの目指す未来です」と加え、今年のトークセッションも充実した議題を共有し、発信することで、その未来を共に創り上げるための確かな一歩とした。

〈写真左手前から時計回りに〉<strong>キム・ギュテ</strong>(ビューティークリエイター)、<strong>エリーローズ</strong>(モデル / DJ / コラムニスト) 、<strong>白川麻美</strong>(東京エディション カルチャー&エンターテイメント ディレクター) 、<strong>アンジェラ・レイノルズ</strong>(ギャラリーディレクター / モデル) 、 <strong>緒形龍</strong>(俳優 / モデル) 、<strong>ローズ麻里子</strong>(東京エディション銀座 カルチャー&エンターテイメント マネージャー) 、<strong>小野美智代</strong>(国際協力NGO ジョイセフ・PGディレクター) 、<strong>ミエ・アントン</strong>(ブランドディレクター)、<strong>植野有砂</strong>(コンテンツクリエイター / DJ)、<strong><strong>kemio</strong>(デジタルクリエイター / モデル) 、<strong><strong>Niina</strong>(アーティスト) 、</strong></strong> <strong>沙羅・ジューストー</strong>(プロデューサー) courtesy edition tokyo
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