1. トップ
  2. 【国際女性デー2026】カルチャーが社会を動かすとき。「与えてこそ得られる」対話が示した新しい連帯のかたち

【国際女性デー2026】カルチャーが社会を動かすとき。「与えてこそ得られる」対話が示した新しい連帯のかたち

  • 2026.3.27
Hearst Owned

東京エディション虎ノ門および銀座にて、国際女性デーを記念したトークセッションが開催された。今年のテーマは「Give to Gain ― 与えてこそ得られる」。kemio、エリーローズ、キム・ギュテ、緒形龍、沙羅・ジューストー、Niina、植野有砂、ミエ・アントン、アンジェラ・レイノルズ、小野美智代、白川麻美、ローズ麻里子ら、カルチャーの最前線で活躍する多彩な登壇者が集い、ジェンダー観の更新と社会の変化について議論を交わした。

Hearst Owned

カルチャーは“個”を解放し、社会の輪郭を塗り替える

セッションではまず、カルチャーが個人のアイデンティティ形成に与える影響に焦点が当てられた。デジタル環境の進化により、個人が多様な価値観へアクセスできる現代において、音楽やファッションは単なる表現にとどまらず、「自分は何者か」を問い直す手がかりとして機能している。

また、インターネットやストリーミングの普及によって、従来の社会規範に対して「それだけではない」と言える土壌が広がっている点も指摘された。ニッチなコミュニティやサブカルチャーの存在が、個々の“好き”や居場所を支え、結果として社会全体の価値観を緩やかに変えていく。カルチャーは今、トップダウンではなくボトムアップで社会を動かす力を持ち始めている。

Hearst Owned
Hearst Owned

声を上げることが、次の選択肢をつくる

議論はさらに、「可視化する勇気」へと展開。自らの違和感や経験を言葉にすることが、共感を生み、新たな対話へとつながるプロセスが共有された。

キャリアとライフイベントの両立、性別による無意識のバイアス、発信に伴う批判への恐れ――登壇者たちはそれぞれの葛藤を率直に語りながらも、「信念を持って言い続けること」が社会を変える一歩であると強調する。声を上げる行為は個人のためだけでなく、次世代の選択肢を広げる行為でもあるという認識が、会場に静かに共有された。

Hearst Owned
Hearst Owned

多様性は“理解”ではなく“想像力”から始まる

終盤では、外見や属性に基づく偏見、そして女性のロールモデル不足といった構造的課題にも言及が及んだ。特に印象的だったのは、「人は環境と習慣によって形づくられる」という視点だ。つまり、多様なロールモデルや価値観に触れる機会そのものが、未来の可能性を左右する。

同時に、テクノロジーの急速な進化と社会制度のギャップ、さらには政治とカルチャーの距離といった現代的な課題も浮き彫りとなった。それでも登壇者たちは、コミュニティや表現の力を信じる姿勢を崩さない。個人の発信が連なり、小さな共感が広がることで、社会の空気は確実に変わっていくという確信があった。

カルチャーは、誰かの勇気によって更新される。そしてその連鎖が、新しい社会のかたちを描いていく。「Give to Gain」という言葉が示すのは、与えることでしか生まれない連帯の可能性。その静かな熱は、確かに次の時代へと手渡されつつある。

東京エディション虎ノ門
東京都港区虎ノ門4-1-1 tel.03-5422-1600
東京エディション銀座

東京都中央区銀座2-8-13 tel.03-6228-7400

お問い合わせ先/東京エディション虎ノ門
https://www.editionhotels.com/ja-JP/tokyo-toranomon/

元記事で読む
の記事をもっとみる