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「コンセントに挿すだけ・本体代は実質無料」引っ越しでWiFiを契約した30代男性→2年後、解約時に渡された“1枚の通知”に絶句…

  • 2026.4.17
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「コンセントに挿すだけでWi-Fiが使える」「今なら本体代金は実質無料」。引っ越しや新生活のタイミングで、そんな魅力的なキャッチコピーを目にしたことはありませんか?初期費用を抑えたい利用者にとって、これほど心強い言葉はありません。

しかし、ここには巧妙な「期間のズレ」が隠されています。多くの人が「2年経てば自由に解約できる」と思い込む一方で、実は4年間のローンを背負わされているケースが少なくないのです。

本記事では、30代男性のAさんが直面した「更新月なのに3万円以上の請求」という実例をもとに、実質無料の裏側に潜む「48回払い」のカラクリを詳しく解説します。元業界人だからこそ語れる、後悔しないための「出口戦略」と、賢い契約の結び方とは。あなたの家計を守るための、正しい知識を身につけましょう。

更新月なのに「3万円超」の請求? Aさんを襲った戸惑い

「コンセントに挿すだけ、工事不要。しかも今なら本体代金は実質無料です」

30代男性のAさんは、引っ越しのタイミングでこの魅力的な言葉に惹かれ、大手キャリアのホームルーターサービスを契約しました。

それから2年。いわゆる「2年縛り(契約期間)」の制限がなくなる更新月がやってきました。「これで違約金なしで解約できる」そう確信して窓口を訪れたAさんに、担当者は一枚の見積書を差し出しました。

そこには、解約金0円の文字の横に、予想外の金額が記されていました。

「端末代金の残債:35,640円」

「えっ、実質無料だったはずじゃ……?」Aさんは状況が飲み込めず、呆然としてしまいました。

「割賦契約」と「月々割」のカラクリ。48回払いの正体

なぜ、更新月に解約しても支払いが生じるのか。その理由は、本体代金の「分割期間」と、通信契約の「更新月」にズレがあることにあります。

現在、端末の高機能化に伴い、月々の負担を抑えるための「48回払い(4年間)」の割賦契約(ローン)を組むのが一般的です。ここで、重要なのが「月々割(月数に応じた割引)」との関係性です。

  • 割賦契約(ローン): 本体価格 71,280円を、48回に分けて「月々1,485円」ずつ支払う契約。
  • 月々割(値引き): 通信契約を継続している間、月々の支払いから「1,485円」を差し引く特典。

この二つがセットになることで、見た目上の支払いは「0円(実質無料)」となります。しかし、あくまで本体代金のローンはAさん自身の名義で組まれているものです。

24ヶ月(2年)の更新月で解約すると、通信契約に紐づく「月々割」はその瞬間に終了します。一方で、本体のローン契約(残り24回分)はそのまま残るため、割引がなくなった状態の残債「35,640円(1,485円 × 24回)」が、一括精算として発生する、という仕組みなのです。

現場で学んだ「誠実な対話」の大切さ

私がかつて通信業界の営業に従事していた頃、お客様から「後で高い請求が来るのではないか」という強い不安の声をいただくことが多くありました。

あるお客様は、当初は非常に強い警戒心を持たれていました。しかし、私はそこで引き下がるのではなく、「何に不安を感じておられるのか」を丁寧に伺いました。

そして、あえて「2年で解約すると残債が出るリスク」や「割賦契約と割引の切り分け」など、お客様にとって懸念となる点も正直にお伝えしました。「2年後の生活環境に変化はありませんか?」と将来を見据えた確認を行うことで、契約後の誤解を防ぐよう努めたのです。

すると、お客様は「そこまで裏表なく話してくれるなら、信頼して任せるよ」と、笑顔で納得してくださいました。この経験から、複雑な契約構造だからこそ、メリットだけでなく注意点も共有する「誠実な対話」が、本当の信頼関係を築くのだと学びました。

納得してサインするために「出口」を確認しよう

「実質無料」は、一定期間使い続けることで大きな恩恵を受けられる仕組みです。しかし、納得のいく選択をするためには以下の確認が欠かせません。

  • 分割回数(例:48回)と、自分の利用予定期間を照らし合わせる
  • 「今」の安さだけでなく、「将来の解約時」に発生する費用を把握する

目先のキャンペーンだけでなく、将来のプランまで見据えた選択。その「誠実な情報収集」こそが、家計を守る賢い選択への第一歩となります。


執筆者:毛利 貴彰(もうり たかあき)
30代の現役セキュリティスタッフ兼ライター。法人営業や航空機塗装など、多様な現場経験を持つ。現在は愛車を移動式オフィスに、日々の生活で見つけた「小さな幸せ」や、仕事と健康を両立するためのセルフマネジメントをテーマに執筆中。趣味は中学時代から続けているバドミントン。