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定年後、再雇用で働き続けた60代男性→「給料と年金があるから安心」のはずが…年金の振込額を見て発覚した“想定外の大誤算”

  • 2026.4.8
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務の現役マネージャーとして、日々さまざまなお金のご相談に向き合っている中川です。

「働いている間は、年金も満額もらえる」そう考えている方は少なくありません。

しかし実際には、働き方によって年金が減額されるケースがあります。今回は、毎月5万円の年金がカットされていた60代男性の事例をご紹介します。

「働けるうちは働く」…安心感のあった再雇用生活

今回ご紹介するのは、60代前半のAさん(仮名)の体験談です。

Aさんは、定年後も再雇用で働き続けていました。

年金の受給も始まり、「給料と年金があるから安心」と考えていたそうです。勤務日数も減らさず、これまで通り働き続けていました。

“月5万円カット”されていた年金

異変に気づいたのは、年金の振込額を確認したときでした。

「思ったより少ない」

年金事務所に確認すると、在職老齢年金の対象となり、一定以上の収入により年金が減額されていたのです。結果として、毎月約5万円が支給停止となっていました。

Aさんはこのとき、初めて制度を知ることになります。

在職老齢年金とは?知らないと損する仕組み

在職老齢年金は、60歳以降も働いて一定以上の収入がある場合、老齢厚生年金の一部が支給停止となる制度です。

給与と年金の合計が基準(2026年時点で月65万円)を超えると、その超過分の一部が年金から差し引かれます。

毎月の積み重ねにより、年間では数十万円単位の差になることもあります。

「収入が多いほど得」とは限らない現実

Aさんは働くことで収入は増えていましたが、年金が減額されていたため、手取りは想定していたほど増えていませんでした。

もし事前に制度を理解していれば、

  • 勤務日数を調整する
  • 収入を基準内に収める

といった対応も可能だったと考えられます。

「働けば得になる」という思い込みが、見えない損につながっていたのです。

重要なのは「収入」と「年金」のバランス

在職老齢年金で重要なのは、「どのくらい働くか」です。

収入が基準を超えると年金が減り、手取りの増加が小さくなる場合があります。一方で、収入を調整すれば年金を維持しながら働くことも可能です。

老後の働き方は「収入の最大化」ではなく、「手取り全体の最適化」で考えることが重要です。

制度を知らないまま働き続けないために

Aさんはその後、勤務日数を見直し、収入と年金のバランスを調整する働き方に切り替えました。

在職老齢年金は、多くの方に関係する制度です。

  • 給与と年金の合計額はいくらか
  • 基準を超えていないか

一度確認するだけでも、将来の手取りは変わります。

老後の生活を守るために、制度を理解したうえで働き方を選ぶことが大切です。

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