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『爆弾』監督による9年前の“大ヒット漫画原作”実写版「揃えられたのは奇跡」“主役級”の俳優陣が集結した最高の映画

  • 2026.5.5

GWの大型連休は、「配信で映画を観て楽しみたい」という人に、気分が上がる面白い作品を紹介したい。最近、大ヒットした話題の映画の監督と、1月・4月期のTVドラマや、直近の映画などで活躍している旬のキャストたちが集結した、超オススメ作をピックアップ。作品の魅力と見どころをお届けしよう。

主演は菅田将暉、共演も主役級の俳優ばかり!映画『帝一の國』

仕事柄、数えきれないほどの映画を観ているが、最も好きな日本映画を聞かれたら、『帝一の國』と答えずにはいられない。本作は、今から9年前の2017年に公開され、多くの観客を虜にしたヒット作だ。主演の菅田将暉をはじめ、キャストたちが全力で登場人物になり切っていて、隅から隅まで面白い。SNSにも「大好きな映画」「何度も観てしまう」などと書き込まれており、本作のファンが多いことが分かる。原作は、古屋兎丸による同名漫画。舞台版『學蘭歌劇 帝一の國』も上演され、シリーズ化された。

ストーリー
全国屈指の頭脳を持つ800人のエリート学生達が通う、日本一の超名門・政財界に強力なコネを持ち、海帝でトップ=生徒会長をつとめたものには、将来の内閣入りが確約されているという。時は4月、新学期。大きな野心を持つ男が首席入学を果たす。新1年生・赤場帝一。彼の夢は「総理大臣になって、自分の国を作る」こと。その夢を実現するためには、海帝高校の生徒会長になることが絶対条件。「ライバルを全員蹴落として、必ずここでトップに立つ…そのためならなんでもする…どんな汚いことでも…。2年後の生徒会長選挙で優位に立つには、1年生の時にどう動くかが鍵となる。戦いはもう始まっているのだ!」。誰よりも早く動き始め、野望への第一歩を踏み出した帝一。待ち受けていたものは、想像を絶する罠と試練! 友情と裏切り! 究極の格付けバトルロワイアル! いま、命がけの「生徒会選挙」が幕を開ける!!
出典:帝一の國 Blu-ray&DVD販売特設サイト

映画『帝一の國』は、漫画から実写化される際、とにかくキャラクターの再現度が高かったことで高評価を得た。監督を務めたのは、2025年の大ヒット映画『爆弾』の永井聡。永井監督の原作へのリスペクトと愛が感じられる仕上がりとなっている。

帝一と関係の深い役を演じる志尊淳と竹内涼真

主人公・赤場帝一を演じているのは、出演映画『人はなぜラブレターを書くのか』が公開中で、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』にも出演中の菅田。彼は、何が何でも生徒会長になりたい、野望の塊のような帝一を、物凄い熱演ぶりで体現している。動画を一時停止すると、漫画の1コマに見えるくらい再現度の高い、帝一そのものの表情に驚くほどだ。帝一の父・譲介を吉田鋼太郎が演じているのだが、親子で試験の結果を確認しているシーンは、あまりにも熱く、菅田と吉田のやり取りは、何回観ても大爆笑する。大好きなシーンの1つだ。

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菅田将暉(C)SANKEI

帝一は、必死になればなるほど滑稽になってしまう主人公。でも、なんともチャーミングで、演じる菅田の魅力が全開していることが感じられる。菅田は、非常に演技力の高い俳優として有名だが、何年経っても、どの作品を観ても、筆者にとっては『帝一の國』が最高の主演作だ。

帝一の親友・榊原光明は、名前から“諸葛孔明”を連想させるが、その名の通り、帝一の野望を叶える軍師のような役割をしてくれる。ビジュアルは可愛らしく、言葉の語尾に“にゃん”を付けたりするなど、登場人物の中で最もラブリーなのが光明だ。志尊淳が光明を演じているが、彼の愛らしさが前面に出ていてキュンとなる。菅田とのバディ感も楽しい。志尊は、現在TVドラマ『10回切って倒れない木はない』に主演しているが、本作を観ると演技の振り幅がすごいことを実感する。

海帝高校の生徒会長選挙で、帝一の強力なライバルとなる同級生の大鷹弾。殺伐とする選挙戦の中、弾は明るく朗らかな好青年。ただ、帝一に匹敵する好成績を誇るため、帝一は弾の存在にヤキモキしてしまう。演じる竹内涼真は、そんな弾のイメージにピッタリで、まさにハマり役を“快演”していると感じた。竹内は、1月期のドラマ『再会~Silent Truth~』に主演。主演ミュージカル『奇跡を呼ぶ男』も上演中だ。

旬の俳優たちが大集結!

さらに、『帝一の國』には間宮祥太朗、野村周平、岡山天音、千葉雄大、萩原利久らも共演し、それぞれ観客にインパクトを与えるキャラクターを好演。間宮は『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』、野村は『木挽町のあだ討ち』といった出演映画が公開されたばかり。岡山は『冬のなんかさ、春のなんかね』と『片想い』、千葉は『おコメの女 ―国税局資料調査課・雑国室―』などのドラマに出演。萩原は、放送中のドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』に出演している。

SNSに「このキャストを揃えられたのは奇跡」というコメントが上がっていたが、本当にその通りだと思う。観た人からは「原作の雰囲気そのままで完成度が高い」といった感想も。出演者の1人1人が、生き生きとキャラクターを表現しているのが魅力的だ。

大勢で“マイムマイム”を大真面目に踊るところは、ちょっとヘンだが、ほほ笑ましく、本作の名シーンとして忘れられない。また、可憐なのに、どの男子よりも強いヒロイン・白鳥美美子(永野芽郁)が、当然のようにドアを蹴破って、帝一の部屋に入って来る場面も印象的だ。菅田たちの名演に驚き、大笑いして、最後には帝一に完全に“やられる”映画『帝一の國』。モヤモヤした気分も一気に吹き飛ばしてくれる、最高の映画なので、ぜひGWに観て、気分を上げてほしい。


出典:帝一の國 Blu-ray&DVD販売特設サイト
出典:ジャンプスクエア内 帝一の國 公式サイト

ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X:@KumikoShimizuWP