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NHK放送の大人気作品が“邦画実写No.1”の好スタート「安定の面白さ」「期待通り」映画版に合わせて“パワーアップ”した傑作

  • 2026.5.27

2022年にNHKでドラマ化されて以来、スペシャルドラマ、シーズン2、スピンオフ&スペシャルドラマと続編が制作されてきた『正直不動産』がついにスクリーンへ。山下智久演じる永瀬財地や福原遥演じる月下咲良をはじめ、ドラマシリーズでお馴染みの愉快なメンバーに再会できるだけでなんとも嬉しい映画だ。

もちろん、本作の魅力はそれだけじゃない。『正直不動産』らしい、ゆるやかな笑いと感動が映画らしいダイナミックさを伴って描かれている。どんな人も楽しめるエンターテインメント映画になっているのだ。

※以下本文にはネタバレが含まれます。

3つの事件にまたがる三方良し

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山下智久 (C)SANKEI

「三方良し」とは、「売り手良し・買い手良し・世間良し」の三者すべてに利益をもたらす商売の形を指す言葉だ。『正直不動産』のドラマシリーズでもたびたび登場する。「三方良し」が叶う形で、クライアントの悩みが解決するエピソードには、爽やかな風に吹かれたかのような爽快感があった。

映画『正直不動産』で描かれる事件は3つある。1つ目は永瀬財地(山下智久)が務める登坂不動産のライバル会社・ミネルヴァ不動産による悪質な地上げ、2つ目は財地が、嘘をつきながら営業をしていた時代に仲介した物件をめぐるトラブル、3つ目は財地の元同僚・桐山貴久(市原隼人)が主導する大規模開発計画。3つの事件の規模は大小さまざまでありながら、根底にはやはり「三方良し」の精神がある。

所属している会社や営業マン、不動産ブローカーなどの立場の違いを超えて、それぞれが知恵を絞り合い、互いの打開策が影響しあうことで、売り手にも、買い手にも、地域や世の中にとっても、良い商売のあり方が見えてくる過程には、ドラマシリーズ以上の晴れやかな感動があった。

ドラマシリーズと変わらないコミカルな演出

『正直不動産』の魅力の一つに、イラストやテロップを用いて、難解な不動産知識をわかりやすく教えてくれる点がある。映画ではあまり使われない手法だが、本作ではドラマシリーズと変わらずこの手法が多用されており、ドラマの映画化であることを強く感じる。むしろ、それがあるからこその映画『正直不動産』と言えるだろう。

そして、コミカルな演出は映画版に合わせてバージョンアップ。物語の冒頭では、アメリカの地で、ガンマンのように振る舞う財地の姿も。流暢な英語を操りながら、ノリノリで演じている山下智久の姿なんて、本作でしか見られないだろう。また、嘘をつこうとする財地を襲う突風の映像効果にも気合が入っており、もはや過剰なのでは? とクスリと笑ってしまうほど。そんなユーモアも『正直不動産』ならではだ。ちなみに、本作はMX4Dバージョンでも上映される。映画館で、映像通りの突風が体験できるかもしれない。

3つの事件が入り混じる映画ならではのスケール。ファンが愛してきたドラマならではの演出をバージョンアップさせてあえて取り入れるバランス。良い意味でテレビドラマの空気を感じる映画に仕上がっているのだ。

邦画実写No.1スタートを切り、口コミサイトでは「安定の面白さ」「パワーアップ具合に笑ってしまう」「期待通りの一作」など、ドラマファンから好評な様子。

また、財地が嘘がつけない不動産営業マンだということを理解していれば、映画版からでも『正直不動産』シリーズを楽しめることも本作の強み。初めて見る人も個性豊かなキャラクターたちと、痛快なビジネスコメディに魅了されてしまうはずだ。

ファンにとってのご褒美、初見の観客にとっての入口となる、稀有な映画をぜひ楽しんでほしい。


出典:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント『正直不動産』公式HP

ライター:古澤椋子
ドラマや映画コラム、インタビュー、イベントレポートなどを執筆するライター。ドラマ・映画・アニメ・漫画とともに育つ。
X(旧Twitter):@k_ar0202

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