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「GWに4泊5日旅行」帰宅後、2階の窓の鍵が開いてて…30代夫婦が思わず“ゾッとした瞬間”【一級建築士は見た】

  • 2026.4.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「旅行から帰ってきたら、ポストからチラシが溢れてて。カーテンも全部閉めたままだし、誰が見ても留守って分かる状態でした」

そう話すのは、GWに4泊5日の家族旅行に出かけたNさん(30代女性、夫婦+子ども1人の3人暮らし)です。

帰宅後、家の中を確認していて気づいたのは、2階の小窓の鍵がかかっていなかったこと。出発前のバタバタで、施錠を見落としていたようです。

幸い被害はありませんでしたが、「もし誰かに目をつけられていたら」と思うとゾッとした、と振り返ります。

侵入窃盗の約半数は「鍵のかけ忘れ」から

警察庁の統計によると、住宅への侵入窃盗で最も多い手口は、鍵のかけ忘れ(無施錠)です。一戸建て・共同住宅を問わず、侵入手口の約半数を占めています。

ピッキングやサムターン回しといった高度な手口のイメージがありますが、実際には「鍵をかけていなかった」という単純な原因が圧倒的に多いのです。GWのように数日間家を空ける場合、普段は意識しない窓の施錠が見落とされやすくなります。

建築士の視点で見る「狙われやすい家」の特徴

侵入者は事前に下見をして、入りやすく逃げやすい家を選ぶ傾向があるとされています。建物の構造や配置から見たリスクポイントを紹介します。

・道路から見えにくい死角がある:
塀や植栽が高く、玄関や窓が外から見えにくい家は、侵入に気づかれにくくなります。

・足場になるものがある:
敷地内の物置、エアコンの室外機、カーポートの屋根などが、2階の窓に登るための足場に使われることがあります。

・1階の掃き出し窓が大きい:
リビングの掃き出し窓はガラス面積が広く、ガラス破りで侵入されやすいポイントです。警察庁の統計でも、一戸建て住宅では「窓」からの侵入が最多です。

・郵便受けの構造:
外から中が見えるタイプの郵便受けは、郵便物の溜まり具合から不在が判断されやすくなります。

これらは新築時の設計段階で防犯を意識すれば防げるポイントでもあります。既存住宅でも、物置の配置を変える、センサーライトを設置するなど、できることはあります。

出発前の「10分チェックリスト」

長期不在にする前に、以下の項目を確認しておくと安心です。

・全箇所の施錠確認:
玄関・勝手口はもちろん、トイレ・浴室・2階の小窓まで。普段開けない窓ほど、施錠の確認が抜けやすくなります。

・タイマー照明の設置:
夜間に室内の照明が自動で点灯するタイマーを使えば、在宅を装うことができます。スマートプラグなら数千円で導入可能です。

・郵便物の配達停止手続き:
郵便局の窓口から、最大30日間の不在届を出すことができます。

・カーテンは一部開けておく:
すべて閉め切っていると、かえって不在感が出ることがあります。レースカーテンだけにしておくのも一つの方法です。

・SNSへのリアルタイム投稿を控える:
旅行先からの投稿は「今、家にいない」という情報発信になります。写真の投稿は帰宅後にまとめて行う方が安心です。

防犯は「家の設計」と「日頃の習慣」の両方で決まる

建物の構造や配置は、すぐに変えられるものばかりではありません。しかし、施錠の徹底やタイマー照明の活用、郵便物の対応など、習慣で防げることは多くあります。

GWの出発前に10分だけ時間を取って、家の中をぐるっと一周する。それだけで、帰宅後の「あれ?」を防ぐことにつながるはずです。

参考:
住まいる防犯110番(警察庁)
長期間不在とする場合の郵便物等の配達について教えてください(日本郵便株式会社)


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
地方自治体で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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