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『左ききのエレン』アニメ声優・千葉翔也さんが選んだ一冊とは? ネズミと小人が登場する寓話のようなビジネス書【インタビュー】

  • 2026.3.20

※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年4月号からの転載です。

千葉翔也さんが『チーズはどこへ消えた?』と出合ったのは2年前。

「年齢を重ね、声優としての経験も積んでいく中で、自分のマインドセットを見つめ直そうと思い立って。そんな時、未来の指針になればと思い、手にしたのがこの本でした」

ネズミと小人が登場する寓話のようなビジネス書。彼らは迷路の中でチーズの山を見つけるも、やがてチーズがなくなってしまう。すると、ネズミたちはすぐに別の場所を探し始め、一方の小人たちは、その場に再びチーズが現れるのをひたすら待つ。

「人それぞれの考え方や生き方が凝縮された内容なんです。僕はどちらも選ぶ可能性があるなと感じました。小人たちは時間をムダにしてるけど、僕も同じ立場なら、苦労して見つけた場所だけに、できれば離れたくない。でもそれは、状況を客観視できてないということなんですよね」

ここで語られる教訓は、変化を恐れて現状に固執すれば、それは破滅にもつながりかねないということ。

「もちろん、未知の世界に向かうのは恐怖を伴う。ただ、まだ見ぬ恐怖とは自分が作り出す幻想で、踏み出した先には新たな経験が待っているとも、この本は教えてくれる。すごく勇気をもらいました」

4月からスタートするアニメ『左ききのエレン』。この作品で千葉さんが演じる主人公・朝倉光一も、「“何か”になりたい」という漠然とした想いから、デザイナーになるべく、自分の人生を切り拓いていく。

「高校生の頃の彼は、絵が少し上手でもおそらく凡人で。そんな彼の前に本物の天才であるエレンが現れ、人生が大きく変わっていく。光一の素敵なところは圧倒的な才能を前にしても、心が折れないこと。がむしゃらに頑張る姿をカッコ悪いとも思わない。だから、応援したくなる」

対するエレンは、過去のある出来事を境に、筆を持つことを避けてきた。しかし、絵に向ける光一の真っすぐな情熱に心を動かされていく。

「天才と非天才が互いを高め合っていくのが、この作品の面白さでもある。また、ひと言で天才といっても、才能のある者が天才なのか、あるいは、自分にはこれしかないと思い込める人間が天才なのか、そこもテーマとして描かれてます。たとえ憧れの仕事に就いても、“好き”という気持ちだけでは越えられない壁もある。夢や才能、理想を描きつつ、それに対するさまざまな現実も突きつけていく作品だけに、きっと多くの人の心に刺さるのではないかと思います」

取材・文:倉田モトキ 写真:干川 修

ヘアメイク:久木田梨花(アートメイク・トキ) スタイリング:MASAYA(PLY) 衣装協力:ジャケット5万2800円、パンツ4万1800円(ともにLA CORRUPTION ☎070-1539-0447)、その他スタイリスト私物 *すべて税込

ちば・しょうや●1995年、東京都生まれ。声優。2024年に1st EP『Blessing』でソロアーティストデビュー。主な出演作にアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』綾小路清隆役、『青のオーケストラ』青野一役、『アオのハコ』猪股大喜役、『リィンカーネーションの花弁』扇寺東耶役、『氷の城壁』雨宮湊役など。

TVアニメ『左ききのエレン』

原作:かっぴー『左ききのエレン』 監督:鈴木利正 シリーズ構成:岸本 卓 アニメーション制作:シグナル・エムディ/Production I.G 出演:千葉翔也、内山夕実ほか 3月27日より1週間限定で1〜3話を全国の映画館で先行上映/4月7日からテレ東系列にて放送開始

●デザイナーになる夢を抱き、美大を目指していた朝倉光一は、ある日、壁に描かれたグラフィティに衝撃を受ける。絵の主である山岸エレンの才能に対抗心を燃やし、やがて光一は真剣に絵と向き合っていく。

『チーズはどこへ消えた?』

(スペンサー・ジョンソン:著 門田美鈴:訳/扶桑社) 1100円(税込)

国内だけでも累計450万部を超え、今なお多くの人に読み継がれているビジネス書。迷路をさまよい、チーズの山を見つけたネズミと小人たち。しかし、そのお宝がなくなったあと、彼らはどのような行動に出るのか――? 変化を恐れないこと、そして変化に適応していくことの大切さを説いた、社会人必読の一冊。

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