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「ボーコンセプト」から建築的なプロポーションを備えた新作ダイニングコレクションが登場

  • 2026.3.19
Hearst Owned

デンマーク発の家具ブランド「ボーコンセプト」が、コペンハーゲンにスタジオを構えるローゼ・ハーマンセンとキャロライン・ヴォーゲルによるアトリエ アクソと協働した新作ダイニングコレクション“アクソ”を発売する。

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ダイニングテーブル、そしてサイドボードとキャビネットで構成される“アクソ”。それぞれデザイナーと建築家としてキャリアを積み、現在は分野を横断して活動するローゼとキャロラインは今回、「建築的思考を、手が届く距離感にふさわしいスケールに洗練させていくこと」を目指したと言う。

コレクションの核となるのは、ダイニングテーブルだ。建築プロジェクトでは構造を支える重厚な素材と捉えられることの多いオークやトラバーチンを用いたが、これについて2人は「家具のデザインにおいては、こうした素材の重厚感と、軽やかさや快適性のバランスを意識しました」と語る。「私たちは、コントラストに魅力を感じています。重さと軽やかさ、精緻に整えられたものと有機的なものといった、正反対の性質を備えたもの同士の関係性ですね」

デザインに奥行きを与える、手仕事を思わせる質感やディテールにも注目したい。具体的には「脚と天板の接合部」に人の手の温もりが表現されているとローゼとキャロラインは口をそろえる。「脚と天板のつなぎ方をあえて隠さず、構造そのものがデザインとして見えるようにしています。このディテールによって作品の厳格な幾何学性が和らぎ、温かみや触覚的な質感、そしてクラフトマンシップの感覚が加わります」

<写真>“アクソ”のダイニングテーブルは、限られた空間でも多くの人が集まれるラウンドテーブル(写真)に加え、2サイズの長方形でも展開。奥に見えるのは、同シリーズのキャビネット。波打つようなフロントガラスを採用した。ほかにもサイドボードの展開もある。

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「ダイニングは、人が自然と集まりたくなる場所であるべき」と語る2人。柔らかな光の中で声が重なり、素材のよさを生かしたシンプルな料理を家族で分け合う——彼女たちが理想とするダイニングの光景は、2人がデザインにおいて目指す姿勢でもある。「つまり、人と人のつながりを静かに支える空気感です」

今回のコラボレーションを振り返り、アトリエ アクソは「ボーコンセプト」の掲げるコンセプトである「Live Ekstraordinær(毎日が、特別な日。)」という精神に、自分たちのデザイン哲学とのつながりを感じたと言う。「私たちにとって特別に生きるということは、過剰さを意味するのではなく、プロポーション、素材、そして空気感によって日常を高める、丁寧に整えられた空間をつくることです」

世界中の人々に届くシンプルで洗練されたデザインを追求してきた「ボーコンセプト」の歴史の延長線上にありながら、建築的視点で新たな息吹を吹き込んだ“アクソ”。家族にそっと寄り添う、温かなダイニング空間を叶えてくれそうだ。

アトリエ アクソ(Atelier Axo)

デザイナーのローゼ・ハーマンセンと建築家のキャロライン・ヴォーゲルが2019年、コペンハーゲンに設立したデザインスタジオ。建築、インテリアデザイン、家具と幅広い分野で活躍。精緻なジオメトリーに、豊かな素材感を重ねたデザインが高く評価されている。

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