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「楽してるね」と他人の弁当にコメントした私が、「素敵なお弁当ですね」と返されて鍵アカにした話

  • 2026.3.19
ハウコレ

あの日、自分でも信じられないコメントを書き込みました。後悔は、送信ボタンを押した直後から始まっていました。

毎朝の罪悪感

お弁当は作っています。ただ、中身はほとんど冷凍食品です。6個入りの唐揚げ、4個入りのミニコロッケ、自然解凍のほうれん草。レンジで温めてお弁当箱に並べるだけ。子どもを保育園に送って出勤するまで、お弁当の準備に使える時間は10分しかありません。

インスタには「#今日のお弁当」の投稿があふれています。彩り豊かで、手の込んだおかずが並んだ写真を見るたびに、どこかで小さな針が刺さるような気持ちになりました。私だってやりたい。でもできない。その苛立ちを、どこにもぶつけられずにいました。

あの一行を打った瞬間

あの日たまたま目に入った投稿は、冷凍食品も手作りも混ざった、ごく普通のお弁当でした。なのに「いいね」がたくさんついていて、「おいしそう!」とコメントが並んでいる。自分の投稿には誰も反応しないのに。

気づけばコメント欄に「冷凍食品多くない? 楽してるね」と打ち込んでいました。送信してすぐ、心臓がどくんと鳴りました。何をやっているんだろう。でも消す勇気もなく、スマホを閉じてそのまま仕事に向かいました。

刺さったのは優しい言葉

夜、通知を確認すると、あの人から自分の投稿にコメントがついていました。「素敵なお弁当ですね」。見られた。冷凍食品を並べただけの、あのお弁当を。

怒りの言葉でも、皮肉でもない。丁寧な一文がかえって胸に深く突き刺さりました。私が「楽している」と決めつけたのは、あの人のお弁当ではなく、自分のお弁当だったのだと気づいてしまったのです。

そして...

その日の夜にコメントを消して、アカウントに鍵をかけました。逃げたと思われても構いません。ただ、夜は眠れませんでした。

翌朝、いつものように冷凍食品をレンジに入れながら、初めて「これでいいじゃん」と思いました。誰かを否定しても、自分のお弁当箱の中身は変わらない。変えたかったのは、お弁当ではなく、自分自身の気持ちだったのかもしれません。

(30代女性・広告)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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