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そもそも四国八十八カ所巡礼って? 挑戦するなら何が必要? ビギナーが知っておくべき情報を詰め込んだ入門マンガ【書評】

  • 2026.3.14

【漫画】本編を読む

生きているうちにやってみたいことのひとつに、四国八十八カ所巡礼、いわゆるお遍路を挙げる人は少なくないのではないだろうか。その理由は、叶えたい願いがある、新しい自分を発見したい、挑戦してみたい、などさまざまだろうが、いざ実行しようとするとそれなりの準備が必要になるのは言うまでもない。何が必要か、どんな心構えで臨むべきかなどを実際の体験から教えてくれる作品が『四国お遍路まんきつすれちがい旅』(しまたけひと/竹書房)だ。

著者のしまたけひと氏は、過去に一度お遍路をして漫画寿命が延びたと信じ、そして再び漫画家人生の危機を感じたため、編集部の提案もあって2度目のお遍路をすることになる。そこにはお遍路にまつわる怪談などを集めて漫画にするという目的があったのだが、それについては前作の『怪談奇談まみれの四国お遍路』(竹書房)にまとめてあり、第2弾となる本作はその旅で感じたり経験したりした「信仰」「観光」「人との出会い」を紹介する内容となっている。

そもそもお遍路とは何かというところから始まり、ルールとマナーや、費用と日数の目安、服装などが説明されているほか、1〜88番寺の解説に加えて絶景スポットなども紹介されているため、ガイドブックとして最適な情報が詰め込まれている。読んでいて驚いたのは地元の人々との触れ合いだ。特に「お接待」と呼ばれる、お遍路をしている人を応援するために路銀や食べ物、時に一宿の場を提供する文化があることだ。施す側、施される側の双方が修行となるからだそうだが、実に日本らしい美しい文化だと感じる。

自らの足で88もの由緒ある寺を巡る達成感に加えて、見ず知らずの人がくれる温かさと優しさに触れることは、現代社会においてそうそう経験できることではないだろう。もちろんこれがお遍路のすべてではないが、その後の人生に大きな影響を与えることは間違いない。本作を読み、生きているうちにやってみたいことランキングでお遍路の順位が上がった。

文=nobuo

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