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パンチくんに絡み市川市動植物園が異例の注意喚起 「ライセンスその他に関する契約を締結していません」

  • 2026.3.12
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サル山の群れ入りに向けて頑張る、市川市動植物園のパンチくん。このパンチくんをめぐって、市川市動植物園は公式Xを通じ、「ニホンザル『パンチ』の姿を模した商品」について、現時点でライセンス契約などを一切締結していないことを明言しました。

背景には、ファンの純粋な応援の気持ちが、園の意図しない形で利用されたり、トラブルに巻き込まれたりすることへの懸念があるとみられます。

園が何よりも守りたいのは「動物たちの日常」

市川市動植物園の安永崇課長は、emogram編集部の取材に対し、グッズ化や書籍化といった数多くのオファーが届いていることを明かしました。しかし、園のスタンスは一貫しています。

安永課長:「パンチは一生懸命群れになじもうと、人間の事情とは関係なく頑張っているところです。パンチを商業的に、お金儲けをするということに関しては、慎重であるべきというのが基本的な考えです」

安永課長の言葉の背景にあるのは、何よりも動物の福祉を第一に、動物たちがいつも通りの毎日を送ることを第一に考えたいという気持ちです。

「寄付」という形での応援を、正しい窓口で

一方で市川市動植物園は、パンチくんや園を直接支援したいという切実な声にも応えようとしています。現在、市役所と最終調整を進めている寄付の受け入れ体制について、安永課長はこう語ります。

安永課長:「そういった色々な声に耳を傾けながら、応援したいという皆さまの気持ちにどのように応えていくか。その点を寄付金の受け入れ体制に、バランスよく反映できればというのが今の思いです」

寄付の窓口については、「近日のうちに詳しく発表させていただきたい」としており、園は公式発表があるまで、非公式の支援活動などに惑わされないよう強く呼びかけています。

市川市動植物園は現時点で、
ニホンザル「パンチ」の姿を模した商品について、
ライセンスその他に関する契約を締結していません。

動植物園として最優先に取り組むべき事は、
昨日投稿したとおりです。

パンチや動植物園に直接寄附したいとお考えの皆様、
当園の公式発表まで暫くお待ちください。 https://t.co/mmN1be9vEj

— 市川市動植物園(公式) (@ichikawa_zoo) March 12, 2026

ライターコメント

「パンチくんや園のスタッフの役に立ちたい」というファンの熱意は素晴らしいものですが、それがパンチくんやスタッフの皆さんの負担になっては本末転倒です。パンチくんが「サルの社会」で生きていくための手助けをするのは、同時に「人間の社会」のビジネスに安易に巻き込まないことが重要かもしれません。園が整えている「正しい応援の窓口」が発表されるのを待ちたいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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