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【26-27秋冬メイクトレンド】次に来る4大ビューティトレンドをランウェイで発見!

  • 2026.3.3
Getty Images

怠惰であること。今、それがこそがモードの最前線だ。毎朝完璧なブローのためにスヌーズボタンを5回も押したり、隙のないフルメイクを仕上げるために朝の時間を犠牲にしたりする必要はもうない。2026-27年秋冬NYファッションウィークのランウェイが証明したのは、日々戦い、少しばかり疲れを見せる人間の姿は、もはや隠すべきものではないということ。それこそが、来たるビューティトレンドなのだ。

私たちがムードボードに加えるべきメイクアップ、ヘア、ネイルの瞬間を探してショーをスキャンする中で感じたのが、デザイナーたちはより親密でパーソナルな場所、つまりベッドルームからインスピレーションを得ているということだ。

「ボーイ ロンドン」や「アルチュザラ」のランウェイには少し滲んだ、まるでキスした直後のようなスマッジリップが登場。それは、過去数シーズンを支配してきた、過剰にコントロールされたミニマルな美学からの脱却を示唆している。

この新たなアイコンは、多少の乱れを気にしない。「ダイソン」のヘアガジェットに手を伸ばす代わりに自然乾燥を選び、アイラインが少し震えていてもそのままにし、早くドアを開けて外に出られるなら不完全さの方をこよなく愛することを選ぶのだ。

あなたはこの新しいアイコンだろうか。早速、US版「ELLE」エディターたちが語らずにはいられない、最新のトレンドを紐解いていこう。

【TREND1】まどろみの美女たち

もしあなたが朝目覚め、髪が四方八方に乱れ、昨日のカールの名残りがちらりと覗く状態でベッドから這い出てきたとしたら。今季、あなたはそのままランウェイを歩く準備ができていることになる。

「コーチ」が掲げた女性像は、クールなテーラリングとリラックスした“ベッドヘア”のバランスを完全にマスターしている。リードヘアスタイリストのグイド・パラウ氏は、モデルの髪をあえて自由に遊ばせ、軽い縮れや静電気を帯びたような質感を、手付かずのままあえて残した。

「コリーナ ストラーダ」では、リードヘアスタイリストのムスタファ・ヤナズ氏が意外なインスピレーション源を見つけた。それは、彼の息子だ。

ランウェイのメインルックとなったのは“ハットヘア”。あたかも帽子を脱いだ後の癖毛のようなこの髪型をヤナズ氏は「部分的に逆毛を立ててツイストしたような、自然なうねり」と表現し、「バンブル アンド バンブル」の“シックニング ドライスパン テクスチャースプレー”を用いて再現した。

一方、「クリスチャン シリアーノ」では、髪そのものが究極のウィンターアクセサリーへと化した。レイシー・レッドウェイ氏は、本物のネックレスの代わりにモデルの髪を首周りに渦巻くようにスタイリング。「トレセメ」の“エーリスト コレクション”を駆使し、まるでタートルネックの中に髪をタックインしているかのようなイリュージョンを作り出した。

「サンディー リアン」ではヘアだけではなく、睡眠不足そのものがムードボードに掲げられた。メイクアップアーティストのロミー・ソレイマニ氏は、コンシーラーをあえて省き、「レア ビューティ」の“ソフト ピンチ ブラッシュ”を目の周りに光の輪のように薄く纏わせることで、アンニュイな二日酔いの朝の表情を完成させたのだ。

【TREND2】クロッシングライン

アイライナーが時代遅れになる日なんて、本当に来るのだろうか。答えは、断じてNOだ。しかし、2026-27年秋冬のランウェイにおいて、この万能なアイテムはいくつかの新たなフォルムへと進化を遂げている。

復活するキャットアイと計算されたメッシーライナー

「ラカン スミス」は、鋭利なキャットアイを復活させた。目尻のラインを眉尻の終わりに向けて大胆に跳ね上げ、さらに目頭を長く強調することで、ドラマティックな視線を作り出している。

一方で、メッシーなメイクアップの潮流に加わったのは「トリー バーチ」だ。モデルたちの目元は、まるで昨夜のアイラインを落とさずに眠ってしまい、それがまつ毛のキワで勝手に滲んでしまったかのような、気だるげな雰囲気に仕上がっていた。「クリスチャン コーワン」の解釈も同様だ。下まぶたのキワに肌になじみきった生活感のあるラインを残し、あえて不完全な美しさを演出している。

黒に飽きたらダブルラインと色彩の遊びを

「セルジオ ハドソン」では、リードメイクアップアーティストのサー・ジョン氏が、デザイナーの洗練されたテーラリングに遊び心をプラスした。モデルたちが纏ったのは、眉尻を越えて外側にフリックする、ダブルウィングの漆黒ラインだ。

もし、定番の黒アイライナーにマンネリを感じているなら? 「ウラ ジョンソン」からの提案は「色で遊ぶこと」。

リードメイクアップアーティストのロミー・ソレイマニ氏は、「シスレー」“フィト コール スター N”の10番や3番をチョイス。一部のモデルには短くカラフルなウィングを描き、対照的に他のモデルには、燃えるようなブルーベースの赤リップを合わせることで鮮烈なコントラストを生み出した。

【TREND3】メイクアウトリップが残す余韻

「ボーイ ロンドン」からのアドバイスはとてもシンプル。「もっとキスをして!(Make out more !)」。

リードメイクアップアーティストのマリーケ・ティボー氏が目指したのは、あえて手を入れないグランジなグラム感。「M·A·C」の“マキシマル シルキー マット リップスティック 692”と“パウダー キス リップ&チーク ムース 954”を唇の中央にのみに乗せ、キス直後のようなぼかし効果を演出した。

一方、「プロエンザ スクーラー」は、上下の唇の中央半分にのみリップを塗布するという、異なるアプローチでこなれた表情を提案。「アルチュザラ」では「ボビイ ブラウン」の“クラッシュド リップ カラー 35”を使用し、唇が微熱を帯びたようにほんのりと紅潮させた。

【TREND4】潔いサイドパート×パワースーツヘアの帰還

2025年、私たちはボブやピクシーカットの旋風から逃れることができなかった。だが今年、ランウェイが何かを告げているとすれば、それはシャープなサイドパートへの回帰だろう。肩先で揺れる、潔いレングスが戻ってきたのだ。

「ラカン スミス」のテーマは、根元を立ち上げ、軽やかなレイヤーカールを効かせた、セクシーでボリューミーなブローアウトスタイル。また「ラルフ ローレン」では、多くのモデルがテクスチャーのあるウェーブを纏うなか、一部のモデルはスリークなサイドパートのボブや風になびくようなフロースタイルで登場し、知的なムードを放った。

そして「クリスチャン コーワン」と「サンディー リアン」は、浮き毛が一切見えないほど根元をタイトに撫でつけつつ、クラシックなサイドパートを現代に蘇らせた。特に「クリスチャン コーワン」のバージョンは、片目を髪で覆うようなドラマティックなスタイリングで、ミステリアスな“パワースーツの精神”を体現していた。

Realization : Nerisha Penrose Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI

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