1. トップ
  2. ネックレス重ね着けの極意「ジュエリーは全部乗せ」ランウェイ発最新トレンド

ネックレス重ね着けの極意「ジュエリーは全部乗せ」ランウェイ発最新トレンド

  • 2026.7.15
Getty Images

ガブリエル・シャネルが遺した、「家を出る前にもう一つアクセサリーを外して」という名言は、何世代にもわたり私たちのスタイルを形作ってきた。しかし、先日発表されたマチュー・ブレイジーによる「シャネル」2026年秋冬のクチュールコレクションは、それとは異なる魅力的な選択肢を提案している。「全部つけたままで、念のためにもう一つ重ねてみては?」と。

ツル植物のアップリケが施されたスカートスーツや、“かかし”を思わせるルックのオンパレードに、目を引くジュエリーが埋もれていた。それは、何重にも重ねられ、ねじり合わされたビーズのフローラルチャームネックレスの連なりだ。その多くは、重厚なゴールドのコリエに巻き付けられており、カメリアを模したものも見られ、さらにはレモンイエローの竹のビーズで作られたフリンジがうねるようにあしらわれていた。まるで「シャネル」を愛する女性がパールのネックレスを見失い、ジュエリーボックスの底で眠っていたビジューの連なりを引っ張り出してきたかのようだ。他のルックでも、このジュエリーのスタイリングがクチュールそのものに組み込まれていた。ツイードジャケットのネックラインには、不ぞろいなゴールドチェーンやライムグリーンの飾りが縁取るようにあしらわれている。

「シャネル」2026-27年秋冬オートクチュールコレクション。 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT
「ディオール」2026-27年秋冬オートクチュールコレクション。 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

この「シャネル」のショーの前日、ジョナサン・アンダーソンは「ディオール」のクチュールコレクションで、フローラルチャームやタッセル、ビーズのアイテムを重ね着けし、同じような遊び心を披露した。それはまるで、華やかにドレスアップするなら、せめてアクセサリーぐらいは肩の力を抜いて自然体で楽しむべきと証明しているようだ。

ニューヨーク公共図書館で開催された「マーク ジェイコブス」の2027年春夏コレクションのランウェイでは、ミレニアル世代ならではのアプローチが見られた。タイトなリブニットのボディストッキングの上に、キャンディカラーの大ぶりなビーズネックレスや、つややかなブラックパールの連なり、半透明のストーンが並ぶチョーカーを無造作に組み合わせた。ステートメントネックレスをごちゃ混ぜにしたようなスタイルは、“多ければ多いほど良い”とされていた、2000年代後半から2010年代初頭のムードに共鳴している。

「マーク ジェイコブス」2027年春夏コレクション。 Dimitrios Kambouris / Getty Images

ニューヨークのタイムズスクエアで開催された「グッチ」2027年クルーズコレクションでは、デムナがアレックス・コンサーニのまとう眩いネックレスの重ね着けで、周囲のビルボードの輝きに対抗。「シャネル」と同様に、ジュエリーはルックの構造に組み込まれており、宝石をあしらった襟が、クリスタルチェーンの滝のような連なりとなってドレスのネックラインを形成している。

その上には、鮮やかなグリーンのツァボライトからピュアなルビーまで、多彩なプレシャスストーンがちりばめられた「グッチ」のハイジュエリーネックレスが7連も重ねられていた。それはまるで、「ダイヤモンドだけで満足しないでしょう?」と挑発しているようだった。

「グッチ」2027年クルーズコレクション。 Taylor Hill / Getty Images

「シャネル」のおとぎ話のような透け感やシュールなテクスチャーから、「ディオール」のプリーツを施したパニエドレスから見るに、デザイナーたちのクワイエット・ラグジュアリーへの飽きはピークに達しているようだ。そのムードはジュエリーにも波及しており、ミニマルなコリエや素肌になじむきゃしゃなチェーンに代わって、ネックレスの重ね着けが今季の主役に躍り出ている。

どのネックレスを着けるか迷ったとき、 ランウェイが教えてくれる正解は「全部のせ」だ。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ