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「あなた、知ってて言ってるの?」先輩に裏へ呼び出され…新米プランナーの“無神経な失言”で新婦が号泣…

  • 2026.3.7
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちはyukimaruです。

プランナーの駆け出しの頃、私の失言で新婦様を傷つけたことがあります。
プランナー人生を終えた今でも思い出すほど印象的な失敗でした。

しかし、この失敗が、その後のプランナー人生の軸となり、教訓になり続けます。

完全なるプランナーの失態…準備不足・怠慢が招く信頼関係の崩壊

新郎新婦様との初対面…この最初の出会いで、新郎新婦に安心感を持ってもらえるかがかかっています。

そのため、最初の挨拶をする前に、お2人の人柄、事前情報などをご記載いただいたアンケートをしっかり読み込み、初対面で名前を呼んで挨拶をしたり、情報を用いた会話をしたりする…そこで安心していただき、信頼関係が生まれ始めるのです。

そのころ新米プランナーだった私は、新郎新婦との関係づくりは得意だと思っており、どちらかといえばすぐに打ち解け、友達のような関係になるプランナーでした。

しかし、得意だと思っていたのは、ただの驕りだと気づく事件が起こります。

今回出会った新郎新婦は、あるバンドが大好きなお2人。そして私もそのバンドが好きだったので、出会いはもちろん盛り上がり、つかみはOK!笑い声溢れる初対面となりました。

そのまま、ドレスの試着に向かわれた新郎新婦、私は時間を置いて、一度ドレス姿を見に行くことに…。

すごく似合っていて美しい姿を見て「とてもきれいです!お母様やお父様もこの姿、早く見たいでしょうね!」と思い切り伝えました。

するとなぜか、その場が凍りつきました。

そして、衣装の先輩スタッフが私を裏へ来るよう呼び出しました。

「あなた、知ってて言っているの?新婦様のお母さま、先月お亡くなりになっているのよ?事前アンケートに書いてあったのちゃんと読み込んでないの?きっと今傷ついていらっしゃる、私がフォローに入るから」と先輩は新婦様の元へ行きました。

すぐにアンケートをチェックすると、お母さまの名前はあるものの「故人」と記載があり、完全なる私の見落としです。

新婦様の涙...謝罪...新婦様の言葉に救われる

「とにかく謝罪に行かなければ」

すぐに新郎新婦の元に戻ると、新婦様はすでに私服に着替えており、涙されていました。

私は深く頭を下げ「大変申し訳ございませんでした」と謝罪すると、お二人は無言で帰宅されました。

その日のうちに新郎様から電話が。

「新婦はまだ傷ついています。配慮が足りないですよね…つい最近の出来事ですよ?上司に変わってください」

上司は新郎様に担当替えを提案、新郎様は新婦様と相談すると電話を切りました。

当然のことをしてしまった私は、大クレームとなり大きなショックを受けて、涙が出そうになりました…が、泣きたいのは私ではなく新婦様だ、と思い直し、お2人と初めて顔を合わせた時間のことを思い出します。

「やっぱり、私はお2人の結婚式をお手伝いしたい。断られても仕方ないけど、もう一度想いだけ伝えよう」と、謝罪とお2人への想いをメールしました。

もちろん返信はありません。

1週間後、お2人が来館、上司が先に顔を出し、その後私も呼ばれました。

「すごくショックでした。誰よりも見てほしかった母への想いがあったので...。でも、初めてお会いした時、笑顔でバンドの話で盛り上がって、人見知りの私たちを一生懸命和ませようとしてくれて…ドレスの打ち合わせの前に、こんなプランナーさんと出会えてよかったね、と2人で話したんです。正直今でもちょっと心配な部分はあります。でも、あなたに手伝ってもらいたい。」

と新婦様。

絶対ご法度なのですが、まだ新米プランナーの私は、新郎新婦様の前で号泣してしまいました。

そして、「必ず、必ず素敵な結婚式を作ります!」

と担当させていただき、後日、式は無事執り行われ、お2人から「ありがとう、担当してもらえてよかった」という言葉をいただきました。

プランナーをする上でなにより大切なこと

当時、私は、新郎新婦との信頼関係を作ることよりも、仲良くなること、気に入られることに重きを置いていたように思います。

仲良くなる、楽しく笑い合える=信頼関係ではありません。

この事件をきっかけに、私は、どんな素晴らしい結婚式をつくることより、新郎新婦様から信頼してもらうことを第一優先にプランナーをしてきました。

「〇〇さんと出会えてよかった」そんなプランナーになろう!と決心させてくれた、このお2人を一生忘れることはないでしょう。


ライター:ゆきまる

大学卒業後、フリーターを経てウェディングトップの大手の会社に入社。ウエディングプランナーを10年経験し、その後、支配人を5年、エリアマネージャーとして全国の店舗の管理する活動。現在は、Webライターとして活動。ウエディングプランナーから培った「人を思う気持ち」を大切に、コラム記事からSEO記事まで幅広く執筆中。


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