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「まだ日差しも強くないし…」“日焼け止め”を塗らなかった人の末路。→医師が明かす、4月に急増する“恐ろしい症状”

  • 2026.3.28
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

ポカポカと暖かくなり、外出が気持ちよい季節になりました。しかし、この時期になると「肌が赤くなる」「ヒリヒリする」「かゆい」といった肌トラブルに悩まされることはありませんか?

実は、4月に皮膚炎の相談が増えるのには、明確な理由があります。それは「加齢による肌の変化」と「春特有の刺激」が重なってしまうからです。「まだ日差しも強くないし大丈夫」という油断が、実は肌を追い詰めているかもしれません。

そこで今回は、50代の肌がなぜこの時期に荒れやすいのか、そして具体的にどのような対策をすべきか、皮膚科医の竹内さんに詳しく解説していただきました。

なぜ春に肌が荒れる?50代特有の肌リスク

---4月に皮膚炎の相談が増えるといいますが、なぜ50代の肌はこの時期にトラブルを起こしやすいのでしょうか?

竹内さん:

「4月に皮膚炎の相談が増えやすい背景には、『加齢で弱くなった皮膚バリア』に『春の外的刺激』が重なることが考えられます。

50代では、加齢に伴って皮脂分泌が低下しやすく、皮膚表面の状態も若い頃とは変わってきます。

皮脂は皮膚表面の潤いを保つのに重要であるため、加齢に伴って乾燥し刺激に反応しやすい土台が生じやすくなります。皮膚バリアが弱ると、水分が逃げやすくなるだけでなく、外からの刺激物質やアレルゲンの影響も受けやすくなるのです。

そのうえ春は、思っている以上に紫外線が増える時期です。気象庁のつくば観測では、2025年の日最大UVインデックス月平均は3月が3.5に対し4月は4.9まで上がっており、4月はすでに『油断できない紫外線』の時期といえます。

また、春はスギ・ヒノキ花粉の飛散時期でもあり、花粉によって皮膚が荒れることがあります。もともと乾燥しやすい50代の肌では、こうした紫外線と花粉が同時に加わることで、赤み、かゆみ、ヒリつき、まぶたや頬の湿疹といった『春の皮膚炎』が起こりやすくなると考えられます。」

まだ大丈夫?油断できない「春の紫外線・花粉」の罠

---「春の日差しはまだ弱い」と考えて日焼け止めを塗らない方も多いですが、この考えは危険でしょうか?

竹内さん:

「春に『まだ日差しが弱いから大丈夫』と考えて日焼け止めなしで外出すると、皮膚炎を悪化させる要因を自ら増やしてしまうことがあります。

まず紫外線は、真夏ほど強烈に感じなくても、春から確実に増えています。曇りの日だと油断しがちですが、紫外線は雲を透過するので油断禁物です。UVAは窓ガラスも通過しやすく、いわゆる『焼ける感じ』が弱くても、赤み・乾燥・くすみ・色むら・炎症後色素沈着の一因になります。50代では皮膚の回復力や皮脂量の面で若年層より余裕が少なく、軽い刺激でも長引きやすい点に注意が必要です。

さらに春は花粉が顔や首、まぶたなどの露出部に付着しやすく、バリア機能が落ちた肌では刺激やアレルゲンとして働いて、かゆみや赤みを悪化させることがあります。」

明日から実践!春の肌トラブルを防ぐ「3つの基本ケア」

---春の肌荒れを防ぐために、具体的にどのようなスキンケアや対策をすればよいのでしょうか?

竹内さん:

「見直したいスキンケアの基本は3つです。

第一に、日中の露出部には広範囲防御のSPF30以上の日焼け止めを使い、2時間ごとを目安に塗り直すこと。

第二に、日焼け止めだけに頼らず、帽子、衣類、日陰の活用を組み合わせること。第三に、帰宅後は花粉や汗をこすらず落とし、保湿をしっかり行うことです。洗顔や入浴では強くこすらず、よく泡立てた洗浄料を手で使い、洗った後は保湿剤で守るのが大切です。

日焼け止めのベタつきが気になり使えない、あるいは使う習慣がまだない方もいらっしゃるでしょう。明日から最も簡単に始めていただきたいのは、『外出後に、顔をこすらず洗って、すぐ保湿する』という1セットを習慣化することです。

加えて、日焼け止めを塗らない日ほど、物理的に守る工夫が重要です。帽子、マスク、眼鏡を取り入れるだけでも、顔に触れる刺激をかなり減らせます。花粉症対策専用のアイテムもありますが、通常のマスクや眼鏡であっても花粉曝露を減らす効果が示されており、春先の肌荒れ予防としても理にかなっています。

日焼け止めが苦手な方は、まず完璧を目指すより、『帰宅後にやさしく洗う』『その後に保湿する』『外では帽子や眼鏡で守る』の3点から始めるのが現実的です。これだけでも、春の赤み、かゆみ、ヒリつきの予防には十分意味があります。」

まずは「帰宅後のケア」から習慣化しよう

春の肌トラブルの原因が、加齢によるバリア機能の低下と、紫外線・花粉といった外的刺激の複合的なものであることがわかりました。

「自分にはまだ関係ない」と思わず、50代からの肌は、意識的に守ってあげる必要があります。まずは完璧な対策を目指して気負うのではなく、竹内先生が教えてくださった「外出後に、顔をこすらず洗って、すぐ保湿する」という1セットから、今日、あるいは明日から始めてみてはいかがでしょうか。

帽子や眼鏡で物理的に肌を守る工夫も取り入れながら、春の季節を健やかな肌で楽しんでいきましょう。


監修者:竹内
医学部を卒業後、現在は皮膚科医として病院やクリニックで外来診療を行っています。 皮膚科医として専門的な内容をわかりやすく伝えることに重点をおき、WEB記事監修や執筆活動も行っています。