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医師「かえって症状を悪化させる」→実は『シミ』を濃くする原因に…“良かれ”と思ってやりがちな「間違ったケア」とは?

  • 2026.6.2
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

頬のあたりに広がる茶色いシミ。これって普通のシミ?それとも肝斑?

「早く薄くしたい」と一生懸命ケアしているのに、なぜか濃くなっている気がする……そんな悩みをお持ちではありませんか?実は、一般的なシミと肝斑は、原因や皮膚の状態が全く異なります。そのため、通常のシミと同じ感覚で「強く攻めるケア」を行うと、かえって症状を悪化させる可能性があるのです。

この記事では、皮膚科医の竹内さんに、シミと肝斑の見極め方や、今すぐ見直すべき正しいスキンケアの方法について解説していただきます。自己判断でケアを続ける前に、まずは正しい知識を身につけましょう。

なぜケアを間違えると悪化するの?シミと肝斑の違いとは

---シミと肝斑でケアを間違えると悪化しやすいと言われますが、そもそも両者は何が違うのでしょうか?

竹内さん:

「シミと肝斑でケアを間違えると悪化しやすい理由は、両者が『同じ茶色い色素斑』に見えても、背景にある皮膚の状態が異なるためです。

一般的なシミ、特に日光黒子は、紫外線による光老化を背景に、特定の部位でメラニンが増えている状態です。
一方、肝斑は頬骨周囲や額、口周りなどに左右対称に出やすく、メラノサイトが過敏になっている慢性・再発性の色素異常症と考えられます。

肝斑では紫外線だけでなく、妊娠・出産、ピル、更年期などに関連する女性ホルモンの変動、遺伝的素因、摩擦、炎症、皮膚バリア機能の低下、血管や真皮の変化など、複数の要素が重なって悪化します。そのため、通常のシミと同じ感覚で『強く攻めるケア』を行うと、肌に刺激が加わり、かえって色素沈着が濃くなることがあります。肝斑では、色を薄くすることだけでなく、紫外線対策、摩擦を避けること、炎症を起こさないスキンケアを継続することが重要です。」

早く薄くしたい!その「攻めのケア」が逆効果かも?

---もしシミと肝斑を誤認してしまった場合、どのようなケアがリスクになるのでしょうか?

竹内さん:

シミと肝斑を誤認した場合に注意したいのは、『早く薄くしたい』という気持ちから、刺激の強いケアを重ねてしまうことです。

たとえば、洗顔時に強くこする、クレンジングで何度もマッサージする、美顔ローラーを頬に繰り返し当てる、スクラブやピーリングを頻回に行う、刺激の強い美白成分を自己判断で重ねるといった行為は、肝斑では逆効果になることがあります。

肝斑の皮膚は刺激に反応しやすく、摩擦や炎症によってメラノサイトがさらに活性化し、炎症後色素沈着のように色が濃く見えることがあります。また、一般的な日光黒子に有効なレーザー治療であっても、肝斑が混在している部位に強い出力で照射すると、炎症をきっかけに悪化することがあります。

もちろんピーリングやレーザーがすべて悪いわけではありませんが、肝斑では治療の強さや順番、肌状態の見極めが非常に重要です。自己判断で『削る』『こする』『焼く』方向に進めるより、まずは刺激を減らし、遮光と保湿を徹底することが安全な第一歩です。」

今日からできる最初の一歩。自分の肌を正しくケアするために

---私たちは自分のシミと肝斑をどう見極め、日常でどんなケアをすれば良いのでしょうか?

竹内さん:

「今日から実践できる最初の一歩は、『自分のシミを無理に自己診断して攻める』のではなく、まず観察と刺激回避から始めることです。

普通のシミ、特に日光黒子は、境界が比較的はっきりした丸い茶色の斑として出ることが多い一方、肝斑は頬骨のあたりに左右対称に、もやっと広がるように見えることが多いです。ただし、実際には日光黒子、肝斑、そばかす、後天性真皮メラノサイトーシスなどが混在することもあり、見た目だけで判断するのは簡単ではありません。

まずはスマートフォンで同じ場所・同じ光の条件で写真を撮り、濃くなるタイミングを記録してみるとよいでしょう。夏場や日焼け後、妊娠・出産前後、摩擦の多いスキンケア後に悪化する場合は肝斑の関与も考えます。

日常ケアでは、日焼け止めを十分量使用し、帽子や日傘も併用すること、洗顔・クレンジング・メイク時に頬をこすらないこと、ピーリングや強い美白ケアを自己判断で増やさないことが大切です。判断に迷う場合は、治療を始める前に皮膚科で診断を受けることが、遠回りに見えて最も安全です。」

「削る・こする・焼く」よりまずは観察と保護を

シミだと思って行っていたケアが、実は肝斑を悪化させているかもしれない……そう考えると怖いですよね。「早く薄くしたい」という気持ちは痛いほど分かりますが、まずは自分のシミがどのようなものか、日々の変化を観察することから始めてみましょう。

自己流の判断で「削る」「こする」「焼く」ケアを重ねる前に、まずは刺激を避け、遮光と保湿を徹底する。それが、美肌を守り、遠回りのようでいて実は最短距離となる賢い選択です。もし判断に迷ったり、不安を感じたりした場合は、無理をせず皮膚科を受診してください。正しい診断が、あなたのお肌を守る第一歩です。


監修者:竹内
医学部を卒業後、現在は皮膚科医として病院やクリニックで外来診療を行っています。 皮膚科医として専門的な内容をわかりやすく伝えることに重点をおき、WEB記事監修や執筆活動も行っています

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