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医師「実は逆効果になっている」→『尿もれ』を引き起こす原因に…40代から気をつけるべき「意外なNG行動」とは?

  • 2026.3.27
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「咳をした瞬間に…」「トイレに間に合わないかも」と、日常生活の中で尿もれの不安を抱えていませんか?

年齢を重ねるにつれ増える悩みですが、その原因や正しい対策について、意外と知られていないことも多いものです。

良かれと思って行っている水分制限や、頻繁なトイレ通いが、実は逆効果になっている可能性も。今回は泌尿器科医の小内友紀子先生に、尿もれの種類から日常生活で気をつけるべき習慣、体重管理に至るまで、専門的な知見から解説していただきました。尿もれと正しく向き合い、快適な毎日を過ごすためのヒントを探っていきましょう。

尿もれは「腹圧性」と「切迫性」の2種類。日常生活に潜むリスクとは

---尿もれには種類があるのでしょうか。また、どのような生活習慣が症状を悪化させるのでしょうか?

小内友紀子さん:

「尿もれには大きく分けて、咳やくしゃみをしたとき、重い荷物をもったときに尿がもれる『腹圧性尿失禁』と、トイレにいくときに間に合わずにもれてしまう『切迫性尿失禁』の2種類があります。どちらも年齢を重ねるほど多くなることがわかっています。

いずれの尿もれでも水分やカフェインのとりすぎは症状を重くします。また、薄着や下半身の冷え、冷房の効きすぎた場所は頻尿や尿もれの悪化の原因になります。『腹圧性尿失禁』では体重増加や喫煙、便秘で症状が悪くなります。」

「頻尿対策」は逆効果?正しい水分摂取とトイレのNG習慣

---頻繁にトイレに行くことや水分を控えることは対策になりますか?また、トイレの際にやってはいけない習慣はありますか?

小内友紀子さん:

「頻繁にトイレにいくことや水分を控えることは、直接尿もれの原因になることはありませんが、トイレを我慢してぎりぎりにいくことや、水分を取りすぎることは尿もれの原因として多くなります。

膀胱炎にならないように水分をたくさんとるという方がおられますが、膀胱炎には他に自分の免疫力が下がっているなど、水分以外の要素も関わっています。水分については自分が欲しいと思う適切な量をとれば大丈夫です。

トイレにいく回数を減らそうとして、トイレにいって最後になんどもいきんで出すという方がたまにおられますが、尿は腎臓から作られてすぐにまたたまってきます。

完全に膀胱が空になるということはありませんし、強くいきむことで膀胱や子宮が下がる『骨盤臓器脱』の原因になることもありますので、尿は出し終わったらすぐに拭いて下着をあげてしまってください。」

尿もれ防止に体重管理が重要な理由とBMIの目安

---尿もれを予防するためには、体重管理も関係しているのでしょうか?

小内友紀子さん:

「適切な体重を保つことは尿もれの防止になります。BMI(Body Mass Index)はボディマスインデックスと読みますが、体重と身長から計算される肥満度を表す指数になります。

一般的には25未満が普通の体格となりますが、26を超えている方については26に近づくことを目安にダイエットをされるとよいのではないでしょうか。」

尿もれと正しく向き合い、生活習慣を見直そう

今回の取材を通じて、尿もれにはいつくかの種類があり、日々の何気ない習慣が症状を左右していることが分かりました。

「良かれと思って」やっていた水分コントロールやトイレのいきみ出しが、実は逆効果になり得るとは驚きです。

冷え対策や適切な体重管理など、まずは今日から実践できることを意識して、尿もれの悩みを少しでも軽くしていきましょう。


監修者:小内友紀子
公益財団法人ときわ会 常磐病院 泌尿器科 診療副部長、東京女子医科大学病院 泌尿器科 講師、医師、医学博士。女性泌尿器科医師として、普段は女性によくある尿もれから、男性の前立腺癌をはじめとする泌尿器科領域の癌診療まで診療しております。
【資格】医師 / 医学博士 / 泌尿器科専門医・指導医 / 透析医学会専門医・指導医 / 排尿機能学会専門医