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「月3万円」の積み立て投資→12年間続け、資産が620万円まで増えたはずが…50代夫妻が犯した“痛恨のミス”【お金のプロは見た】

  • 2026.4.5
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。マネーシップス代表の石坂です。

つみたて投資は長期で続けることでリスクを分散できる方法として、多くの家庭が老後資金づくりに取り入れています。しかし、相場が下落したときの対応によっては、結果的に資産形成の機会を減らしてしまうこともあります。

今回は、つみたて投資を続けていたものの、下落局面で売却してしまった50代夫婦の事例を紹介します。

つみたて投資を続けていたが、下落局面で売却してしまった

相談に来られたのは、50代後半の会社員の男性と専業主婦の妻の夫婦です。

夫は地方企業に勤めており、世帯年収は約720万円でした。

夫婦は45歳の頃から老後資金づくりを目的に、投資信託のつみたて投資を始めました。毎月3万円を積み立て、海外株式を含むインデックス型の投資信託を購入していました。

つみたて投資は、約12年間続けており、月3万円 × 12か月 × 12年で、投資元本は約432万円になっていました。株式市場が上昇していた時期には、投資信託の評価額は約620万円まで増えていました。夫婦は「このまま続ければ老後資金の助けになる」と感じていたそうです。

しかし、その後株式市場が下落する局面がありました。市場の下落に伴い、投資信託の評価額も下がり、資産は一時約470万円まで減りました。

それまで増えていた資産が短期間で150万円ほど減ったことに不安を感じ、「これ以上下がる前に売却した方がよいのではないか」と考えるようになりました。

最終的に評価額が約490万円まで戻ったタイミングで、保有していた投資信託をすべて売却しました。結果として、元本432万円に対して約58万円の利益は残りました。しかし、その後株式市場は回復しました。

同じ投資信託の価格はその後も上昇し、もし売却せずに保有を続けていれば、評価額は約700万円ほどになっていた計算でした。相談者の男性は「つみたて投資なら安全だと思っていたが、下落したときに冷静でいられなかった」と話していました。(※プライバシー保護の観点から内容を一部変更)

長期投資でも下落局面は避けられない

つみたて投資は、長期で続けることで価格変動の影響を平均化する方法とされています。しかし、株式を中心とした投資では、市場が下落する局面は避けられません。

実際の株式市場では、短期間で20%以上下落することも珍しくありません。こうした値動きは、長期投資の中では繰り返し起こります。

資産が増えている時期に下落が起きると、「利益がなくなるのではないか」という不安から売却してしまうケースもあります。しかし、下落局面で売却してしまうと、その後の回復による上昇を取り逃してしまう可能性があります。

FPが見るつみたて投資の重要ポイント

つみたて投資で大切なのは、相場の短期的な変動に振り回されないことです。株式市場は上昇と下落を繰り返すため、短期間の値動きだけで判断すると、資産形成がうまくいかないことがあります。

そのため、投資を始める前に「どの程度の下落なら続けられるか」を考えておくことが重要です。また、生活資金と投資資金を分けておくことで、相場が下がったときにも慌てて売却する可能性を減らすことができます。

つみたて投資は長期で続けることで効果が出やすい方法です。下落局面も想定したうえで、無理のない範囲で続けることが資産形成につながります。

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