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新築戸建なのに「何だかダサい…」インテリアを木製で統一したのに!30代Nさんがハマった“意外な罠”

  • 2026.4.4
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。二級建築士・インテリアコーディネーターの桐野由衣です。

新築やリフォームにおいて、好みのインテリアに仕上げるためにあれこれと考えるのは楽しいものですよね。

しかし、内装材や家具、建具などを一つずつこだわって選んだはずなのになぜかちぐはぐな印象になってしまった、そんな悩みを抱える方も少なくありません。

実はちょっとしたコツを押さえると、空間全体にまとまりが生まれ、理想に近い仕上がりを実現できます。

今回は、ある事例を通して「ダサインテリアを回避するコツ」をお伝えします。

憧れのナチュラルインテリアを目指したものの…

戸建を新築した30代のNさん。憧れのマイホームのインテリアを夫に一任されたこともあって、張り切ってインテリア計画を開始しました。

理想は、シンプルであたたかみのあるナチュラルテイストのインテリア。学生時代に雑誌で素敵なナチュラルインテリアの部屋を見つけて以来、ずっと憧れていたスタイルです。

ハウスメーカーの担当インテリアコーディネーターとともに、床や壁・天井の内装材を吟味し、建具にもこだわりました。「木をふんだんに取り入れた空間に観葉植物を置いて、季節の花やお気に入りの絵を飾ったリビングで家族との団らんを楽しむ」、そんな生活を夢見ながら、自分で家具を一つずつ選んでいきました。

新居が完成し、引っ越しを終え、購入した家具の配置も完了。

いよいよ新居での生活がスタートしました。

憧れのインテリアと何だか違う…なぜ?

実はNさん、新居の完成検査を行ったあたりから何となく戸惑いを感じていたそうです。しかし「まだなじんでいないだけ、家具を入れて生活し始めたらそのうちしっくりくるはず」と考えていたのだとか。

しかし1ヶ月、2ヶ月と時間が経っても違和感は消えません。

「家具は木製で統一したし、すっきり見せるために同じ空間の中で使う色の数も抑えたし、シンプルにまとまるはずなのに、憧れていたナチュラルインテリアと違って何だかダサい…なぜ?」

なじむどころか、モヤモヤが大きくなってきてしまいました。

実は難しい木という素材

微妙なダサさを感じさせていた原因は、空間の中で使っている木の組み合わせでした。

木と一口に言っても、その色や木目の出方、質感は樹種によって異なります。明るく淡い色から暗く濃い色、赤みが強いものや黄みが強いものなど幅広いうえに、木目も板目・柾目・追柾目・杢目などさまざまです。

Nさんは「木で統一すればナチュラルインテリアとしてまとまるだろう」と考えて、色や木目の出方などをあまり考えず、一つひとつのアイテムを好み優先で選んでいたのでした。

その結果、リビングや寝室などそれぞれの空間は確かに木が中心のインテリアになってはいるものの、異なる色のトーンや木目、質感などが混在する組み合わせになり、まとまりのないインテリアになってしまったのです。

ナチュラルインテリアがダサくならないコツは「統一感」

ナチュラルテイストのインテリアに木を取り入れること自体は間違いではありません。ただし、同じ空間の中で使う内装材や建具、家具の木は、色や木目の種類を統一するか、近いものでまとめるのが基本です。

例えば、オークやホワイトアッシュのような明るい色の樹種で統一すると、爽やかですっきりとした印象のナチュラルインテリアに仕上がりますし、ウォールナットのような落ち着いた濃い色の樹種で統一すると、上品で高級感のあるナチュラルインテリアとなります。

複数の樹種をあえてミックスさせるコーディネートもありますが、絶妙なバランスを取りながら組み合わせていくのはプロでないとなかなか難しいため、木の色をそろえる方法が簡単です。ベースとなる木の色を決めて、その色と同じ、または近い色の内装材や家具を選んでいくと失敗しません。

アクセントを加えてセンスアップしよう

ナチュラルテイストのインテリアをさらにおしゃれに見せるコツは、アクセントを加えることです。

取り入れる木の色を統一しただけでは、単調で味気ない印象になってしまうため、立体感を出すために木以外のアイテムを工夫するとよいでしょう。例えばカーテンやラグ・クッションといったファブリックをブルーやグリーンなど好きな色にする、デザイン性の高い照明器具を設置するといった方法でアクセントを加えると、空間全体の洗練度がぐんとアップしますよ。

ナチュラルインテリアは比較的コーディネートしやすい分、色や質感など軸を決めておかないとまとまりにくくなってしまいがちです。木ならではの経年変化を楽しめるインテリアですから、この記事をヒントに「統一感」を少し意識してコーディネートしてみてくださいね。


ライター:桐野由衣
住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手リノベーション設計会社にて新築分譲マンションの設計変更、戸建住宅・オフィス・医療施設等の設計およびインテリアコーディネートに携わる。
建築関連分野の記事執筆・校正校閲・監修業務、企業研修講師、インテリアコーディネーター資格対策テキスト監修、工務店の施工事例集ディレクションなどの実績も多数。


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