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空間に溶け込むオフィスチェア「SHIGA(シガ)」がデビュー

  • 2026.2.7
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オフィス家具で知られるイトーキから、新たなオフィスチェアが発表された。高いデザイン性と、100年以上の歴史を誇るイトーキの技術力が融合した新作「SHIGA(シガ)」が生まれたストーリーをデザイナーの柴田文江が語った。

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空間に「伸びやかさ」をもたらす水平の美学

ここ数年で、働く場所とそのあり方は大きく変化を遂げた。テレワークが浸透し、自宅やカフェ、新幹線の車内や旅先のホテルなどあらゆる場所がワークスペースとなった現代で、住空間にもなじむ高いデザイン性を備えた作業椅子への需要は年々高まっている。

そんな時代の潮流に合わせて、プロダクトデザイナーの柴田文江が、イトーキと共に今回発表した「SHIGA(シガ)」はあらゆる意味で従来のオフィスとは異なるデザイン美学が詰まっている。「オフィスチェアは背が高いものが多くて、空間の中で縦のラインが生まれる印象でした。でも、本来空間というものは水平のラインがある方が伸びやかで開放感につながる。なので今回のチェアは、背面を横長にし、さらに背を分割することで水平ラインを強調しました」と柴田。

〈写真〉SHIGAは背のパーツが2つの「ダブル」と3つを重ねた「トリプル」の2種類を用意。さらに脚部は昇降式と昇降なしのモデルがあり、使い手の用途に合わせてカスタムできる。写真は昇降なしのタイヤ。

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しかし、背を分割し、かつすっきりとした水平ラインを維持することはイトーキにとっても初の試み。スッと美しいラインを出すために内部に強度のある芯材を入れると、背中を預けた際に凹凸が当たってしまい、座り心地を損なう。開発チームは幾度も試作を重ね、PPシートと柔らかなクッションを緻密に組み合わせる構造に到達。凛としたシルエットと快適な座り心地の両方を実現した。

〈写真〉「従来のオフィスチェアによく使われているプラスチックは選びたくなくて。今回はキャスターのホイール部分はメッキでメタル感を出していて、ひじ掛けもアルミダイカストに塗装を施しています」と柴田。肘や手を置くとメタルのひんやりとした心地よさが伝わる。

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さらに今回こだわったのは、メカと呼ばれる座面の下にある機構の存在感をなくすこと。メカはリクライニングや座の上下など働く椅子に欠かせない機能が詰まったパーツである一方、多機能になるほど厚みが増し無骨な印象になる。柴田とイトーキは改めて必要な機能を見つめ直し、従来よりも薄く、存在感を極限までそぎ落としたメカを新たに開発した。その佇まいは驚くほどすっきりと美しい。住まいにも、オフィスにも働く空間に美しく溶け込む一脚が誕生した。

〈写真・左2脚〉W63.5 x H78~87 x D53㎝(SH41.5~50.5 ㎝)各¥95,300~ 〈右〉W63.5 x H92~10.1 x D56.5 ㎝(SH41.5~50.5 ㎝)¥104,000~(イトーキ)


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