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「血管の老化を早める」管理栄養士が警告。『減塩』のつもりが逆効果…血糖値を急上昇させる「意外な調味料」とは?

  • 2026.2.14
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出典元:phootAC(※画像はイメージです)

「血管年齢」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 実は、血管の状態は全身の健康だけでなく、肌や髪のツヤといった美容にも大きく影響すると言われています。

血管がしなやかで若々しい状態に保たれていれば、全身への血流がスムーズになり、必要な栄養や酸素がしっかり届きます。このしなやかさを保つために「減塩」が重要だとはよく言われますが、実は「塩分だけ」を意識していると、かえって血管に負担をかけてしまう意外な落とし穴があることをご存存知でしょうか?

この記事では、血管の健康を左右する調味料選びの落とし穴と、今日から実践できる賢い調味料の選び方・使い方について、専門家である管理栄養士の工藤まりえさんに詳しく解説していただきました。

減塩だけでは不十分?血管年齢を老けさせる意外な落とし穴

---「血管年齢」という言葉が注目されていますが、血管の状態は健康や美容にどう関わるのでしょうか?また、血管のしなやかさを保つために減塩が重要だと言われる一方で、「塩分だけ」を意識していても血管への負担が十分に減らせていない場合があるのはなぜですか?

工藤まりえさん:

「『血管年齢』という言葉があるように、血管の状態は全身の健康だけでなく、美容にも大きく関わっています。血管がしなやかで若々しい状態に保たれていると、血流がスムーズになり、肌や髪に必要な栄養や酸素が届きやすくなることから、注目されています。血管のしなやかさを保つために必要となってくるのが、減塩ですが、実は『塩分だけ』を意識していても、血管への負担を十分に減らせていない場合があります。

特に注意したいのは、減塩調味料に含まれる糖質です。塩分を減らした分、味わいや風味を補うために砂糖や果糖ブドウ糖液糖などを加えて味を補っているものもあります。これらの糖質は吸収が早く、血糖値を急上昇させやすい特徴があります。血糖値の急激な変動は血管の内側にストレスを与え、血管のしなやかさを損なう一因になってしまいます。こうした状態が続くと、結果的に血管の老化を早めることにもつながります。

さらに、塩分を減らすことで保存性が低下しやすくなるため、その代わりに保存性を高める目的で添加物が使われている場合もあります。添加物を日常的に多く摂ることも、血管の健康に影響する可能性があります。減塩かどうかだけでなく、調味料に含まれる成分全体を見ることが、血管年齢を若く保つうえで重要なポイントです。」

「減塩」の裏に潜むリスク!調味料の表示をチェックしないと損をする?

---減塩を意識して調味料を選んでいても、塩分以外の成分が血管に影響するケースがあるとのことですが、具体的にどのような成分に注意すべきでしょうか?また、「体に良いから多めに使っても大丈夫」という認識は危険なのでしょうか?

工藤まりえさん:

「はい、減塩を意識して調味料を選んでいても、塩分以外の成分が血管に影響するケースは意外とあります。

まず代表的なのは糖質です。例えば減塩のポン酢やドレッシングは、塩分を控えた分、砂糖や果糖ブドウ糖液糖を加えて味のバランスを整えていることがあります。こうした糖質を日常的に多く摂ると、血糖値の急上昇を引き起こしたり、中性脂肪が増えやすくなったり、血管の内側に炎症が起こりやすくなることが分かっています。この状態が続くと、血管のしなやかさが失われてしまいます。

また、食塩の構成要素である『ナトリウム』の一部を『カリウム』などに置き換えることで塩味を保ちながら塩分を減らしている商品もあります。ナトリウム摂取量を直接減らせるため普段の調理を変えずに減塩できるのが最大のポイントですが、カリウムの摂取量が増えるため腎臓の機能が低下している人には注意が必要で、医師の指示が必要な場合もあります。

減塩調味料は『体に良いから多めに使っても大丈夫』と思われがちですが、使用量が増えれば糖質や添加物の摂取量も増えてしまいます。『減塩だから多めに使っても大丈夫』と思われがちですが、使用量が増えれば糖質や添加物の摂取量も増えてしまうため注意していただきたいです。」

今日からできる!血管年齢を若く保つ調味料の賢い選び方&使い方

---血管年齢を若く保ち、健康的な食生活を送るために、私たちが今日から実践できる具体的な調味料の選び方や使い方のコツがあれば教えてください。

工藤まりえさん:

「減塩を意識するうえでまず実践していただきたいのは、パッケージの表示を念入りにチェックすることです。大きく書かれている『減塩』という文字だけでなく、どのような方法で減塩してある商品なのかを見極めてください。

ご説明してきた通り、『減塩』と書かれている商品には、塩分を減らした分、味わいを補うために果糖ブドウ糖液糖や添加物を加えて味を補っているものもあります。一方で、伝統的な醤油メーカーでは、長年培ってきた発酵技術を活かし、塩分を大幅に減らしてもコクや香りをしっかり維持する工夫がされています。従来の醤油を希釈するのではなく、イオン交換膜を用いてしょうゆから塩分を取り除く『脱塩法』という方法で塩分量を大幅にカットした商品も販売されています。こういった商品なら、うま味がしっかりしているため、少量でも満足感が得られやすく、使用量も減らすことができます。

減塩のための調味料の使い方としては、調味料は“かける”より“つける”ことを意識するのがポイントです。調味料の“種類を変える”ことも有効です。塩分に頼るのではなく、酢や柑橘、香辛料、だしなどを活用すると、塩分を抑えながら満足感のある味付けができます。特に、かつお節や昆布のうま味は、血管への負担を増やさずに美味しさを引き出す助けになります。調味料の質と使い方を少し見直すだけで、無理なく減塩を続けながら、血管のしなやかさを守る食習慣につなげることができます。」

血管年齢を若く保ち、健康的で美しい毎日を

血管の健康は、全身の健康だけでなく、肌や髪の美しさにも直結しています。「減塩」という言葉だけに囚われず、調味料に含まれる糖質や添加物といった、他の成分にも目を向けることの重要性がよくわかりました。

今日からできることとして、まずは調味料のパッケージをじっくり見て、どんな成分が含まれているのかを確認する習慣をつけてみませんか? また、調味料を「かける」のではなく「つける」ように意識したり、酢やだし、香辛料などを積極的に活用したりすることで、無理なく美味しく減塩を続けられます。

日々の小さな心がけが、血管のしなやかさを守り、結果として健康的で美しい毎日へとつながっていくでしょう。


監修者:工藤まりえ
大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。


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