1. トップ
  2. 「歯周病リスクを高めてしまう」医師が警告。『歯間ブラシ』が客効果に…良かれと思ってやりがちな「間違った使用法」とは?

「歯周病リスクを高めてしまう」医師が警告。『歯間ブラシ』が客効果に…良かれと思ってやりがちな「間違った使用法」とは?

  • 2026.2.15
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

毎日の歯磨き、それだけで満足していませんか?歯ブラシの毛先が届かない歯と歯の間の汚れを落とすには、デンタルフロスが非常に効果的です。しかし、良かれと思って続けているその習慣、実は「間違った使い方」で逆効果になっているかもしれません。

今回は歯科医師の知見に基づき、ついやってしまいがちなNG習慣から、歯茎を守る正しい使用法、適切な頻度まで分かりやすく解説します。

知らずに使っていた…デンタルフロスのNG行動とは?

デンタルフロスは、歯周病や虫歯の原因となる歯垢や食べカスを、歯ブラシでは届かない歯と歯の間から除去するのに役立ちます。

しかし、正しい方法でなければ、歯茎を傷つけたり、歯の表面を削ってしまったりと、逆効果になる可能性もあるのです。

例えば、フロスを強く引っ張りすぎたり、歯茎に押し当てすぎたりすると、歯茎の出血や炎症を引き起こし、歯周病リスクを高めてしまうことも。

また、デンタルフロスは汚れたら新しいものと取り替えてください。フロスが汚れたままだと、汚れが取り切れない場合があります。

デンタルフロスの正しい使い方と、意外と知らない落とし穴

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

デンタルフロスの正しい使い方は、実は意外と知られていません。まず、適切な長さ(約40cm)に切ったフロスを両手の親指と人差し指で持ち、数cm間隔で新しい部分を使いながら、歯と歯の間を優しく上下に動かすことが重要です。決して無理に押し込んだり、歯茎に強くこすりつけたりしないように注意しましょう。

歯の側面にも優しく沿わせるように動かすことで、歯垢を効果的に除去できます。 また、フロスの材質も重要です。ナイロンフロスやテフロンフロスなど、様々な種類があり、歯茎の状態や個人差によって最適なものが異なります。歯科医に相談して、自分にあったフロスを選ぶのも良いでしょう。

さらに、歯間ブラシやデンタルフロスを普段使っていない人は、最初のうちは血が出るかもしれません。驚いてやめるのではなく、少量の出血であれば問題ないため、続けてみてください。血が出るのは「浮腫(ふしゅ)」のサインといわれており、歯肉炎の状態とされています。デンタルフロスを続けることで、歯肉がしまって出血もおさまるでしょう。

デンタルフロスだけで汚れを落とそうとしないで!

デンタルフロスの使用頻度は、1日に1回が推奨されています。

朝晩どちらでも構いませんが、就寝前に使用することで、一日の間に蓄積された歯垢を落とすことができます。しかし、頻度以上に重要なのは「正しい方法で使うこと」です。

毎日使っているのに歯周病が悪化している、歯茎がいつも腫れている、といった場合は、使い方を見直してみる必要があるかもしれません。 また、デンタルフロスを使用する前に、歯磨きで歯の表面の汚れをある程度落としておくことも重要です。 フロスだけで全ての汚れを除去しようとすると、かえって歯茎を傷つけてしまう可能性があります。

正しい使い方を実践しよう

デンタルフロスは歯周病予防の強い味方ですが、一歩間違えれば歯茎を傷つけるリスクも孕んでいます。大切なのは「ただ使うこと」ではなく、適切な力加減と頻度で「正しく使うこと」です。

今日からお伝えしたポイントを意識して、一生モノの健康な歯を守っていきましょう。もし出血や痛みが続くなど不安なサインがあれば、我慢せず早めに専門医へ相談してくださいね。


越智 英行(おち・ひでゆき)
医師(歯科・日本口腔外科学会 認定医・日本外傷歯学学会 認定医)

undefined

昭和大学歯学部卒業。東京女子医科大学病院(歯科口腔外科)入局後、昭和大学大学院歯学研究科(臨床系歯科麻酔科学)修了。同大学歯学部全身管理歯科学歯科麻酔科助教を経て、コンパスメディカルグループ「医療法人社団コンパス」の常務理事に就任。現在はコンパス内科歯科クリニック赤羽(https://www.compass-dc.jp/akabane/)の院長も兼任。患者さんのQOL向上に寄与し、患者さんが笑顔になれる様な治療を心がける。歯学博士。日本口腔外科学会認定医、日本外傷歯学会認定医。