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「恐怖でしかない」スキー場で利用客がわざと…目撃された“殺人行為”に非難殺到「危険を知らなさすぎる」

  • 2026.2.14
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

今シーズンは全国的に寒気が入り、平年より積雪が多い地域も見られます。スキーやスノーボード、冬の景色を楽しみにしている人にとっては、待望の雪となっているようです。

その一方で、最近SNSでは、雪山の稜線などにできる「雪庇(せっぴ)」をわざと崩し、大きな雪煙を上げる動画が話題になっています。

迫力のある映像に見えるかもしれませんが、実はこの行為、非常に危険だと指摘されています。

見た目以上に危ない?「雪庇(せっぴ)」の正体

雪庇とは、強い風によって雪が尾根や崖の風下側に吹きだまり、せり出すように形成された雪の塊です。一見すると地面が続いているように見えますが、実際には空中に張り出した不安定な構造になっています。

国土交通省や首相官邸の公式サイトでも注意喚起されているように、雪崩が発生する大きな要因の一つが雪庇です。

雪庇は自重やわずかな衝撃で突然崩落することがあります。崩れた雪は雪崩となり、下にいる人を巻き込む危険性も否定できません。自分が落ちるだけでなく、第三者を危険にさらす可能性があります。

行政やスキー場も警戒する“雪庇落とし”

重大な事故を招きかねない雪庇への対策として、行政やスキー場の管理者などは、日常の安全な暮らしや、利用者が安心してゲレンデを楽しめる環境を守るため、事前に安全を確保したうえで計画的な雪庇処理を行っています。

特に、山間部の斜面に面した道路や建物の屋根、雪山の尾根などでは、専用の雪庇処理車や専門の道具を使用し、天候や積雪状況を細かく確認しながら作業が進められます。作業時には立ち入り禁止区域を設けるなど、周囲への影響にも最大限配慮した厳重な管理体制が取られています。

こうした雪庇処理は、雪崩が自然に発生してしまう前に危険を取り除くための予防措置であり、専門知識と経験があって初めて可能になるものです。私たちが日常生活やレジャーを安全に楽しめている背景には、こうした地道な取り組みがあります。

“軽い気持ち”が炎上に?SNSで広がる不安の声

今回話題となった動画を受け、SNSではさまざまな声が上がっています。

「恐怖でしかない」「雪庇に体重をかけるなんて信じられない」「雪崩が起きる危険を知らなさすぎる」「自分も危ないどころか、下に人がいたらどうするのか」といった厳しい意見が多く見られました。

また、「雪庇と知らずに近づく人もいるかもしれない。危険行為を拡散するのは問題」という声もあります。拡散力の強いSNSでは、映像のインパクトだけが一人歩きし、危険性が十分に伝わらないことへの懸念が広がっています。

知らないことが最大のリスクに

雪庇を故意に崩す行為は、自分の命だけでなく、周囲の人の命も奪いかねない非常に危険な行為です。一方で、雪庇は地面の続きのように見えることも多く、知らず知らずのうちに足を踏み入れてしまうケースも考えられます。

雪山を楽しむためには、「行かない」「近づかない」判断が何より大切です。特に、尾根の風下側でキノコのように雪がせり出している場所や、雪の表面に亀裂が入っている場所は雪庇のサインかもしれません。出かける前に「雪庇という危険がある」ことを知っておくだけでも、事故を防ぐ第一歩になります。


参考:
雪崩防災(国土交通省)
雪害では、どのような災害が起こるのか(首相官邸)
除雪方法の技術(国土交通省北陸地方整備局)
岩原スキー場安全の取り組み(岩原スキー場)


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