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約7年ぶりの“スクリーン復帰”へ「なかなか踏み込んだ題材」新作映画で、良識を失わない“記者役”に挑戦した実力派女優

  • 2026.2.25

現在、ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』に出演中の成田凌。2025年は、ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』と『初恋DOGs』、映画『ブラック・ショーマン』と『平場の月』に出演。これまで数々の作品で強い印象を残し、主演映画『くれなずめ』や『雨の中の慾情』などでも注目を集めた成田の最新主演作は、衝撃の社会派サスペンス『#拡散』。

映画出演は『人間失格 太宰治と3人の女たち』以来、約7年ぶりとなる沢尻エリカ。
SNSには「どんな内容か気になる」「7年ぶりの沢尻エリカさんの映画出演が楽しみ」といった期待の声が上がり、予告を見た人からは「成田凌さんの表情に鳥肌が立った」というコメントが。

また、試写会に参加した人からは「緊迫のストーリーに引き込まれた」「現代の状況を改めて考えさせられる」などの感想が書き込まれた。

映画『#拡散』

ネット上に、フェイクニュースや、本当か嘘か分からないような怪情報が並び、それが瞬く間に拡散されてしまう現代。恐ろしくも、リアリティを強く感じられる『#拡散』は、すぐそこにあるような、自分も巻きこまれてしまうかもしれない事象を痛烈に描いた映画だ。

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(C) 2026 #VIRAL PRODUCTION COMMITTEE
ストーリー
地方の小さな町で静かに日々を積み重ねていた介護士・浅岡信治(成田凌)の人生は、妻・明希(山谷花純)がワクチン接種の翌日に突然この世を去ったことで、その慎ましい生活は音を立てて崩れ去る。
「なぜ、彼女は死んだのか?」
答えを求めて浅岡は、担当医・高野(淵上泰史)に対する抗議活動へと踏み出す。その姿が記者・福島美波(沢尻エリカ)の目に留まった瞬間、物語は加速する。
地方の片隅で始まった小さな声は、メディアからSNSへ、リアルからネットへと火が付き、浅岡の意志とは裏腹に、彼はいつしか“反ワクチンの象徴”として祭り上げられていく。その渦中で浅岡自身もまた、世間の熱狂に呑み込まれ、やがて、かつての彼とはまるで別の人物へと変貌していく。
出典:『#拡散』公式サイト

日本でも大ヒットを記録した中国アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』の国内配給を手掛けたチームジョイの代表・白金(バイ・ジン)。2024年に公開された岡田将生主演の映画『ゴールド・ボーイ』では製作総指揮を務めた白金が、今回『#拡散』の原案・監督を担当。

脚本は、『ゴールド・ボーイ』でも白金とタッグを組んだ港岳彦が手掛けている。港はこれまで、『宮本から君へ』や『MOTHER マザー』など、数々の傑作映画の脚本を執筆し、2026年12月公開予定の話題の映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』も担当している。

主人公の“変化”を高い演技力で表現する成田凌

本作の舞台は、山々の風景が美しい富山県。富山の日本海側、立山連峰を背景にした町でオールロケが行われたという。

主人公・浅岡は、富山にある小さな町で介護士として働き、日々穏やかに暮らしている。一方、妻の明希は夫とは対照的に派手好きで、SNSでの動画配信や、アイドルの推し活に熱心なタイプ。それでも夫婦仲は良く、浅岡は明希を深く愛していただけに、彼女が突然この世を去ったことを受け入れられない。
明希が他界したのは、ワクチン接種の翌日だったため、やり場のない浅岡の怒りの矛先は、担当医・高野に向いてしまう。そして、高野のクリニックの前に雨の日も風の日も立ち、無言の抗議活動を続けることにした浅岡。

その姿が、記者・福島の目に留まり、彼女が記事にしたことで、浅岡は一躍時の人に。さらに、同僚に勧められてSNSを始めた浅岡は、フォロワー数が万超えのインフルエンサーとなっていく。

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(C) 2026 #VIRAL PRODUCTION COMMITTEE

浅岡は本来、ソロキャンプが趣味の寡黙な性格だったのに、大勢のフォロワーから支持されるようになると、SNSに異常に取りつかれるようになる。演じる成田は、浅岡の変化を全身で表現していて、見ていて釘付けになる。目の開き具合から声のトーンまで、映画の最初の方とはまるで別人のように変わっていき、成田の高い演技力が伝わってきた。

「踏み込んだ題材」と語る沢尻エリカ

福島を演じる沢尻も、地方紙に異動させられた苛立ちや、上司の反対を押し切ってでも注目記事を書きたいという熱意を持つ記者を秀逸に体現している。
あっという間に“仕上がって”いく浅岡に、SNSの恐ろしさを警告する福島。彼女は観客と同じ目線で、浅岡の言動の変化を見つめていく役割を担っていると感じた。明希の死因は明らかになっていないのに、浅岡と彼の過激なフォロワーによって追い込まれていく高野。

浅岡を最初に記事に取り上げたのは福島だが、彼女は良識を失うことなく、突き進む浅岡に再三忠告する。沢尻は「なかなか踏み込んだ題材で、今の時代を象徴する作品だと思います」とコメント。

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沢尻の言う通り、今はSNSに書かれていることの真偽が分からなくても、拡散されれば、“真実”のようになってしまうのが本当に恐ろしい。自分自身でしっかりと見極めなければならないと実感した。

オファーされた際、「チャレンジングな企画」だと思ったという成田も、「生活の一部となっているものの恐ろしさを改めて感じる作品だと思います」と語っている。

個性的な顔ぶれが多数出演

浅岡は、界隈で人気の“世直し系ユーチューバー”とコラボし、クリニックの前でライブ配信を行うなど、高野へのバッシングを繰り返す。だが、その後に思いもよらない展開が待ち受け、浅岡の人生はまた変化することに……。

予想外の後半のどんでん返しに唸りつつ、高野役の淵上泰史の見事な演技にも圧倒された。コロナ禍以降、ワクチンによって、さまざまなところで“分断”が生じたことを描いている『#拡散』。本作に出演した淵上は「あの時、誰しもが経験した出来事。希望と絶望、何を信じ、どう行動していけば良いのか…。虚実が入り混じった事実。それを素晴らしい脚本に。とにかく良い映画にしたいという想いが強くなりました」というコメントを寄せている。

NHK大河ドラマ『どうする家康』や、映画『燃えよ剣』など、数多くの作品で活躍し、今クールもドラマ『未来のムスコ』や『AKIBA LOST』に出演している淵上。
明希役の山谷花純は、NHK連続テレビ小説『おひさま』『あまちゃん』『らんまん』に出演する、朝ドラの常連俳優。オーディションを受けて『#拡散』への出演が決まったという山谷は、浅岡の人生を左右する重要な役柄を演じており、引き付けられた。

成田、沢尻、淵上、山谷をはじめ、個性的な顔ぶれが多数出演し、リアルな世界観が繰り広げられる映画『#拡散』は、2026年2月27日より公開される。


※制作の裏側やキャストのコメントはプレス資料より引用

『#拡散』2026年2月27日(金)公開
出演:成田凌、沢尻エリカ、淵上泰史、山谷花純、赤間麻里子 船ヶ山哲、DAIKI、高山孟久 ほか
原案・編集・監督:白金(KING BAI) 脚本:港岳彦
配給:株式会社ブシロードムーブ
公式サイト:https://kakusan-movie.com/
(C) 2026 #VIRAL PRODUCTION COMMITTEE

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ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP