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うちの子遅い?現役保育士に聞くトイトレ・お箸の適齢期と成功へのサイン

  • 2026.1.21

こんにちは!保育士のはるです!年齢が上がるにつれて気になってくる、「おむつはいつ外れる?」「お箸ってもう持たせるべき?」「はさみは家でも使わせていいの?」という疑問。保育園では、こうした発達的なステップを一斉にスタートするのではなく、子どもの様子を見ながら個別に進めているところが多いです。今回は、現役保育士の視点から、それぞれの導入時期・見極めポイント・園での進め方をお伝えします。

トイレトレーニング:「月齢」より「サイン」を重視する理由

保育園では、多くの園が2歳クラス(満3歳になる学年)頃からトイトレを本格的に進めていきます。もちろんその前の0・1歳児の時からトイレに興味を持つ種まきが大切。子どもの発達には個人差があるため、園では次のようなサインを大切にしています。

園で見ている「トイトレ開始のサイン」

保育園でトイレに誘う目安にしているのが以下の4点です。・おしっこの間隔が1時間以上空いてきた・トイレに座ることを嫌がらない・自分でズボン・パンツの上げ下げができるようになってきた・おしっこやうんちが出たことを言葉やしぐさで知らせられるこうした姿が見られたら、まずは「トイレに座ってみる」というステップから始めています。無理に出させようとするのではなく、排泄の場所に親しむことが第一歩です。

いきなりトイトレ!ではなく0歳からの積み重ね

2歳児クラスでいきなりトイトレをする……のではなく、トイレの経験は0歳児から積み重ねています。【0歳児クラス】オムツ交換のたびに、「すっきりしたね」「きれいになったね」と声をかけます。この何気ない言葉がけが、子どもが排泄に意識を向けるきっかけになります。この積み重ねが、「濡れたら不快」「出る前にムズムズする」といった身体感覚と感情のつながりを育て、後のトイレトレーニングにつながっていくのです。【1歳児クラス】食事、お着替え、手洗いなどの生活の中で、ズボンを少しずつ下げてみたり、立ったままパンツを履こうとしたり…。こうした身の回りの自立が進んできます。これが後々の「ズボンを自分で下ろす・上げる」というトイレでの動作につながっていきます。「一緒にやろうね」と手伝いつつも、子どもが自分でできそうなところは見守るよう意識しています。また、興味があれば出なくてもトイレに座ってみる、トイレに関する絵本に親しむなども、日常的に行っています。

保育園と家庭で連携できること

トイトレは保育園に任せて!やっておくから安心して!と言いたいところではあるのですが、家庭でも協力してもらえるとよりスムーズに進むと思います。・お風呂の前など決まったタイミングでトイレに誘ってみる・座る習慣がついてきたら、布パンツやトレパンに挑戦・成功体験を重ねながら、自分から「行きたい」と言えるように園でもお昼寝後や外遊びの前など、日課の中にトイレタイムを組み込んで繰り返すことで、子どもも自然とリズムをつかんでいきます。成功・失敗の波があるのが当たり前。家庭でも「出なかったけど座れたね」といった声かけで、無理なく進めていけると安心ですし、保育園でそろそろパンツを……と打診されたら準備をしていただけると助かります。また、失敗はつきもの。園でのおもらしをみて洗濯が億劫になる気持ちはよくわかりますが、「またおもらししたの?」「いつトイレでできるようになるの?」といったプレッシャーを与えるのは控えてもらいたいです。

お箸は「姿勢」と「手の発達」を見てから

スプーン・フォークに慣れてくると、「お箸で食べたい!」という子どもも増えてきます。特に上に兄姉がいる子は、兄姉の姿をよく見ているためお箸への意欲が強く、ついつい早い時期に箸を渡してしまいがち。しかし園では、無理にお箸を使わせることはせず、手の発達や姿勢を丁寧に見てから導入しています。実際、早く箸に移行してしまったがために変な持ち方が癖ついてしまったり、うまく食べられず給食自体が嫌になってしまうことも。最初に働いていた園では「お箸合格証」制度を導入しており、栄養士が一人ひとりの箸の持ち方をチェックする時間を設けていましたが、保育園によっては保育士の人数が足りず、3歳児の〇月から一斉に箸になるというところもあります。園で丁寧に見られない場合、家庭でしっかりサポートしたい……そんな箸の練習スタート時期についての目安をご紹介します。

園で見ている「お箸スタートの目安」

・スプーン・フォークを正しい持ち方で使える・3本指で輪ゴムをつまむなど、手先のコントロールがしやすくなってきた・背筋を伸ばして、安定した姿勢で座れる・手首を使って食具を動かせる特に、姿勢の安定はとても重要です。椅子に浅く腰かけたり、机に肘をつく癖があると、箸もうまく使えません。最近は足を組んだり、猫背になったり……と以前よりも体幹が弱いと感じるお子さんが増えたように思います。

体幹、指先……すべては0歳児からの積み重ね

じゃあ明日から箸だから箸の練習してね!ではなく、箸を持つようになるまでも0歳児からの日々の積み重ねが生きてきます。例えば姿勢。最近は猫背になってしまうお子さんが増えたり、体幹が弱いと感じるお子さんが多いなと感じることがあるのですが、こういった体幹を鍛えることも0歳児からの遊びの中で積み重ねています。私が0歳児クラスの担任の時は、よく一緒にうつ伏せになったりハイハイ競争をして遊んだり(園長にどっちが子どもかわからないと笑われたことも)、わらべうたを通して膝の上で姿勢を正すといった遊びを取り入れたりしました。また、箸を持つうえで一番大事な指先の力も、0・1歳児のおもちゃの中で遊びながら身に着けていきました。ポットン落としやひも通しなどはその代表格ですね。

箸を上手に持つために必要なこと

箸の使い始めに大切なのは、手のひらや指先の筋肉をしっかりと使う経験です。<お箸準備に効果的な遊び>【シール貼り・はがし】指先でシールをつまんで貼ったり剥がしたりすることで、つまむ動きの土台になります。【洗濯ばさみ遊び】小さな力で開閉する遊びは、親指と人差し指・中指の三点で挟む力を育てます。【ひも通し・ビーズ通し】目で見て手を動かす「視覚と手の協応」も大切なスキル。集中力も鍛えられます。【小麦粉粘土やおにぎりづくり】手で握る・こねる動作は、全体的な手の力を養います。その他【鉛筆持ちに近い持ち方を意識する】箸に移行する前の段階であるスプーン・フォークの使い方を丁寧に積み重ねることも大切です。手のひらで握り込むような使い方(グー持ち)ではなく、3本指を使った持ち方を習慣にしておくと、箸への移行がスムーズです。「やりなさい!」「こうやるの!」だと子どものやる気はそがれがち。おままごとでスプーンを活用したり、遊びの中でできるようにすると、子ども自ら率先して取り組むきっかけにもなります。

のりは1歳児クラス、はさみは2歳児クラスが多い

のりを塗るという作業を保育園の製作で用いるようになるのは1歳児クラスの半ばころ。はさみは2歳児クラスの後半に行うという園が多いように思います。はさみの使用については、保護者からの不安の声もよく聞かれますが、保育園では安全に配慮しながら子どもの様子を見て時期を決めています。もちろん、いきなり自由に使わせるわけではなく、ルールと扱い方の指導を徹底し、少人数でできるような工夫を心がけています。

園で見ている「のり導入のサイン」とのりへのこだわり

・指先を意識的に使うようになってきたとき・小さなものをつまむのが上手になってきた・細かい作業(シール貼りやひも通し)を楽しめるようになった・新しい素材に対して拒否が少ない指についたのりの感触に驚きすぎず、興味を持つ様子があることが第一条件。保育園ではスティックのりや液体のりではなく、でんぷんのりを取り入れています。子どもにとって、のりは感触遊びのひとつ。ベタベタ、ヌルヌル、ひんやり…という手の感覚を通して、素材の違いを楽しむことができます。これは、感覚統合(感覚の刺激を脳で整理し統合する力)の発達にもつながります。また、のりを取る→塗る→貼るという一連の動きは、指先を丁寧に動かす練習になります。道具を使う前に、自分の手で動かすことを経験しておくことで、後々のハサミ・箸・鉛筆操作にもつながっていきますし、スティックだと力加減が難しかったり、塗りすぎたりすることもありますが、指でつけると、量の調節がしやすく、子ども自身が「これくらいかな?」と感覚的に調整できる力を育てます。

園で見ている「はさみ導入のサイン」

・片手で物を押さえながら反対の手で動かせる・ハサミの開閉動作ができる(最初はじゃんけんチョキの練習から)・道具の使い方に興味を持ち始めている最初は、線に沿って切る・短冊をチョキンと切るといった1度で切れる長さのものを。慣れてくると、自分で切ったパーツを貼る「切り貼り遊び」などに発展していきます。

安全面の配慮と、家庭での見守りポイント

園では、使う時のルールとして・はさみを持って歩かない・人に向けて使わない・使ったら指定の場所に返すといったことを何度も繰り返し伝えています。家庭でも、「こわいから触らない」ではなく、正しい使い方を知っているから安全に扱えるという学びの機会として関わっていくことが大切です。トイレトレーニング、箸の使い方、はさみの導入——どれも、子どもが成長していくうえでいつかは身につけていく力です。しかし、「いつ始めるか」や「いつできるようになるか」には個人差があり、比べることにあまり意味はありません。子どもの「やってみたい」「できた!」という気持ちは、次のステップへ進む大きなエネルギーになります。焦って教え込むよりも、「今どんなサインが出ているかな?」と観察する大人のまなざしが、子どもの意欲を引き出します。園では、「できるようになるまでのプロセス」も含めて、その子に合ったタイミングで一つひとつの生活動作を伝えています。また、遊びの中で様々なことを学んでいけるよう工夫をしています。家庭でも、できた・できないに一喜一憂するのではなく、子どもの気持ちを受け止めながら、寄り添っていきたいですね。

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Blog:保育士ママのリアルな毎日

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