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いつ病院に行くべき?足の不調で知っておきたいサインとケア方法【足連載/第6歩・前編】

  • 2026.2.26

いつ病院に行くべき?足の不調で知っておきたいサインとケア方法【足連載/第6歩・前編】

第6回となる今回は、前回に続き、お悩み相談Q&Aです。足のお悩みの中でも「病院へ行った方がいい?」と迷うような症状を中心に、足育研究会代表で皮膚科医の高山かおる先生にお答えいただきました。前後編の2回にわけてお届けします。 これまでの記事はこちら>>【連載】足が変われば、人生が変わる。~一生自分の足で歩くために

▼病院へ行った方がいい?足のお悩みQ&A
【前編】(※本記事)
1.転倒が続き心配なときは?
2.だるさ、疲れが続くときは?
3.しびれや痛みがあるときは?
4.ウオノメ、タコ、水虫があるけど……

【後編】(※近日公開予定)
5.外反母趾、内反小趾はどうすればいい?
6.巻き爪は自分で治せる?
7.足のために普段からしておくといいことは?
足の悩みは病院のどの科で診てもらう?

早めに医療機関へ相談した方がいいかもしれない足のお悩みに、病院へ行く目安も含め、回答いただきました。

転倒予防には、あおり歩行や足指を動かす運動、片足立ちを

「平坦な道なのに、何もないところで転んでしまうことがあります。足腰など、何かが衰えているサインでしょうか?」との不安をお持ちの方からのご相談です。

高山先生によると、
かかとから接地しない歩き方や、足指の力やバランス感覚の低下、感覚機能の衰えが関係している可能性があります」
との指摘が。

「かかとから着地し、足裏全体で体重を受け、最後に親指で蹴り出す歩き方(あおり歩行)の習得や、足指を動かす運動や片足立ちなどで予防できますが、転倒を繰り返す場合は、神経や全身のバランス機能の評価が必要なこともありますので、医療機関での受診をおすすめします」

繰り返すようなら、迷わず医師にご相談を。

足がだるくて眠れないときはセルフチェックをし、症状が続く場合は病院へ

続いては、「夜寝ようと布団に⼊ると、⾜がだるくて眠れません。どうすればいいか知りたいです」というお悩みです。

「夜寝る際に布団に入ると足がだるいという症状は、原因が1つとは限らず、症状の出方や経過によって考え方が大きく変わります。そのため、この訴えだけでは、どの診療科で診るべきかを判断することは難しく、もう少し詳しい情報が必要になります」

病院へ行く目安として、
「たとえば、日中のむくみの有無、足を動かすと楽になるかどうか、左右差があるか、しびれや痛みを伴うか、症状が毎晩続くのか……などによって、血流、自律神経、神経系など、考えられる原因は異なります。
就寝前に足浴をしたり、軽く足を動かすことで一時的に楽になることもありますが、不快感が強く睡眠に支障が出ている場合や症状が続く場合には、まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて適切な診療科につないでもらうことをおすすめします」
とのことです。

さらに、「⾜の疲れがマッサージやストレッチでは解消できません。対策はありますか?」との質問には、

「マッサージやストレッチをしても足の疲れが取れない場合、原因は足そのものだけとは限りません。この訴えだけで原因を特定することは難しく、いくつかの可能性を考える必要があります。
たとえば、靴や歩き方による足裏への慢性的な負担のほか、腰や骨盤の影響による神経の問題、下肢の血流やリンパの流れが滞っている可能性、貧血や甲状腺の異常などの全身状態が関係していることもあります」

「また、疲労感が強い場合には、睡眠の質やストレスの影響も無視できません。一時的なセルフケアで改善しない場合は、いつから続いているか、左右差があるか、しびれや痛みを伴うか、日常生活に支障が出ているかといった点を整理したうえで、かかりつけ医に相談し、必要に応じて検査や専門科の紹介を受けることが大切です」

睡眠の質やストレスの影響も念頭に、無理は禁物です。

しびれや痛みは、深刻な病気の可能性も

しびれや痛みに関するお悩みも。
「歩くと⾜がしびれることがあります。どの程度で病院にかかるべきでしょうか」

「しびれが片側だけに強く出る、歩く距離で悪化するなど、こうした特徴がある場合は、脊柱管狭窄症もしくは閉塞性動脈硬化症などが隠れていることもあります。早めの受診をおすすめします」
と高山先生。

さらに、「⾜裏が突然痛むことがあります。どのような原因が考えられますか」といった、足裏の痛みに関する質問には、
「足底への負担、筋や腱の炎症、神経の刺激などさまざまな原因が考えられます。数日続く、歩くと強まる、朝に強い痛みがある場合などは、専門的な評価が必要です」

痛みが続く場合は、いつから痛むか、1日何度痛みを感じたかなどをカレンダーに記録しておきましょう。

タコ、ウオノメ、水虫……放置しないで!

「足裏にタコやウオノメができてしまったら、まずどうすればいいのか、放っておいたらどうなってしまうのでしょうか」
様子見していていいものか迷うシーンが日常で起こり得ます。

「ウオノメやタコができた場合、まず重要なのは、靴の履き方とサイズが適切かを確認することです。多くは、足が靴の中で前にすべり、特定の部位に圧が集中することで生じます」

次に考えたいのが、歩き方の癖です。足首の動きが硬くなっていたり、足指を十分に使わない歩行になっていると、足裏の一部に負担が偏り、ウオノメやタコができやすくなります。靴と歩き方を見直すことが、症状の改善と再発予防の基本になります」
とのこと。

靴を見直したり、歩き方を意識することが大切です。

また、「かゆみがなくても水虫の可能性があると聞きました。セルフチェックの方法を教えてください」という質問も。

「皮むけや白くふやけた部分、小さい水膨れ、爪の変色などがあれば、水虫が疑われます。見た目だけでは判断が難しいため、皮膚科で顕微鏡検査を受けることをおすすめします」

かゆみがなくても、気になる変化がある場合は皮膚科を受診しましょう。

【今日からできる足ケア習慣】
自己判断はせず、迷う場合は医療機関へ

連載「足が変われば人生が変わる~一生自分の足で歩くために」一覧

イラスト/草野かおる

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