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濡れにくいのは不調のサイン?漢方で整えるやさしいセルフケア

  • 2026.2.27

セックスのときに濡れにくく、「自分だけおかしいのでは?」と不安になることはありませんか?

しかし、濡れにくさは体質や性格の問題ではなく、疲労やストレス、冷えなどからだの状態が影響しているケースが多いといわれています。

本記事では、濡れにくい原因と漢方薬を用いたセルフケアについて、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに教えていただきます。

「濡れにくい=ダメ」じゃない!

ベッド
出典:Pixabay

濡れにくいのは悪いことではなく、むしろからだからのSOSかもしれません。

膣の乾燥は「膣ドライネス(vaginal dryness)」とも呼ばれ、性的接触時だけでなく日常生活でも不快感をもたらすことがあります。

セックス時の「濡れ」は、ただの潤滑ではなく、からだの血流やホルモンの反応によって起こるとされています。

膣の粘膜が潤うのは、性的興奮に伴う血流増加がきっかけで、それがうまく起こらないと乾燥や「濡れにくさ」を感じることがあるのです。

これは自然なからだの反応で、決してあなたが悪いわけではありません。

膣の潤滑は、エストロゲンなどのホルモンによって左右されやすいです。

エストロゲンは膣の粘膜を健康に保ち、潤いを維持する役割を担っていますが、これが減少すると乾燥しやすくなります。

ホルモンは睡眠・ストレス・生活習慣などの影響を受けやすく、とくにストレスやプレッシャーが強いと、からだは“防御モード”になりやすいため、リラックスや性的興奮への反応が弱くなります。

「濡れないのは気持ちが足りないから」と思われがちですが、からだが緊張や疲労からリラックスできていないことが大きな要因になっている可能性も否めません。

また、日常の疲れやストレスは心身の交感神経を優位にし、血管を収縮させやすいと考えられています。

膣周辺の血流が不足することで、性的刺激に対する生理的な反応が抑えられ、潤滑反応が弱まることがあるのです。

疲れを漢方的に見ると“巡り”が大切

生薬
出典:Photo-ac

漢方は、からだ全体のバランスを整えることを目的としたものです。

症状だけを見るのではなく、「なぜその不調が起きているのか」という体質・生活習慣・心の状態まで含めて考えるのが特徴です。

漢方では、からだの不調を「気・血・水(き・けつ・すい)」という構成要素の不均衡として考え、「巡り(血流や、水分・エネルギーの流れ)」が滞ることによってさまざまな不調があらわれると捉えます。

漢方の観点では、女性の生理周期やホルモンの変化、ストレスからくる不調は「巡りの乱れ」としてあらわれることがあるのです。

たとえば、現代の生活では睡眠不足や仕事のストレスによってからだ全体の循環が落ち、血流が弱まったり、冷えやむくみが起こりやすくなったりします。

膣の潤滑も、からだ全体の血流や体液のバランスと密接に関わっているため、巡りが整うことが潤滑反応の正常化につながると考えられるでしょう。

これは漢方的な表現ですが、現代科学でも血流やストレス管理が性的健康に影響を与えることが示唆されています。

また、血流がいい状態はからだ全体の機能を支え、ストレスホルモンの分泌を減らすなど心身の安定にも影響するとされます。

性生活はからだの一部だけの問題ではなく、からだ全体の健康状態が反映される現象であるため、全身の巡りを整える意識が大切なのです。

今日からできる、やさしい漢方的セルフケア

温まる女性
出典:Unsplash

ここでは、忙しい日常でも続けられる、無理のないやさしいセルフケアをご紹介します。

大切なのは、「頑張りすぎない」「心身をいたわる」ことです。

まずは“冷やさない”を意識

からだの冷えは、血流を滞らせ、ストレス反応を強め、ホルモンや自律神経の働きを妨げる要因になります。

からだが温まると血流が改善し、自律神経のバランスも整いやすくなります。

これは膣の潤滑反応にもプラスに働く可能性が高いです。

とくにおなかや腰、足首は冷やさないようにしましょう。

からだを冷やさないためには、日常的にからだを温める工夫が必要です。

「腹巻きやレッグウォーマーを活用する」
「ぬるめのお風呂でゆっくりからだを温める」
「冷たい飲み物を控えて温かい飲み物(白湯やノンカフェインの温かいお茶など)を取り入れる」
「適度な運動やストレッチをする」などを意識してみてください。

毎日忙しいと、入浴もシャワーで済ませがちですが、38〜40℃ほどのお湯に15分程度浸かる習慣をつけるのがおすすめです。

また、筋肉量が落ちると血流が滞りやすくなります。

30分程度のウォーキングやお風呂上がりのストレッチなどを取り入れて、からだが凝り固まらない習慣を身につけるのもひとつの手段です。

からだを動かすことは自律神経を整えるのにも役立つので、心理的なケアとしても効果が期待できるでしょう。

夜は“頑張らないスイッチオフ時間”

忙しい日々のなかでは、からだと心が常に緊張している状態になりがちです。

濡れにくさを感じるとき、自律神経が交感神経優位になっている可能性があります。

寝る前にあえて「何もしない時間」を作ることは、からだがリラックス状態に入るためのいいセルフケアになります。

「スマホやSNSをオフにする」「照明を少し暗くする」「ゆったりした深呼吸をする」など、からだと心をオフに切り替える時間を意識してみましょう。

副交感神経が優位になることで血流やホルモンの働きが整いやすくなり、からだ全体の“巡り”にもポジティブな影響が期待できるでしょう。
3-3.漢方薬で内側からのケアもひとつの選択肢「濡れにくい」と感じるときには、上記の方法に加えて漢方薬の服用もおすすめです。

漢方薬は、からだ全体のバランスを整えることを重視したもの。

巡りを整えることは、濡れにくさだけでなく、肌の調子や睡眠の質、気分の安定にもつながるため、女性の不調ケアの土台になる考え方です。

漢方薬は自然由来の生薬でできているので、一般的に副作用も少ないといわれています。

決められた量を飲むだけなので、忙しくても続けやすいのが嬉しいポイントですよ。

具体的には、下記のような働きのある漢方薬を選びましょう。

  • 血行をよくしてからだを温める
  • ホルモンバランスや自律神経の乱れを整えてストレスを緩和する

<おすすめの漢方薬>

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

「血」と「水」の巡りをよくして、冷えやむくみを改善しながら婦人科系の機能を高めます。
貧血気味でむくみがあり、からだが疲れやすい人におすすめです。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

滞った「血」の巡りを解消して熱の偏りをなくし、下半身の冷えや冷えのぼせを改善します。
体格がしっかりしており、冷えのぼせがあって肩こりや生理痛がひどい人におすすめです。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

「気」と「血」の巡りを改善し、自律神経の乱れによる心身の不調を整えます。
胸の張りやイライラなど、月経に伴って症状があらわれる人におすすめです。

<漢方薬を選ぶ際の重要なポイント>

漢方薬は自分のからだに合ったものを選ぶことが重要です。

「あんしん漢方」ではAI(人工知能)を活用した「オンライン個別相談」があり、漢方に詳しい薬剤師にスマホで気軽に相談ができます。

しかも、お手頃な価格の漢方薬を自宅まで郵送してもらえますよ。

ゆっくり整えてからだと心の準備をしよう

濡れにくいという悩みは、決してあなたのせいではありません。

それは体調やホルモン、ストレスや疲労、血流・巡りのバランスといったからだの状態が絡み合って起こることが多いものです。

今回ご紹介した方法を無理なく日常に取り入れることで、自分自身のからだと心を大切にしながら、より快適で自然な性の時間を過ごせるでしょう。

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

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